人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

藤田敏八監督「スローなブギにしてくれ」「リボルバー」を観る~ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」も流れる

2017年08月29日 08時21分24秒 | 日記

29日(火)その1.今朝6時前後から3回ほど,枕元のケータイがピコピコ鳴りました   この時間帯で鳴るのは「集中豪雨警報」か「北朝鮮のミサイル発射」くらいしかありません   6時17分に開いてみたら Jアラート(全国瞬時警報システム)情報でした.それによると,北朝鮮がミサイルを発射し日本の上空を通過中であるとのことで,警戒地域として北海道,東北各県,新潟,茨城,栃木が挙げられていました.警戒地域が広いのでてっきり複数のミサイルが発射されたのかと思ったのですが,あとでNHKテレビで確認したら1発だけで,北海道の襟裳岬上空を通過し太平洋上に落下したとのことでした   核とミサイルで武装するハリネズミ国家・北朝鮮の金正恩は本当に困ったものです   これでまたアメリカのトランプ大統領が反発して 下手なツイートをして挑発したら大変なことになります.これも困ったものです

ということで,わが家に来てから今日で1063日目を迎え,神戸市の橋本健市議(自民)が,市政報告の印刷費をめぐり政務活動費約700万円を不正請求した疑惑が浮上し,橋本氏は28日,所属会派を通じて「多大なご迷惑,ご心配をおかけし,心よりお詫び申し上げます.印刷費は返金します」として,議員を辞職することを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     

         これは橋本議員一人の問題じゃない  全国的にSPEED上げて調査すべきだろうな

 

                                           

 

昨日,夕食に「豚しゃぶ」「生野菜とサーモンのサラダ」「冷奴」を作りました   「豚しゃぶ」は少量の日本酒で湯がきます

 

     

 

                                             

 

現在,池袋の新文芸坐では藤田敏八監督没後20年特集を上映中です   昨日,同監督映画「スローなブギにしてくれ」と「リボルバー」の2本立てを観ました   なぜ観たいと思ったかと言うと,「リボルバー」の原作者が愛すべき佐藤正午さんだからです   そういう意味では「スローなブギにしてくれ」は”ついで”です

 

     

     

 

「スローなブギにしてくれ」は片岡義男の同名小説と「ひどい雨が降ってきた」「俺を起こして,さよならと言った」を元に,藤田敏八が監督した1981年KADOKAWA映画(130分)です

第三京浜で白いムスタングから放り出されたさち乃(浅野温子)を助けたのはバイクで走っていたゴロー(古尾谷雅人)だった   これをきっかけに2人は同棲生活を始める.一方,ムスタングを運転していた中年男(山崎務)も男2人女1人の奇妙な同棲生活を送っていたが,男の1人(原田芳雄)がジョギング中心臓発作で死んでしまう   さち乃はクリーンエリザベスという名前のスナックで働き始めるが,ゴローは喧嘩をしてバイトを辞めてしまう.ゴローが家を出たため,さち乃は中年男と会って,また奇妙な 男1人女3人赤ん坊1人の同棲生活を始める   しかし,すぐに いたたまれなくなり家を出る.いろいろあって,ゴローとさち乃はよりを戻して再び同棲し さち乃は妊娠する.ある日,海からムスタングが引き上げられ,男は生きていたが 女は死んでいた

 

     

 

この映画は南佳孝によるテーマ・ソング「スローなブギにしてくれ」とともに大ブレイクしました   が,意外にもクラシック音楽が使われていました   1曲は,中年男がムスタングに乗ってスイッチを入れると流れてくるブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」第3楽章「アレグロ・エネルジコ」です   もう1曲は,中年男の娘が発表会で演奏するテクラ・バダジェススカ「乙女の祈り」です   クラシック音楽と言えば,監督の藤田敏八は鈴木清順監督「ツィゴイネルワイゼン」で青地役として出演していたのを思い出しました.役者としても立派でした

この映画では,当時の時代を反映して「セパレート・ステレオ」「ラジカセ」「カセット・テープ」「ドーナツ盤」といった懐かしい製品が出てきます.当時を思い出しました

ところで,この映画の終盤でテーマ音楽「スローなブギにしてくれ」のレコードがかけられるのですが,南佳孝の歌に合わせて「ウォンチュウ~」と歌い出すおじさんが近くの席にいて閉口しました   閉口四辺形の面積は「底辺✖高さ」.テーヘンだ声の高さが違ってる

 

                                             

 

2本目の「リボルバー」は佐藤正午原作,藤田敏八監督による1988年日活映画(115分)です

巡査部長の清水信彦(沢田研二)は,ある日公園でサラリーマンに殴られ拳銃を奪われてしまう   犯人の男は不倫相手のOLが別の男と結婚するというので逆恨みしていた   しかし,結局二人を殺すことが出来ず,拳銃を動物園のゴミ箱に捨てる   それを高校生が拾う.彼はある男にボコボコにされ恨みを持っており,その男を殺すべく北海道まで赴く   一方,清水は責任を取って警察を退職してヒモのような生活をしていたが,高校生が拳銃を持って北海道に赴くことを知り,後を追う.清水は高校生を殺人者にすることを止めることが出来るのか

 

     

 

何と面白い映画だろう,と思います   それは明らかに佐藤正午の原作が素晴らしいからです   ジュリー(沢田研二)が,真面目だけれど何となく頼りない巡査部長を好演していましたが,脇を固める人たちの個性が溢れています   とくに全国の競輪場を巡り,賭けては負ける男二人(柄本明+1)が可笑しい   いつの間にか主役を食っていたりします   今,これほど面白い映画はどれほどあるのだろうか

 

     

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小宮正安著「コンスタンツェ... | トップ | メンデルスゾーン「Vn協奏曲... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事