人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京・春・音楽祭「ブラームスの室内楽 Ⅺ」を聴く ~ 弦楽四重奏曲第1番・第2番・第3番 ~ 小川響子、周防亮介、川本嘉子、向山佳絵子

2024年04月14日 00時01分04秒 | 日記

14日(日)。わが家に来てから今日で3379日目を迎え、東京都の小池百合子知事のカイロ大学卒業を認める同大学長名の2020年の声明文を巡り、今月発売の月刊誌「文藝春秋」に告発記事を掲載した知事の元側近、小島敏郎氏(75)が12日、都内で報道陣の取材に応じ、声明文は知事側で作成された可能性があるとして、「断定ではないが、カイロ大学を卒業していないことについて相当の理由がある」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     小池屋のポテチを食べながら しばらく静観するのかな? 待てばカイロの日和あり

 

         

 

昨夜、東京文化会館小ホールで東京春祭「ブラームスの室内楽 Ⅺ」公演を聴きました プログラムはブラームス①弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 作品51-1、②同第2番 作品51-2,③同第3番 作品67です 演奏はヴァイオリン=小川響子、周防亮介、ヴィオラ=川本嘉子、チェロ=向山佳絵子です

 

     

 

自席はE27番、センターブロック右通路側です。会場はほぼ満席です この日の出演者の顔ぶれを見れば当然と思われます

小川響子は「葵カルテット」メンバー、今月から名古屋フィルのコンマスを務める

周防亮介は2016年にヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール入賞及び審査員特別賞を受賞したほか、受賞多数

川本嘉子は元都響首席ヴィオラ奏者、室内楽を中心に活躍

向山佳絵子は元N響首席チェロ奏者、室内楽を中心に活躍

1曲目はブラームス「弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 作品51-1」です   この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1865年頃から1873年にかけて名ヴァイオリニスト、ヨアヒムの助言を受けながら作曲、1873年にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ロマンツァ:ポコ・アダージョ」、第3楽章「アレグレット・モルト・モデラート・エ・コモド ~ ウン・ポコ・ピウ・アニマート」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

下手から周防、小川、向山、川本の並びでスタンバイします 何も知らない人が見たら女性4人のカルテットだと思うでしょう

第1楽章では周防のヴァイオリンが良く歌います 第2楽章は4人のアンサンブルが美しく響きます 第3楽章を経て第4楽章では、冒頭の周防の決然としたヴァイオリンが印象的です この楽章では終盤にベートーヴェン「第5交響曲」の運命の動機(ジャジャジャジャーン)が出てきますが、ブラームスがベートーヴェンを相当意識していたことが分かります 4人はブラームスの「ほとばしる情熱」とでも言うべき熱い演奏を繰り広げました

2曲目は「弦楽四重奏曲第2番 作品51-2」です この曲は「第1番 作品51-1」と共に1865年頃から1873年にかけて作曲、1873年にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・モデラート」、第3楽章「クアジ・メヌエット、モデラート ~ アレグレット・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・ノン・アッサイ」の4楽章から成ります

ヴァイオリンの2人が交替し、下手から小川、周防、向山、川本という配置です

第1楽章は小川の情感のこもった情熱的な演奏が印象的です 日本人の演奏家はたいていニコリともしないで演奏する”真面目な”人が多いのですが、小川はベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーに在籍し、多くのコンサートに出演した経験があるからか、表情が豊かです これはすごく良いことだと思います 第2楽章は穏やかでいい音楽です 4人のアンサンブルが心地よく響きました 第3楽章を経て、第4楽章では小川のヴァイオリンのリードによる情熱的な演奏が展開しました

 

     

 

プログラム後半は「弦楽四重奏曲第3番 作品67」です この曲は1876年に作曲、同年ベルリンで初演された最後の弦楽四重奏曲です 第1楽章「ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アジタート:アレグレット・ノン・トロッポ」、第4楽章「ポコ・アレグレット・コン・ヴァリアツィオー二」の4楽章から成ります

再び、下手から周防、小川、向山、川本の並びとなります

第1楽章は冒頭から周防のヴァイオリンを中心に活気に満ちた演奏が繰り広げられます 第2楽章は4人のアンサンブルが美しく、最後は祈るように終わります 第3楽章では川本のヴィオラが大活躍し、鮮やかな演奏を展開します 第4楽章では冒頭から楽し気な演奏が繰り広げられ、アグレッシブな演奏でフィナーレを飾りました

満場の拍手のなかカーテンコールが繰り返されました ブラームスの弦楽四重奏曲・全3曲を人気・実力ともに備えた4人の演奏で一度に聴く良い機会となりました 若手とベテランの絶妙のコンビネーションによる素晴らしいコンサートでした

 

     

     

 


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