人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

高関健 ✕ 横山幸雄 ✕ 東京シティ・フィルでガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」、バーンスタイン「シンフォニック・ダンス」「ディヴェルティメント」を聴く

2023年07月27日 01時38分27秒 | 日記

27日(木)。わが家に来てから今日で3117日目を迎え、ワシントン・ポスト電子版は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が武装反乱を起こした直後の6月24日、プーチン大統領が決断力を持って対応できず「まひ状態」に陥っていたと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     プーチンは臆病者ということで定評があるからな  信じられる部下がいない悲しさ

 

         

 

昨日、夕食に「アスパラとベーコンのバター醤油炒め」「生野菜サラダ・ナッツ乗せ」「冷奴」「シメジの味噌汁」を作りました まるでビールのつまみみたいな料理ですが、あえて否定はしません

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで、「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023」参加公演「東京シティ・フィル 新時代の先駆者たち ~ アメリカン・オールスターズ」を聴きました    プログラムは①ガーシュイン「パリのアメリカ人」、②同「ラプソディ・イン・ブルー」、③バーンスタイン「ウエストサイド物語」から「シンフォニック・ダンス」、④同「ディヴェルティメント」です    演奏は②のピアノ独奏=横山幸雄、指揮=常任指揮者・高関健です

 

     

 

拍手の中、楽員が配置に着きます。オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは戸澤哲夫です

1曲目はガーシュイン「パリのアメリカ人」です この曲はジョージ・ガーシュイン(1898-1937)がパリ滞在中の1928年に作曲、同年ダムロッシュ指揮ニューヨーク・フィルにより初演されました

高関の指揮で演奏に入りますが、パリにやってきたアメリカ人(ガーシュイン)が、大都会の喧騒の中でタクシーのクラクションに驚き、戸惑いながら彷徨う姿が生き生きと活写されます 金管楽器、とくにトランペットが素晴らしい 中盤では3人のサックス奏者が立奏して熱演を繰り広げたのが印象的でした 戸澤コンマスのソロも素晴らしかった

2曲目はガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」です この曲はポール・ホワイトマンの依頼により作曲、1924年にニューヨークで初演されました

ピアノ独奏の横山幸雄は1990年ショパン国際ピアノコンクールで歴代の日本人として最年少入賞を果たし、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など多数の賞を受賞 2019年には3日間でショパンの全作品を演奏するなど意欲的な活動で知られています

高関の指揮で、クラリネットの低音からのスリリングなグリッサンドで開始されます やがて横山のピアノが入ってきますが、パワフルな演奏で高関 ✕ シティ・フィルを挑発し、高関がそれを迎え撃つといったスリリングな演奏が展開します 終盤における横山によるカデンツァは刺激的で迫力満点でした ジャズのインプロビゼーションそのものといった演奏でした その後もソリストとオケとの丁々発止のやり取りによりアグレッシブな演奏が続き、圧倒的なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーに横山は、ドビュッシー「前奏曲集  第2巻」から第6曲「奇人ラヴィーヌ将軍」を超絶技巧で演奏し、再び大きな拍手に包まれました

 

     

 

プログラム後半の1曲目はバーンスタイン「ウエストサイド物語」から「シンフォニック・ダンス」です この曲はレナード・バーンスタイン(1918-1990)が1957年に作曲、同年ワシントンで初演されました 曲は①プロローグ、②サムウェア、③スケルツォ、④マンボ、⑤チャチャ、⑥出会いの場面、⑦クール ~ フーガ、⑧ランブル(決闘)、⑨フィナーレから成りますが、切れ目なく演奏されます

高関の指揮で演奏に入ります 特に印象に残ったのは「サムウェア」におけるヴァイオリンとヴィオラのデュオ、「マンボ」におけるノリノリの演奏。高関は演奏中、客席の方を振り返り合図を送ります 楽員と客席が一体となって「マンボ」と叫びます。こういう仕掛けは楽しいですね そして終盤、激しい「ランブル(決闘)」を経て、フルートの抒情的な演奏に導かれて弦楽合奏が美しい調べを奏で、静かに幕を閉じます この時、バーンスタインは天才だな、と思いました

最後の曲はバーンスタイン「ディヴェルティメント」です    この曲は1980年にボストン交響楽団100周年を祝う曲として作曲、同年9月25日に小澤征爾指揮ボストン響により初演されました   曲は①セネッツとタケッツ、②ワルツ、③マズルカ、④サンバ、⑤ターキー・トロット、⑥スフィンクス、⑦ブルース、⑧イン・メモリアル ~ 行進曲「ボストン響よ、永遠なれ」の8曲から成ります

高関の指揮で演奏に入ります この曲は意外にも初めて聴きますが、特に印象に残ったのは「セネッツとタケッツ」の迫力ある演奏、「ワルツ」におけるヴィオラのソロ、「マズルカ」におけるオーボエとハープのコラボ、「ターキー・トロット」におけるユーモラスな音楽、「ブルース」における弱音器付きトランペットとテューバのグルーヴ感に満ちた演奏、そして最後の「イン・メモリアル ~ 行進曲『ボストン響よ、永遠なれ』」の「静から動へ」の見事な切り替えと 輝きに満ちた演奏です 行進曲ではピッコロと金管群が立奏により渾身の演奏を展開しました

会場いっぱいの拍手に、高関 ✕ シティ・フィルはアンコールに「イン・メモリアル ~ 行進曲『ボストン響よ、永遠なれ』」を再度演奏しましたが、終盤では楽員全員が立ち上がり、右を見たり左を向いたり、歩き回ったりして自由気ままに演奏、最後に一斉に弓(や楽器)を挙げてフィナーレを飾り、満場の拍手を浴びました やってくれますね

この日来場した人たちの一人でも多くの人がシティ・フィルのファンになって、定期会員になればいいな、と思いました

 

     

     

コメント
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