人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「読響サマーフェスティバル 三大協奏曲」を聴く ~ 大井剛史(指揮) ✕ 中野りな(Vn) ✕ 佐藤桂菜(Vc) ✕ 進藤実優(P)

2024年08月22日 00時04分56秒 | 日記

22日(木)。わが家に来てから今日で3509日目を迎え、南北の軍事境界線を越えて脱北した北朝鮮軍の兵士が、韓国軍の宣伝放送を聞いて脱北を決意していたと韓国メディアが報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     韓国軍はK-POPやニュースを流しているらしい  豊かさへの渇望は押さえられない

         

昨日、夕食に「茄子のかば焼き」「プルコギ」「生野菜とアボカドのサラダ」「山芋の味噌汁」を作りました 「茄子の~」は新聞の料理メモを参考に作りましたが、美味しく出来ました

     

         

昨日も朝から腰痛が厳しく、動くのがしんどかったのですが、木曜以降はしばらくコンサートがないので覚悟を決め、東京芸術劇場コンサートホールで「読響サマーフェスティバル 三大協奏曲」を聴きました プログラムと演奏は①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」(Vn:中野りな)、②ドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」(Vc:佐藤桂菜)、③チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」 (P:進藤実優)です 指揮は大井剛史です

     

自席は1階L列13番、センターブロック左通路側です 会場は1階席を中心にかなり埋まっています

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び。コンマスは長原幸太です

1曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1844年に作曲、1845年にツィプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ ~ アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の中野りなは、2004年東京都生まれの20歳。2021年日本音楽コンクール優勝、22年仙台国際音楽コンクールで史上最年少の17歳で優勝 23年4月から桐朋学園大学「ソリスト・ディプロマ・コース」に全額特待生として在学、ウィーン市立芸術大学でも研鑽を積む

大井の指揮で第1楽章に入ります すぐに中野の独奏ヴァイオリンが入ってきますが、音色がとても美しく良く鳴ります ストラディヴァリウスは自分の思うような音が出るまで”飼い慣らす”のが並大抵ではない、とどこかで読んだ記憶がありますが、その点、中野は1716年製のストラドをすっかり自分の分身のようにして自由自在に弾きこなします カデンツァは流麗で見事でした 第2楽章では独奏ヴァイオリンの弱音の美しさが際立ちました 第3楽章では愉悦感に満ちた演奏が展開、大井 ✕ 読響の万全のサポートのもと華麗なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーの嵐がソリストに押し寄せ、カーテンコールが繰り返されました 中野りなは若手ヴァイオリニストの中でも突出したアーティストではないかと思います 将来が楽しみです

2曲目はドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1894年から95年にかけて作曲、1896年にロンドンで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート ~ アンダンテ ~ アレグロ・ヴィーヴォ」の3楽章から成ります

チェロ独奏の佐藤桂菜(けいな)は2000年生まれの24歳。中学卒業後に渡米しアメリカで研鑽を積む。ジュリアード音楽院卒業後、23年からロサンゼルスのコルバーン音楽院で奨学生として学ぶ。20年に英キングス・ピーク音楽オンラインコンクール優勝

オケは14型に拡大し管楽器が増員されます

大井の指揮で第1楽章に入ります 佐藤は感情表現豊かに郷愁を誘う演奏を展開します ホルンの松坂隼の演奏が素晴らしい 第2楽章では佐藤のチェロが叙情的な演奏を繰り広げ、クラリネットの金子平、フルートのフリスト・ドブリノヴ、オーボエの荒木奏美の演奏が華を添えます 第3楽章では独奏チェロが民俗色豊かな演奏を展開しますが、大井は佐藤のチェロが歌うべきところはテンポを落としソリストを引き立てます そして、独奏チェロとオケとが一体となって雄大なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました スケールの大きな演奏でした

     

プログラム後半はチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1874年から75年にかけて作曲、1875年にボストンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ・エ・マエストーソ ~ アレグロ・コン・スピーリト」」、第2楽章「アンダンテ・シンプリーチェ ~ プレスティッシモ ~ テンポ」、第3楽章「アレグロ・コン・フォッコ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の進藤実優は2002年愛知県大府市生まれの22歳。モスクワ音楽院付属中央音楽学校卒業後、ドイツのハノーファー音楽演劇メディア大学で研鑽を積む。ショパン国際コンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクールのセミファイナリスト

大井の指揮で第1楽章に入り、すぐに進藤のピアノが力強く入ってきます しばらく聴いていて、これまで聴いてきた他のピアニストの演奏スタイルと違うと感じました モスクワ音楽院で学んだということと関係あるのかどうかわかりませんが、独特の弾き方・間の取り方をしているように思いました 第2楽章では流麗な演奏が続きます フルート、オーボエが冴えています 第3楽章では冒頭から独奏ピアノのエネルギッシュで躍動感あふれる演奏が展開します 独奏ピアノとオケが一体となって展開したフィナーレは圧巻でした

会場いっぱいの拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコルが繰り返されました 何度目かに中野りな、佐藤桂菜も加わり、3人のソリストが揃ってカーテンコールに応えました

この日のソリストは20代前半の若手女性でしたが、3人とも将来が楽しみなアーティストです これからも応援したいと思います

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