2日(日)。昨日の朝日新聞朝刊が「第17回チャイコフスキー国際コンクール」の結果を報じていました 記事の概要は以下の通りです
「ロシアのチャイコフスキー国際コンクールが29日に本選を終え、最終結果を発表した 途中、ワグネル反乱の激震に見舞われたが、予定通りに続けた。ウクライナ侵攻の影響で中国の参加者が急増した一方、ロシアと対立する「非友好国」の韓国が健闘した。ロシア人がピアノと声楽(女性)、木管、金管の4部門、韓国人がヴァイオリンとチェロ、声楽(男性)の3部門で1位を分け合った 日本人はピアノとヴァイオリンで計7人が参加したが、本選への進出はなかった 今年は侵攻を批判する欧米の参加者が8割減となった一方、中国からは6倍に増えた」
やっぱりね、という結果でした 4年後にロシアという国家が存在しているかどうか分かりませんが、開催されるのであれば、世界が平和な状況の中で「第18回チャイコフスキーコンクール」が開かれることを祈ってやみません
ということで、わが家に来てから今日で3092日目を迎え、ロシアで反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が保有するメディアグループ「パトリオット」が活動を停止したが、プーチン政権の圧力を受けた動きとみられ、プリゴジン氏自ら「解散させた」といわれる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
このグループは「フェイクニュース工場」だ 無くなっても次の工場が出てくるだろ
昨夜は、娘がピザを食べたいと言うのでデリバリーで取りました 注文を娘に任せたらピザ大1枚、小2枚、それにチキンとポテトも注文していて、こんな大量になりました もちろん食べきれないので残りは翌日に回します
昨日、早稲田松竹でリューベン・オストルンド監督による2022年製作スウェーデン・ドイツ・フランス・イギリス合作映画「逆転のトライアングル」(147分)を観ました
モデルで人気SNSインフルエンサーのヤヤ(チャールビ・ディーン)と、男性モデル・カール(ハリス・ディキンソン)のカップルは、招待を受けて豪華客船クルーズの旅に出る 各国のリッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界だ しかしある夜、大嵐に遭い 乗客たちの重度の船酔いによってクルージングは大惨事になる。挙句の果てに海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く 食料も水もSNSもない極限状態の中で、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、サバイバル能力抜群の船のトイレ清掃員の女性アビゲイル(ドリー・デ・レオン)だった
この映画は、金さえ払えば何でもできると思っているセレブたちを笑い飛ばすエピソードに満ちています 紳士淑女にしか見えない老夫婦が武器商人だったり、老婦人がメイドに「あなたにも楽しんでもらいたいの。今すぐ泳ぎなさい」と理不尽な命令をしたり、まともな人はいません 傑作だったのは、嵐の中で、アメリカ人の船長とロシア人の富豪が酒を飲みながら、マルクス主義や共産主義についてジョーク合戦するシーンです オストルンド監督は資本主義社会でも共産主義社会でも富豪は存在するし、イデオロギーなど何にもならない、とおちょくっているように見えます
この映画の肝の一つは、前半で男たちが「おれは金持ちで何でも手に入れられる」と豪語していたのが、いざ無人島に着くと、魚釣りも何も出来ないことを思い知らされ、女性の命令に従わざるを得なくなるところです
さて、音楽です。冒頭のレストランでのシーンで、ヤヤとカールが伝票を前に、どちらが支払うかで口喧嘩をしている時に、ボッケリーニ「弦楽五重奏曲 ホ長調 作品11-5」の第3楽章「メヌエット」が流れていました 深刻な会話に穏やかで平和な音楽・・・これも一種の「アンビバレント」な使い方でしょうか