5日(金)。昨夕、懸案事項が片付いたことから、テナントTのSさんと、当社X部長と,3人でIビル地下のベトナム料理YBで飲みました 食べきれないほどのコース料理とベトナム・ビール333(バーバーバー)とベトナム焼酎ネップ・モイをいただきながら,子育ての悩みから村上春樹文学論まで楽しく語り合いました 村上春樹の「1Q84」文学論では,Sさんは「宗教法人の教祖をあまりにも神格化して”良い人”に書くようになってから,作品が嫌になった」とおっしゃっていました.私は「あくまで小説の中でのことなので肯定する.これからの展開が楽しみ.それよりも彼の作品に登場する音楽に興味がある.例えば”1Q84”に出てくるヤナーチェックのシンフォニエッタとか,”海辺のカフカ”に出てくるシューベルトの”ピアノ・ソナタ”とか,なぜこの曲を使ったのかが興味深い」と語りました.彼女は「”シンフォニー”じゃなくて”シンフォニエッタ”というところが,なんか嫌なんですよね」と感想を述べていました.お薦めの本として水村美苗の「日本語の滅びる時」「私小説from left to right」「本格小説」を手帳メモしてくれました.あとで本屋でチェックしなくっちゃ
いつしか,以前ブログに書いた彼女の年齢の話題になり,あの時は30代前半と書いたのですが,話を聞いて,もう少し上のアラフォーであると”判定”しました.どっちにしてもお若いです あまり女性の年齢を詮索するのはよくないので,この話題は打ち切ることにします
取り留めのない話をしているうちにいつの間にか3時間半もお店で粘っていたようです すっかり出来上がってしまい,やっとのことで家にたどり着きました という訳で,今日も朝から頭が頭痛なのです.ネップ・モイはココナッツの味がして飲みやすいので,調子に乗って飲んでしまうのですが,39度もあるので後で効いてきます あ~休みて~,でも今日は会議あるしな~,ダメか~
閑話休題
昨日のブログで、一昨日に聴いた堀米ゆず子さんのコンサートの模様を紹介しましたが、その堀米さんに続いて、ドイツのヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさん(26)が、9月28日、日本からの帰路、フランクフルト空港の税関でストラディヴァリウスを押収された、という記事が昨日の朝日朝刊に載っていました
ヤンケさんは2007年、チャイコフスキー国際コンクール3位入賞者で、現在はドレスデン州立歌劇場管弦楽団のコンサートミストレスを務めています 押収されたヴァイオリンは日本財団の助成を受けている日本音楽財団から貸与されているストラディヴァリウスとのことです
財団によると、ヤンケさんは貸与証明書と楽器の写真、保険証書など一式を携帯していたが、「欧州連合内で売る可能性がないとは言い切れない」という理由で押収されたとのことです 怒ったヤンケさんは「欧州(押収)しなくてもいいヤンケ!」と言ったとか言わなかったとか
堀米さんの場合は時価1億円の19%、1900万円の輸入税の納税を求められましたが、楽器を正当に購入し、現在も所有していることを証明する書類を提出した結果、密輸の疑いが晴れ、税金を支払うことなく名器”ガルネリ”を返還してもらったとのことです。私は一昨日その楽器を演奏する堀米さんのモーツアルトを聴いたわけです
演奏家の間からは「フランクフルトは鬼門」との声もあるようですが、厳しい税関に当たるか否かは運次第の面もあるとのこと。日本の外務省関係者は「実際の課税判断は窓口や担当者によって異なる。『こうすれば確実』というのは難しい」と漏らしているようです ”担当者によって言うことが違う”というのは日本の税務署でもありませんか
日本音楽財団の塩見和子理事長は「演奏家の円滑な移動を保証するため、各国政府が連携し、国際基準の楽器パスポートを一刻も早く作るべきだ」と訴えている、とのことです。
本当にそう思います。超高額な楽器を優秀なアーティストに無償で貸し出している財団としては、そう簡単に押収されてはたまりませんよね ベートーヴェンを生んだ音楽大国ドイツ、ユーロ圏で最も優秀な国家ドイツはいったいどうしてしまったのでしょうか ドイツの奏でる不協和音はいい加減に止めてほしいものです
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