28日(水)。26日付の日経夕刊に編集委員の瀬崎久真子さんが「技術で広げる音楽の可能性 アニメ ✕ 人、クラシックに『バーチャルアーティスト』」という見出しのもと、8月12日に開かれたフェスタサマーミューザKAWASAKI参加公演「東京交響楽団フィナーレ・コンサート」の模様を書いていました バーチャル・ピアニストの潤音ノクトが原田慶太楼指揮東京交響楽団とガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」を共演した公演です 当日の実演の模様と感想は8月13日付toraブログに写真入りで書きましたので、興味のある方はご覧ください
ブログには書かなかったことで気になる点があったので、ここで書いておきたいと思います
このプロジェクトはドワンゴと、親会社のKADOKAWAが絡んでいることから、当日の模様は「ニコニコ生放送」で中継していたのですが、ステージ下手にテレビカメラが設置されていて、忙しなく上下に動いていました これは演奏を聴く側からは目障りで、はっきり言って邪魔でした 次回も同様の形式で演奏する場合は改善すべきだと思います
ということで、わが家に来てから今日で3515日目を迎え、防衛省によると、中国軍のY9情報収集機は26日午前11時29分頃から約2分間、長崎県五島市の男女群島沖合の日本領空に侵入した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
領海の次は領空の侵犯かよ 覇権主義国・中国の国家拡張志向は 際限なく続くよな
昨日、夕食に「白身魚のバジルソテー」「生野菜サラダ」を作り、「十八穀米」と「鮭の刺身」と一緒に食べました 娘が外食だったので一人分作りましたが、美味しかったです
ソン・ウォンピョン著「アーモンド」(祥伝社文庫)を読み終わりました ソン・ウォンピョンは1979年ソウル生まれ。西江大学校で社会学と哲学を学ぶ。韓国映画アカデミー映画科で映画演出を専攻。2001年「シネ21」映画評論家賞受賞 初の長編小説「アーモンド」でチャンピ青少年文学賞を受賞し、2017年文壇デビュー 「三十の反撃」「プリズム」「TUBE」など著書多数
本書は2019年7月に祥伝社から刊行された作品に、2024年の文庫化にあたり加筆修正を加えたものです
「アーモンド」は、人よりも脳の一部である偏桃体(アーモンド)が先天的に小さく、喜びや悲しみ、愛や恐怖や怒りという感情の起伏がほとんど感じられない16歳の少年ソン・ユンジュの姿を通して、「心」とは何か、「感情」とはどんなものかを探る小説です
ソン・ユンジュは病院で「失感情症(アレキシサイミア)」と診断され、15歳の時に祖母やシングルマザーの母が目の前で通り魔に襲撃されても、泣きも嘆きもせずただ傍観していたのだった そんな彼の前に、物心もつかないうちに両親とはぐれ不良少年となったゴニが現れ、不思議な交流が始まる ユンジュは感情の起伏がないことから「怪物」と呼ばれ、ゴニは反対に激しい感情の持ち主で手が付けられないことから「怪物」と呼ばれ、ともにクラスの仲間からも社会からも浮いた存在となっていた そんな彼らが、様々な出来事を経験する中で、失ったものを取り戻しながら成長していく過程が、ユンジュの視点で淡々と描かれていきます
ユンジュは人間の感情が分からないがゆえに、激しい感情の持ち主ゴニの”心”を理解しようとします 一方のゴニは”共感”の意味や”愛”とは何かをユンジュに気づかせます
本書を読んで思い出したのは、ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローで ホワイトで、ちょっとブルー」に出てきた『シンパシー』と『エンパシー』という言葉です ごく簡単に言えば、『シンパシー』は「共感。誰かをかわいそうだと思う感情。同じような意見を持っている人々の間の友情や理解」などを表し、一方『エンパシー』は「他人の感情や経験などを理解する能力」です 「アーモンド」は、ユンジュがゴニとの交流を通じて「シンパシー」と「エンパシー」を学んでいく成長物語と言えるかもしれません
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます