人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

芸劇ブランチコンサート「華麗なるウインナー・ワルツ~年末スペシャル公演」を聴く~J.シュトラウス2世の「アンネン・ポルカ」「春の声」「皇帝円舞曲」「美しく青きドナウ」を室内楽用編曲で

2017年12月20日 07時47分06秒 | 日記

20日(火).わが家に来てから今日で1176日目を迎え,上野動物園で6月に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃん,シャンシャンの一般公開が19日に始まり,抽選により選ばれた1日約400組が見た というニュースを見て 上野動物園のパンダ以外の動物たちに成り代わってPRするモコタロです

 

     

      ぼくたち抽選にもれても見られますよ「非パンダ同盟      一同」より

 

          

 

昨日,夕食に「カレーライス」と「生野菜サラダ」を作りました いつも通りジャガイモと人参は皮付きのままです そのうえジャガイモは人参と牛肉の10分後に投入するので煮崩れしません

 

     

 

          

 

昨日,午前11時から池袋の東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート・第11回「華麗なるウインナーワルツ~年末スペシャル公演」を聴きました プログラムはヨハン・シュトラウス2世の①アンネン・ポルカ,②春の声,③皇帝円舞曲,④美しく青きドナウで,①の編曲はペーター・トツツァウアー,②~④の編曲は川崎龍です

出演はアンサンブル・サンセリテのメンバー全員で,ヴァイオリン=大江馨(第82回日本音楽コンクール優勝),藤江扶紀(来年1月からトゥールーズ・キャピタル国立管弦楽団コンマス就任予定),ヴィオラ=佐々木亮(N響首席),チェロ=富岡廉太郎(読響首席),コントラバス=西山真二(N響首席代行),フルート=竹山愛(東京シティ・フィル首席),クラリネット=伊藤圭(N響首席),ピアノ=清水和音(ロン・ティボー国際コンクール優勝),ナビゲーター=加羽沢美濃(作曲家)です

自席は2階センター右ブロック前方の通路側です 会場は9割以上入っているのではないでしょうか.このシリーズは低料金が魅力のせいか良く入ります

 

     

 

1曲目の「アンネン・ポルカ」は1852年,カトリックの祝祭日「聖アンナ祭」に際して作曲されたもので,ポルカの中でもスローテンポの曲です 弦楽奏者だけ5人が登場し,第1ヴァイオリンの大江馨のリードで優美な音楽が奏でられます

ここで,ナビゲーター役の加羽沢美濃さんが登場,年末であるが新年恒例のウインナワルツを先取りして贈るので楽しんで欲しい旨挨拶します

そして,弦楽奏者5人に,フルート,クラリネット,ピアノが加わり,フルメンバーで「春の声」を演奏に入ります 藤江扶紀さんは黒を基調に金をあしらった衣装,竹山愛さんはローズレッドの鮮やかな衣装での登場です この曲は,ブタペストでフランツ・リストと即興のやり取りをするうちに出来上がったと言われています 明るく"弾む"ような曲想で,まさに Spring has come です 管楽器とピアノが加わると色彩感が出ていいですね

ここで,編曲者の川崎龍氏(東京藝大卒)がステージに呼ばれ,曲をアレンジ(編曲)するとはどういうことかを演奏で示すことになり,川崎氏による即興のピアノ伴奏で富岡氏がサン・サーンスの「白鳥」を演奏することになりました この秋に読響首席に就任したばかりの富岡氏によるチェロは音楽性が豊かでしたが,自由に伴奏を付ける川崎氏のピアノがまた素晴らしく,ほとんどナイトクラブで聴いているかのようでした 清水氏はリハーサルで川崎氏の即興演奏を3度聴き 本番が4度目だそうですが,どれもが同じではなかったということです アレンジャーというのは凄い才能が必要なのだな,とあらためて思いました

また清水氏は「ウィーン・フィルの演奏するウィンナ・ワルツは,三拍子のうち2拍目にアクセントを置いて 2拍目を詰めて演奏するスタイルを取るのですが,最近の演奏を聴いていると 昔の”三角形”の三拍子に戻ってきたような気がします」と話していましたが,どうなんでしょうか

次いで,ラフマニノフの「ヴォカリーズ」をアール・ワイルドが編曲した曲を清水氏がピアノ・ソロで弾きましたが,これもアレンジとしては素晴らしかったです 弾いた本人は「面倒くさい」と言っていましたが

 

     

 

3曲目は「皇帝円舞曲」です この曲は1889年,オーストリア帝国がドイツ帝国と同盟を結んだのを機に作曲されました 当初は「手に手をとって」というタイトルでしたが,出版の際に改題されました.「皇帝円舞曲」というタイトルに恥じない堂々たる音楽です.演奏も堂々たるものでした

最後は「美しく青きドナウ」です ウィーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」の1曲目のアンコール曲としてあまりにも有名な曲ですね この曲は1867年(今年は150周年!),男声合唱協会の指揮者へルベックの依頼により,プロシャとの戦いに敗れたオーストリアの士気回復を企図して作曲されました 川崎氏のアレンジは,中盤でピアノのカデンツァが入ったり,終盤で「あれ,この曲いったいどこへいっちゃうんだろうか?」と不安に駆られるアレンジが施されていたりと変化に富んだ流れのドナウ川でしたが,最後はメインメロディーに戻り安心しました

 

          

 

コンサート終了後,会場入口付近で 次回以降のチケットの先行発売をやっていたので列に並びました すでに2月6日のチケットは押さえてあるので,4月と8月の分を購入しました いろいろな席で聴いてみようと思い,4月は1階席,8月は2階席を選びました  一般発売は22日(金)からチケットぴあ,イープラスほかです 1回2,200円は安いです.未体験の方は一度聴いてみてはいかがでしょうか.リピーターになるのは目に見えています

 

     

コメント
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