人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ハイドン:オラトリオ「天地創造」を聴く~鈴木秀美+中江早希+櫻田亮+多田羅迪夫+新日本フィル~評価分かれるソリスト陣

2017年06月03日 08時06分47秒 | 日記

3日(日).わが家に来てから今日で976日目を迎え,トランプ米大統領が1日,ホワイトハウスで演説し,地球温暖化対策のルール「パリ協定」から米国が離脱すると発表したという記事と,世界でパリ協定に加盟していないのはシリアとニカラグアの2か国だけというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

       

        おーい! 地球の裏側のトランプさんよ~  アメリカの地位も落ちたもんだねぇ

 

                                        

 

昨日,夕食に「豚しゃぶ」「生野菜とサーモンのサラダ」「ワンタンスープ(タケノコ,人参入り)」を作りました  「豚しゃぶ」はいつもと違うレシピを参考に作りました

 

     

 

                     

 

昨夕,すみだトリフォニーホールで新日本フィル「第574回トパーズ演奏会」を聴きました  本来は土曜会員ですが,東響コンサートと重なったことから金曜に振り替えたものです

開演に先立ってロビーで弦楽四重奏曲のプレ・コンサートが開かれました  今月12日(月)に開かれる室内楽シリーズに出演するヴァイオリンの篠原英和氏以下4人のメンバーです  PRになるからなのか撮影禁止の表示がなかったので迷惑がかからないように2階から写しました   12日のコンサートはもちろん聴きに行きます

 

     

 

     

 

さて,本番のプログラムはハイドンのオラトリオ「天地創造」です  振り替えられた席は1階22列11番,いつもより後方の席です.出演はソプラノ=中江早希,テノール=櫻田亮,バス=多田羅迪夫,合唱=コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート,指揮は鈴木秀美です

 

       

 

指揮の鈴木秀美氏はご存知の通り,バッハ・コレギウム・ジャパン(B.C.J)の音楽監督・鈴木雅明氏の弟です  B.C.J創設以来2014年度まで首席チェリストを務めていました.2001年にオリジナル楽器で古典派を専門に演奏する「オーケストラ・リベラ・クラシカ」を創設し,音楽監督としてハイドンを中心に指揮活動を展開してきました

多田羅迪夫は,かつて若杉弘の指揮で「ジークフリート」を,小澤征爾の指揮で「ヴォツェック」を歌うなど一世を風靡したバス・バリトンで,現在東京藝大名誉教授です  櫻田亮は東京藝大大学院修了,ブルージュ国際古楽コンクール第2位入賞(声楽最高位),バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートの常連歌手として活躍しています  中江早希は東京藝大大学院博士後期課程在学中ですが,数々のコンクールに入賞しています

声楽アンサンブルの「コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート」のメンバーが入場しステージ奥にスタンバイします  60名のメンバーの顔触れを見ると,バッハ・コレギウム・ジャパンで活躍中の浦野智行,上杉清仁,元B.C.Jメンバーの鈴木美登里らの姿が確認できます

次いでオケのメンバーが配置に着ます.弦は左奥にコントラバス,前に左から第1ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,第2ヴァイオリンという対向配置をとります.コンマスは西江王子です

ハイドンのオラトリオ「天地創造」は,第1部(光,水,海と陸,全ての植物の誕生=1日目から4日目を描いたもの),第2部(すべての生物の誕生=5日目と6日目を描いたもの),第3部(アダムとエヴァによる神の賛美と愛を描いたもの)から成ります

第1部と第2部では天使ラファエル(多田羅),ウリエル(櫻田),ガブリエル(中江)が独唱で神による世界の創造を語り,第3部はアダム(多田羅)とエヴァ(中江)の対話が中心となっています

第1部の導入「混沌の描写」が総奏で演奏されますが,これを聴いて,前日のワーグナーの世界から随分かけ離れた世界に連れてこられてしまったな,と感じました  ワーグナーの音楽から比べれば,ハイドンの「混沌」はどれほど激しく演奏されようと予定調和です

さて 歌手陣ですが,3人に対する評価は全く異なる結果になりました  ひと言で言えば「低迷する かつて頂点を極めたバス・バリトン歌手」,「今が旬のテノール歌手」,「これから登り坂のソプラノ歌手」といったところでしょうか  合唱は素晴らしかったと思います

鈴木秀美氏はバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーだった時にチェロの名演を聴いてきましたが,指揮姿を見るのは今回が初めてでした  どこか兄上の鈴木雅明氏の指揮に似ていると思いました  ある楽器を極めると指揮をしたくなるのでしょうね   メリハリがあって良かったと思います

 

     

 

さて,せっかく日程を振り替えたのに,サスペンダー爺さんと遭遇する羽目に陥りました  開演時間ギリギリの着席は相変わらずですが,この日は,休憩時間にロビーの椅子に腰かけ,チラシ回収ボックスを足元に独占して1枚1枚見ては捨てていました  あまりにも自己中心的なので,いらなくなったチラシの束をドサッと捨ててやりました  が,爺さんは自分のことで頭がいっぱいのようで上を見上げることもしませんでした  どこにいっても自分が中心,自己承認欲求の固まり,唯我独尊,厚顔無恥,四面楚歌の爺さんです   一番の喜劇は,本人だけが周囲からそう見られていることに気が付いていないことです   今日は東京オペラシティで東響のコンサートを聴きますが,3日連続の”ご対面”は勘弁して欲しいと思います

コメント (2)
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