31日(土)。月末を迎えたので、恒例により8月の3つの目標の実績をご報告します ①クラシックコンサート=15回(今夕の公演を含む)、②映画鑑賞=1本、③読書=12冊でした ①については、腰痛のため17日の下野竜也 ✕ 新日本フィルのコンサートをパスしました ②は1日のオペラ映画「ばらの騎士」をパスしたのをはじめ、全体として腰痛悪化回避のため映画館通いを控えた結果です その反動で③が比較的多くなりました
ということで、わが家に来てから今日で3518日目を迎え、ロシア大統領府は29日、プーチン大統領が9月3日にモンゴルを訪問すると発表したが、モンゴルは国際刑事裁判所(ICC)の加盟国で、昨年3月にICCがプーチン氏への逮捕状を発行して以降、ICC加盟国を訪問するのは初めてで、加盟国が負う逮捕の義務をモンゴルがどう判断するのかが焦点となる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
モンゴルは国際的評価を高める最高のチャンス 朝青龍に逮捕させて牢屋にぶち込め
昨日、夕食に「ピーマンの肉詰め」「生野菜とアボカドのサラダ」「豚汁」を作りました ピーマンは大きさがまちまちですが、義弟の実家・福島の自家製です 一見焦げているように見えますが、しっかり焦げています でも、チーズを入れて焼いたのでとても美味しかったです
昨夜、東京オペラシティコンサートホールで「 アジア・ユース・オーケストラ 東京公演 2024」聴きました コンサートを聴くのは21日(水)の読響「三大協奏曲」以来9日ぶりです 腰痛は完治したわけではありませんが(朝起きる時に痛みがある)、一旦起き上がるとほとんど痛みを感じないので、台風が接近する中 思い切って出かけました
プログラムは①ガーシュイン(ベネット編):歌劇「ポーギーとべス」交響的絵画、②レスピーギ:交響詩「ローマの松」、③バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」、④ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」です 指揮はヤデル・ビニャミー二です
アジア・ユース・オーケストラ(AYO)は中国、香港、台湾、日本、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの11か国・地域での厳しいオーディションを通過した17歳から29歳までの103名の若者たちから構成され、天津と香港での3週間のリハーサル・キャンプに続き、国際的に活躍する著名な指揮者やソリストとの3週間のツアーを行い、毎夏約6週間の活動を展開しています
ヤデル・ビニャミー二はイタリアのクレーマ出身。ピアチェンツァ音楽院で学ぶ。2020ー2021年シーズンからデトロイト交響楽団の第18代音楽監督を務める 今年6月の新日本フィル「クラシックへの扉」公演で小曽根真を迎えてガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」他を指揮したのが記憶に新しいところです
自席は1階27列12番、センターブロック左から2つ目です 客層がいつもと違い若い人が目立ちます。演奏者が若ければ聴衆も若い とても健全で良いことだと思います
オケは16型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並び ステージ下手にハープ2台とピアノがスタンバイします。コンマスは女性です。100人を超える奏者がステージ狭しと陣取る風景は壮観です
1曲目はガーシュイン(R.ベネット編):歌劇「ポーギーとべス」交響的絵画です このオペラはジョージ・ガーシュイン(1898-1937)が1935年に作曲、ボストンで初演されたました 後にR.ベネットが管弦楽組曲に編曲しました
ビニャミー二の指揮で演奏に入りますが、100人の出す巨大な音の塊がストレートに押し寄せてきます ステージ後方の壁が天井まで届いているので音が前面に出てくるホールの音響特性もあると思いますが、若者の熱いエネルギーを感じます 「サマータイム」を演奏したクラリネットの女性が素晴らしい プログラム冊子に掲載の顔写真入りメンバー紹介を見ると日本人です。全般的に力強くも抒情的な演奏でした
2曲目はレスピーギ:交響詩「ローマの松」です この曲はオットリーノ・レスピーギ(1879-1936)が1924年に作曲、同年ローマで初演されました 第1曲「ボルゲーゼ荘の松」、第2曲「カタコンベ付近の松」、第3曲「ジャ二コロの松」、第4曲「アッピア街道の松」の4曲から成ります
この曲で素晴らしかったのは、第3曲「ジャ二コロの松」におけるクラリネット・ソロです 冒頭のピアノも良かった 第4曲「アッピア街道の松」は2階正面、3階左右バルコニーに配置されたバンダ(金管の別働隊)との相乗効果によって、輝かしい演奏が繰り広げられました
プログラム後半の1曲目はバーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」です このミュージカルはレナード・バーンスタイン(1918-1990)が1957年に作曲、同年ワシントンで初演されました 「プロローグ」「どこか」「スケルツォ」「マンボ」「チャチャ」「出会いの場面」「クールなフーガ」「ランブル」「フィナーレ」から成ります
この曲はノリノリの演奏が続きました サックスが巧い 「マンボ」では打楽器が大活躍し、ビニャミー二は客席に振り返って「マンボ!」の掛け声を求めます 聴衆もノリノリです 全体的に金管楽器を中心に輝かしくゴージャスな演奏が展開しました
最後の曲はムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」です この曲はモデスト・ムソルグスキー(1839-1881)が1874年に作曲しました 後にモーリス・ラヴェルが管弦楽用に編曲しました 「プロムナード」「小人」「古城」「テュイルリー」「ヴィドロ(牛車)」「卵の殻を付けた雛鳥の踊り」「ザムエル・ゴルデンベルクとシュムイル」「リモージュの市場」「カタコンブ」「鶏の足の上に立つ小屋」「キエフの大門」から成ります
冒頭のトランペットによる「プロムナード」が素晴らしかった 全体的に各セクションの瞬発力が素晴らしく、指揮者の意図に瞬時に反応していました オーケストラ総力を挙げての色彩感溢れる演奏が繰り広げられ、最後の「キエフの大門」では音の頂点を極め、圧倒的なフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーの中、ビニャミー二 ✕ AYOは、アンコールにポンキエッリ「時の踊り」をノリノリで演奏しました ビニャミー二はただ頭を上下左右に動かすだけで指揮をする仕草を見せません 頭を使って指揮をするとはこういうことか、と納得しました 鳴りやまない拍手にバーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」から「マンボ」を、聴衆を巻き込んで演奏、ヤンヤヤンヤの大喝采を浴びました
最後に、恒例により主催者の代表者が登場し、国別に演奏者を紹介しました 中国24人、台湾22人・・・日本からは15人とアナウンスするごとに、大きな拍手が送られました コンマスの女性は韓国人であることが判明しました 国別に紹介されるたびに2階席から若者たちの「ヒューヒュー」という声がこだましました
AYOのコンサートは毎年聴いていますが、プロには無い純粋な音楽をする喜びに溢れています 103人の若者たちが、いつか近い将来、それぞれの国のオーケストラで、あるいはソリストとして活躍することを祈っています