人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

シモーネ・ヤング+ラドゥロヴィチ+読売日響でブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」,ブラームス「交響曲第2番」他を聴く / 読響会員継続特典CDを2枚ゲット

2017年06月18日 09時20分02秒 | 日記

18日(日).昨日午前,住んでいるマンションの管理組合定期総会があり,出席しました   ちょうど1年前に理事長を降り現執行部に引き継いだのですが,時の流れは速いものです   今期事業報告・収支決算,次期事業計画・予算等の定例議題のほか,今回は「給水方式変更・共用給水縦管更新工事実施の件」が議題に上がっていました  これは現在の高架水槽が耐用年数(約20年)を超過して劣化が進んでいるので,受水槽を交換するか,受水槽を使用しない直接給水方式へ変更するか選択しなければならないが,受水槽・高架水槽メンテナンス費用の削減や,長期修繕積立の削減等のメリットを勘案し,直接増圧給水方式を取ることとしたい,という提案です   3千数百万円も費用がかかる重要議題なのに,誰も質問や意見を言いません   いつもは総会で鋭い質問や意見を出す人が欠席だったので,このままではまずいのではないか と思い私一人が手を挙げて質問をし意見を言いました.他の議題でも同様でした.どこの総会もそうなのでしょうか? 高い管理費を払っているのだから,少しでも不明な点があれば手を挙げるべきだと思います

ということで,わが家に来てから今日で991日目を迎え,小池東京都知事が築地市場を豊洲市場に移転する方針を固め,週明けにもその方向性を表明するというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      市場を築地から豊洲へ移転するって史上最大の決断だ 私情を抜きにそう思う

 

                                              

 

昨日,池袋の東京芸術劇場コンサートホールで,読売日響第198回マチネーシリーズ・コンサートを聴きました  5月19日の定期演奏会がN響定期と重なったため振り替えたものです  プログラムは①ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲,②ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」,③ブラームス「交響曲第2番ニ長調」です   ②のヴァイオリン独奏はネマニャ・ラドゥロヴィチ,指揮はシモーネ・ヤングです

 

     

 

自席は1階O列32番,右ブロック右から2つ目です.会場はほぼ満席状態です   読響のマチネー・シリーズは人気があるようです

オケのメンバーが入場し配置に着きます.オケは左から第1ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ,第2ヴァイオリン,その後ろにコントラバスという対向配置をとります   コンマスは特別客員コンマスの日下紗矢子です.その隣はコンマスの小森谷巧,右にヴィオラ首席の鈴木康治,柳瀬省太が並び,チェロを見ると東京シティ・フィルの客員首席奏者・富岡廉太郎がスタンバイしています   そして第2ヴァイオリン首席は言うまでもなく瀧村依里です

オーストラリア・シドニー出身のシモーネ・ヤングが登場し,指揮台に上がります   シモーネ・ヤングは1961年生まれ,2005年から15年までハンブルク国立歌劇場の総裁とハンブルク・フィルの音楽総監督を務めた実力派女性指揮者です

1曲目のワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲は,ワーグナーの初期のオペラ(全3幕)の序曲です   管弦楽によって荒れ狂う海が描写されます   管楽器の咆哮,弦楽器のうねりが会場を満たします.ヤングは読響からダイナミックな演奏を引き出しワーグナーの力強さを表出します

2曲目はマックス・ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」です   この曲は1866年に作曲されましたが,不評を買ったため,当時のヴァイオリニスト,ヨーゼフ・ヨアヒムの助言を得て改訂し68年に改訂初演されました   3つの楽章から成ります

指揮者と共にロングのアフロヘア,黒の上下,ロングブーツの”ロックスター”が登場します   彼こそ世界中で話題の中心にいるネマニャ・ラドゥロヴィチです   1985年セルビア共和国のベオグラード生まれ.ハノーファー国際コンクール優勝をはじめ,数々のコンクールに入賞しています   外見だけではないのです   私が初めて彼の演奏を聴いたのは数年前のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でした.身体を大きく動かした情熱的な演奏が印象に残っています

