人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「新世紀 パリ・オペラ座」を観る~オペラとバレエの殿堂の舞台裏が手に取るように分かる:東急文化村「ル・シネマ」

2017年12月12日 08時16分17秒 | 日記

12日(火).わが家に来てから今日で1168日目を迎え,ご主人の大学時代の友人で千葉県勝浦市在住のSさんから魚の詰め合わせが送られてきたことから,ご主人が「持つべきものは友だちだ」と言っていることについて感想を述べるモコタロです

 

     

 

     

      ぼくからもお礼を申し上げます  残念ながらぼくは魚が食べられないのですが 

 

                     

 

昨日,夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜サラダ」を作りました  最近,月曜日は「ハッシュドビーフ」か「カレー」か「シチュー」になっているような気がする

 

     

 

                     

 

昨日,渋谷の東急文化村「ル・シネマ」で「新世紀, パリ・オペラ座」を観ました これはジャン=ステファヌ・ブロン監督による2017年フランス・スイス合作のドキュメンタリー映画(111分)です

 

     

 

フランスが世界に誇るオペラとバレエの殿堂「パリ・オペラ座」はルイ14世の時代から350年以上にわたる伝統を守ってきました その一方で,時代の波は容赦なく押し寄せてきます.映画は,ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲によって幕開けを告げます そして,パンジャマン・ミルビエに代わってエトワールとして活躍してきたオレリー・デュポンがバレエ団芸術監督に就任したシーンが映し出され,オペラ座が抱える問題点の一つを浮き彫りにします 一方,オペラ史上最大規模の新作オペラ,シェーンベルク「モーゼとアロン」のリハーサル風景が紹介され,演出上 舞台に本物の牡牛を登場させることに対し,音楽監督のフィリップ・ジョルダンが「本当に必要な演出なのか?」と疑問を呈する場面も映し出されます そうかと思うと「マイスタージンガー」の主役級ハンス・ザックス役の歌手が本番2日前に病気で降板することになり,オペラ座総裁ステファン・リスナーをはじめ関係者は対応に追われます 過去に同名役を歌った経験者をリストアップし,電話をかけまくり,幸いにもミヒャエル・クプファー・ラデツキーが代演するまで漕ぎつけます また,オーディションでロシアの片田舎出身の若きバリトン歌手ミハイル・ティモシェンコを発掘し育てていこうとする姿も紹介されます

この映画では,上記の音楽のほか,ワーグナー「タンホイザー」,モーツアルト「ドン・ジョバン二」,同「フィガロの結婚」,イベール「ドン・キホーテの4つの歌」,ベルリオーズ「ファウストの劫罰」,ヴェルディ「リゴレット」,ドニゼッティ「愛の妙薬」などからアリアの数々がプリン・ターフェル,オルガ・ぺレチャッコなどによって歌われます それだけでも魅力のある作品だと思います

この映画はパリ・オペラ座公式プロデュース作品ですが,世界最高レベルのオペラ歌手やバレエダンサーのパフォーマンスだけでなく,ベースアップ要求を背景にストを通告する組合への対応や,あらゆる階層の聴衆に観に来てもらうための料金設定の在り方をめぐる経営陣の苦悩,衣装係など裏方の表情なども捉えていて,見ごたえがあります クラシック音楽好きの人にはたまらない魅力のある作品です.お薦めします

 

     

コメント
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