人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マードック危うし!~メディア王国の崩壊か?

2011年07月27日 07時22分28秒 | 日記
27日(水).昨夜は優良テナント・K総合法律事務所のKご夫妻、Fさんの3人と暑気払いで飲みました こちら側は,”気配り”のKさん,”技術のことならまかせとけ”のH君と”しばらくまっすぐ家に帰っていない”私の3人です.弁護士のKさんは,”ダジャレを言うのはダレジャ”と言いたくなるほど,最初から駄洒落の連発で絶好調でした ときに意味がわからないことがあったので”先生,いまのよく分からなかったんですが?”と駄洒落仲間ではタブーの質問をして顰蹙をかってしまいました ここでお断りしておきますが,私はシャレは言いますがダジャレは言いません.悪しからず 先生は2次会に行きたそうな雰囲気を醸し出されていたのですが,当方は今日もコンサートがあることから,大変心苦しかったもののまっすぐ帰ることにしました.本当に楽しいひと時でした.ありがとうございました.楽しみは次の機会に取っておくことにしましょう

閑話休題.

メディア王の異名を取るルパート・マードック(米ニューズ・コーポレーション会長兼CEO)が窮地に追い込まれています 7月26日付「新聞協会報」第4面に在英ジャーナリスト小林恭子さんが、政界、警察との癒着などについて詳しく書いています。

1931年オーストラリア生まれの彼は,英国では大衆紙「サン」,日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」,高級紙「タイムズ」,日曜高級紙「サンデー・タイムズ」,米国では経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」などを所有するメディア王です.このうち「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(265万部)」は盗聴事件が発覚して今年7月10日付で廃刊しました キャメロン英首相も,マードック傘下の新聞のバックアップによって政権が誕生したといわれ,頻繁に会食を重ねていたこともあり、窮地に追い込まれています.新聞各紙の解説によれば「特ダネ獲得のためなら盗聴だろうが,なりすましだろうが,おとり取材だろうが,手段を選ばない英大衆紙の取材文化をさらけ出した」ということでしょう.ひどいものです

マードックの「タイムズ」といえば思い出すことがあります.1991年1月,新聞協会労務委員会はヨーロッパ諸国の労務事情を視察するため「ヨーロッパ新聞労務事情視察団」を組織してドイツ,フランス,英国の有力新聞社に派遣しました.その視察団に事務局から私が同行することになりました ドイツでは「南ドイツ新聞」,「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトング」,「ディ・ベルト」,フランスでは「ル・モンド」「ル・フィガロ」,英国では「タイムズ」,「デーリー・ミラー」などを視察しました.

最後の訪問国・英国で「タイムズ」に行ったときのことです.会議室で新聞社の概要などを聞いた後,昼食会場に移動しました.びっくりしたのは,壁面にマードックの大きな肖像がが掲げられていたのです 視察団の面々はお互いに顔を見合わせました.大きな声では言えませんが「これは北朝鮮と同じだな」と思いました.

食事が運ばれ,メーン・ディッシュらしいサーモン・ステーキが出されたのですが,ここでまたびっくり.「これがメーン」というほど貧弱で,大してうまくないのです.”イギリスの食事はうまくない”と事前に知らされてはいたものの,これほどヒドイとは思いませんでした.レストランで食べた牛肉のステーキも硬くてどうしようもなかったです。反面、ドーバー海峡で取れた巨大ヒラメはうまかったですが

視察が終わって,バスでタイムズ社の敷地を出るとき,誰かが社屋に向けてカメラを向けました.するとガードマンが飛んできて「NO」と大声で威嚇してきました.報道機関なのに自ら報道されることについては規制が厳しいようです 同じ傘下の新聞では盗聴などやりたい放題やっていたのに・・・・・・

そういえば「デーリー・ミラー」を訪問した際ロビーで待たされたのですが,テーブルの上に「タイムズ」が置いてあり,第一面にジェット戦闘機が発進する写真がデカデカと載っていました.1991年1月.そう,このときまさに「湾岸戦争」が始まったのでした クウェートに侵攻したイラクに対し,ブッシュ(父)大統領のアメリカが中心となった国連の多国籍軍がイラクに空爆したのはこの後すぐでした.ヒースロー空港では,中東行きの旅行者は長い列を作って足止めをくっていましたが,われわれJAL組はスムーズにチェック・インし,無事に帰国できました.当時は冷や汗ものでしたが,今ではいい思い出です

  


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