ヤングのタクトで第1楽章「前奏曲」が開始されます   独奏ヴァイオリンがモノローグ風の演奏に続き,主要主題を情熱的に奏でます.ラドゥロヴィチは左から右へロングのアフロヘアをなびかせているので,左サイドの客席からは髪に隠れて顔が見えなかったと思います

第2楽章「アダージョ」では,ラドゥロヴィチは最弱音で丁寧に音楽を紡いでいきます   彼の場合は最弱音から最強音の幅が非常に広いと言えるでしょう

間を置くことなく続けられた第3楽章「アレグロ・エネルジーコ」では,メリハリのあるヤングのタクトに合わせて小気味の良いヴァイオリンが呼応します   ラドゥロヴィチは身体全体を使ってエネルギッシュに演奏します

満場の拍手とブラボーにラドゥロヴィチはパガニーニの「24の奇想曲」から超絶技巧曲を,唖然とするほどの超・超絶技巧であっけらかんと演奏し,会場の温度を2度上げました  その演奏と風貌から「パガニーニの再来か 」と思わせました.もう,すごいとしか言いようがありません   これがラドゥロヴィチだ とあらためて存在感を知らしめた演奏でした

 

     

 

休憩後はブラームス「交響曲第2番ニ長調」です   交響曲第1番は着想から完成まで20年あまりかかったのに対し,第2番は1877年6月からわずか4か月で完成させています   第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ」,第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ」,第4楽章「アレグロ・コン・スピーリト」の4つの楽章から成ります

第1楽章の冒頭,低弦によって「レード♯ーレ」の動機が演奏されますが,これはこの曲全体を支配する基本となる動機です   この曲はベートーヴェンの第6番「田園」に対して,ブラームスの「田園」と呼ばれることもあるように,大らかで穏やかな曲想が特徴です  フルートが良く歌っているな,と思って管楽セクションを見ると,演奏しているのは外国人です  「純国産」の読売日響のメンバーではありません.ひょっとするとシモーネ・ヤングがどこからか連れてきたのかもしれません.また,日橋辰朗のホルンが素晴らしい

プログラム冊子の曲目解説を見たら「葬送行進曲を思わせる第2楽章」という記述が目に入ってきました   こういう解説を見たのは初めてです.が,ヤング+読響の演奏で第2楽章を聴いたら,確かに葬送行進曲のように聴こえました   ニ長調のこの曲にも暗い一面があるのだな,とあらためて思いました

第3楽章ではチェロのピッツィカートに乗ってオーボエが主旋律を奏でますが,首席の蠣崎耕三の演奏は聴きごたえがありました

第4楽章に移ると,明るく推進力に満ちた曲想が奏でられます   この楽章では,ヤングはかなりテンポを動かし,聴かせどころはゆっくりと演奏させ,強く印象付けました

全体的に管打楽器も弦楽器も良く鳴っていました   読響初登場のシモーネ・ヤングはテンポ感よくドイツ系音楽を指揮し,聴衆から熱狂的な賞賛を受けました

 

     

 

                                           

 

読響会員継続特典CDをもらってきました  私の場合は「定期演奏会」と「読響アンサンブル」の会員なので2枚です.ちょうど2種類あるので1枚ずつもらいました

1枚は常任指揮者シルヴァン・カンブルラン指揮によるシューベルト「交響曲第8番”ザ・グレイト”」(2016年10月10日,横浜みなとみらいホールで収録)です

 

     

     

 

もう1枚は首席客員指揮者コルネリウス・マイスター指揮によるブラームス「交響曲第2番ニ長調」(2016年7月18日,横浜みなとみらいホールで収録)です

 

     

     

 

在京オケは定期会員継続のため経営努力が欠かせませんね   定期会員としては嬉しいプレゼントですが,個人的には置き場所に困っています

コメント (8)
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