人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

鈴木秀美 ✕ グレブ・ニキティン ✕ 東京交響楽団で モーツアルト「交響曲第34番」「同第29番」「ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョ」を聴く~第56回モーツアルト・マチネ

2024年03月21日 00時03分56秒 | 日記

21日(木)。わが家に来てから今日で3355日目(三々五々だね)を迎え、アメリカのトランプ前大統領と一族の企業が、資産価値などを偽り不正に利益を得ていたとして、日本円で670臆円余りの罰金を命じられた裁判をめぐり、トランプ氏側は控訴に必要な保証金を用意できないと主張した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     不正に得た利益はどこに消えた? トランプは経営者として失格 大統領の資格もなし

 

         

 

昨日、夕食に「鮭のムニエル」と「豚汁」を作りました いつものように野菜類は鮭と一緒にワンプレートに盛りつけました

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで「第56回モーツアルト・マチネ」を聴きました プログラムはモーツアルト①交響曲第34番 ハ長調 K.338、②ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョ ホ長調 K.261、③交響曲第29番 イ長調 K.201(186a)です 演奏は②のヴァイオリン独奏=グレブ・ニキティン、管弦楽=東京交響楽団、指揮=鈴木秀美です

今シーズンのモーツアルト・マチネもこの日が最終日です。1階C5列15番、センターブロック左通路側席ともこれでお別れです 次シーズンは1階センターブロックの右方向に移ります

 

     

 

オケは8型の小編成で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります コンマスはグレブ・ニキティン。チェロのトップには客演首席奏者・笹沼樹がスタンバイします

指揮をとる鈴木秀美は古楽演奏で一世を風靡した「18世紀オーケストラ」や「ラ・プティット・バンド」、さらには「バッハ・コレギウム・ジャパン」で首席チェロ奏者として活躍、2001年には「オーケストラ・リベラ・クラシカ」を結成、指揮活動を展開しています

1曲目はモーツアルト「交響曲第34番 ハ長調 K.338」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が生まれ故郷のザルツブルクを去る前年の1780年に作曲しました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・ディ・モルト・ピウ・トスト・アレグレット」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります モーツアルトの交響曲にしては珍しく「メヌエット」がない3楽章構成となっています

鈴木秀美の指揮で第1楽章が開始され、トランペットとティンパニによって勇壮なテーマが奏でられます 交響曲にティンパニが入ると曲に推進力が加わって心地よいですね 最上峰行のオーボエが良く歌います 第2楽章は弦楽器による演奏ですが、ヴァイオリンが左右に分かれる対向配置が有効に機能し、双方の対話が理想的な形で聴くことができ、曲の面白さを堪能しました 第3楽章は再びティンパニが心地よいリズムを刻み、ホルン、トランペットが弦楽器に良く溶け込んで、躍動感あふれる演奏が繰り広げられました

2曲目はモーツアルト「ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョ ホ長調 K.261」です この曲は1776年にザルツブルクで作曲された単一楽章のヴァイオリン協奏曲です 佐野旭司氏のプログラム・ノートによると、この曲は「当時ザルツブルク宮廷楽団のコンマスだったアントニオ・ブルネッティのために、『ヴァイオリン協奏曲第5番』の第2楽章の代替楽章として作られたと考えられている」とのことです

グレブ・ニキティンがコンマスからソリストに変身して(外形は変わりませんが)登場します

鈴木秀美の指揮で演奏に入りますが、フルートの竹山愛がバックに入っています オケにより穏やかな曲想の音楽が奏でられ、ニキティンの独奏ヴァイオリンが入ってきますが、モーツアルトの「光と影」「陽と陰」を見事に弾き分けた演奏に舌を巻きます カデンツァはシンプルですが、ニキティンは美しく演奏しました

 

     

 

最後はモーツアルト「交響曲第29番 イ長調 K.201(186a)」です この曲は1774年4月に作曲されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット」、第4楽章「アレグロ・コン・スピーリト」の4楽章から成ります

ニキティンが本来業務に復帰し、鈴木秀美の指揮で第1楽章が開始され、速めのテンポにより弦楽器を中心に軽快な演奏が展開します 第2楽章はオーボエとホルンが素晴らしい 第3楽章は力強いメヌエットで、快活な演奏が展開します ほとんど間を置かずに入った第4楽章では、高速テンポにより推進力に満ちた演奏が繰り広げられます 管楽器と弦楽器の音が程よくブレンドされ心地よいフィナーレを迎えました

会場いっぱいの拍手が指揮者とオーケストラのメンバーを包み込みました

ところで、オケの女性奏者を見回していて「あれっ」と思いました それは全員が黒のパンツで統一していたからです これまでは黒のロングスカートだったりパンツだったりと、統一感がなかったように思います これは良いと思いました 私が初めて女性奏者のパンツルックが良いと思ったのはチョン・ミョンフンがアジア・フィルとソウル・フィルを率いて相次いで日本公演を挙行した時です 両オケとも若い奏者が中心でしたが、男女とも同じパンツルックで統一していて「カッコいい」と思いました。何より機能的でスマートです モーツアルト・マチネに限らず定期演奏会でも男女とも全員 黒のパンツルックで統一したらどうでしょうか


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2 コメント

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ドレスコード (井上)
2024-03-21 09:00:11
ご無沙汰しております。腰のお具合も回復されているようで、コンサートライフをエンジョイされているご様子、ご同慶の至りです。

ご指摘のとおり、演奏者のドレスコードは、よく言えば、自由でカジュアルになっており、わるく言えば、少し乱れ、崩れているようにも思います。小生の印象では、東響はもっともドレスコードがきっちりしていたオケで、マチネーでも男性は燕尾服にえんじのカマーバンド、弦楽器(Cbを除く?)の女性はロングスカートで統一されていたのが、最近はかなり自由になっていますね。管楽器の場合、ひな壇を昇り降りするのでパンツの方が機能的というのはよく分かるのですが。

読響も、上下が黒だったらなんでもいいみたいな感じで、男性奏者の中には上着を着用していない人も多いようです。腕の可動域の関係で上着がない方が演奏が楽なのかもしれません。

今はなき朝比奈隆氏は、ドレスコードを厳格に守ることで有名で、常に燕尾服を着用し、演奏する曲によって、ドイツないしオーストリアの略綬をつけていたとか。そういうのって素敵だと思うし、やはり女性はロングスカートの方がかっこいいように思うのですが、今では時代遅れなんでしょう。炎上したらまずいのでこれぐらいにしておきます(笑)。

季節の変わり目、ご自愛ください。
正装 (tora)
2024-03-21 11:03:40
井上様 コメントありがとうございました。2年ぶりくらいでしょうか? お元気でお過ごしのようでなりよりです。
確かに男性陣がカマーバンドをしているのは東響だけですね。リハーサルの開始にあたり楽員が立ち上がって指揮者に挨拶するという”しきたり”も東響だけのようです。そうした点で、東響はかなりマナーとか正装とかにしっかりした考えを持っているように思います。
ただ、女性の服装についてはバラバラで、何となく気になっていました。
そもそも”正装”は演奏する楽曲や作曲家に対する敬意を表すものだと理解しているので、ある程度の統一感があれば良いのではないかと思います。個人的には、やっぱり女性陣もパンツルックが断然カッコいいと思います。
またのご訪問を楽しみにお待ちしております

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