goo blog サービス終了のお知らせ 

人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「芥川也寸志生誕100年記念コンサート」(7/20)のチケットを取る / Netflixで向田邦子原作・是枝裕和 監督「阿修羅のごとく」を観る ~ 宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが出演

2025年04月30日 00時40分43秒 | 日記

30日(水)。2025年は早くも1年の3分の1が経過し 4月の月末を迎えたので、恒例により4月の3つの目標の達成状況をご報告します    ①クラシック・コンサート=19回、②映画鑑賞=6本、③読書=3冊、①②③合計=28でした なお、②はNetflix「阿修羅のごとく」全7話を1本と数えています

ということで、わが家に来てから今日で3760日目を迎え、トランプ米大統領は28日のアトランティック誌のインタビューで、「2期目の現在は、国と世界を統治している」と強調、1期目と比べ抵抗勢力がいなくなったとの認識を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

その自意識過剰な誤った認識は 独裁者のヒットラー、ムッソリーニ、スターリンと同じだな

         

昨日の夕食は、連休で昨日帰省した息子が「鮭のホイル焼き」「山菜とレンコンのお浸し」「豆乳入りシメジの味噌汁」を作ってくれました どれもがプロ級の味で、美味しくいただきました

         

7月20日(日)14時から北とぴあ「さくらホール」で開かれる「芥川也寸志生誕100年記念コンサート」のチケットを取りました プログラムは芥川也寸志の①交響管絃楽のための前奏曲、②交響三章(トリニタ・シンフォニカ)、③交響管絃楽のための音楽ほかです 演奏は藤岡幸夫指揮オーケストラ・トリプティークです

「北とぴあ」のある王子までは東京さくらトラム(都電)で10分もかかりません とは言え、自由席なのでいつも通り30分前までには会場入りしたいと思います

         

Netflixで向田邦子原作、是枝裕和監督・脚色・編集による2025年1月配信開始の「阿修羅のごとく」(全7話:約7時間)を観ました いつか観ようと思っていたのですが、全部で7時間かかるし、座りっぱなしで観るのは腰痛が悪化するし・・・ということで、先伸ばししていました ちょうどコンサートも飛び石になったので2日間に分けて観ることにしました

原作者の向田邦子は昭和4(1929)年 東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家となりラジオ・テレビで活躍 代表作(放送台本)に「だいこんの花」「七人の孫」、「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」「隣の女」等がある 昭和55年には初めての短編小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞 主な著書に「父の詫び状」「眠る盃」「無名仮名人名簿」「あ・うん」「思い出トランプ」などがある 昭和56年8月、航空機事故で急逝

Netflix版「阿修羅のごとく」の主な登場人物と配役は次の通りです

竹沢恒太郎(國村準)=四姉妹の父親で、長年連れ添う妻・ふじの他に長年にわたり愛人・土屋友子(戸田菜穂)を囲っている

竹沢ふじ(松坂慶子)=四姉妹の母親で、専業主婦として夫を支えてきた

三田村網子(宮沢りえ)=長女で、夫に先立たれてから再婚せず、生け花の師匠として生計を立てている 現在料亭の主人・桝川貞治(内野聖陽)と不倫中

里見巻子(尾野真千子)=次女で、サラリーマンの夫・里見鷹男(本木雅弘)と息子と娘がいる 夫の浮気を黙認中

竹沢滝子(蒼井優)=三女で、図書館の司書をしており、堅物で潔癖 父親の愛人調査を興信所の勝又(松田龍平)に依頼したことをきっかけに交際が始まる

竹沢咲子(広瀬すず)=四女で、喫茶店でアルバイトをしている ボクサー・陣内栄光(藤原季節)と同棲中

物語の概要は次の通りです

「竹沢家の四姉妹の三女・滝子(蒼井優)は父・恒太郎(國村準)が不倫しているのを知り、長女・網子(宮沢りえ)、次女・巻子(尾野真千子)、四女・咲子(広瀬すず)を呼び出して家族会議を開く 父親の不倫問題をどう解決しようか悩むうちに、四姉妹それぞれの家庭や恋愛における泥沼の関係や日常生活における闇が浮かび上がってくる

私が最初に「阿修羅のごとく」を観たのはNHKの連続ドラマ(1979~80年)でした 出演は竹沢恒太郎=佐分利信、妻・ふじ=大路三千穂、長女・網子=加藤春子、次女・巻子=八千草薫、三女・滝子=いしだあゆみ、四女・咲子=風吹ジュンです

このテレビドラマで今でも強烈に覚えているのは演出家の「和田勉」の名前と、テーマ・ミュージックのオスマン・トルコの軍楽メフテルの代表作「ジェッディン・デデン(祖父も父も)」のエキゾチックな音楽です

次に観たのは森田芳光監督の映画(2003年公開)でした 出演は恒太郎=仲代達也、妻・ふじ=八千草薫、長女・網子=大竹しのぶ、次女・巻子=黒木瞳、三女・滝子=深津絵里、四女・咲子=深田恭子です この映画では三女・滝子役の深津絵里の演技にしびれました

今回、3度目の映像作品として観てあらためて思ったのは、食べるシーンが多いということです もちろん、これは向田邦子の原作にそう書いてあるからですが、それにしても多い これに関しては、向田邦子はエッセイの中で「テレビのホームドラマに、食べるシーンが出てこないのはあり得ない」という趣旨のことを書いていますが、まさに人間が生きるということは生活することであり、それはつまり食べることなのです

もう一つ思ったのは、四姉妹がよくしゃべるということです それに比べて、父親の恒太郎にしても、滝子の婚約者となる勝又にしても、ぽつりぽつりと話すだけで長い台詞は一つもありません もちろん、これも向田邦子の原作にあるからそうなっているに過ぎませんが、それにしてもおとなし過ぎる

今回の映画の登場人物の配役は、それぞれが個性的で素晴らしいのですが、個人的に最も凄いと思ったのは次女・巻子役の尾野真千子です 会話のセリフ回し、食べるシーン、怒りに満ちたシーン、黙って何かを見つめるシーン・・・どれ一つとっても全力投球で、命がけで役柄に徹していると感じました なぜか、尾野真千子が向田邦子その人に見えました 向田邦子はこういう女優に巻子を演じてほしかったのではないかと思います

映画のラスト、縁側で恒太郎と将棋を指していた鷹男が、白菜漬けの作業をしている四姉妹の方を見て言います。「女は阿修羅だよ」。勝又が「アシュラって何ですか?」と訊ねると、鷹男は「アシュラっていうのは、インドの民間信仰上の神様でさ、外っ側は仁義礼智信を標榜してるんだが、気が強くて、人の悪口を言うのが好きでさ、怒りや争いのシンボルだそうだ。勝ち目はないよ、男は」。すると四人がいっせいに振り向いて ー 何か言った?

全部観ると7時間かかりますが、原作が素晴らしいので時代を超越してとても面白い作品です 5月の連休に一気に観るのも一考かと思います


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アジア ユース オーケストラ... | トップ | 「ミューザ川崎市民交響楽祭... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事