人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アジア・ユース・オーケストラのマーラー「交響曲第1番」他のチケットを取る / 知念実希人著「屋上のテロリスト」を読む / ジェフリー・テイト氏の死を悼む

2017年06月05日 07時50分59秒 | 日記

5日(月).昨夜,息子がテレビで卓球の試合を見ていたので,「卓球のこと英語で何と言うか?」と超簡単な問題を出しました  すると息子が「本当は,ピンポンて答えさせたいんだろうけど,さっきテレビでテーブル・テニスって言ってたよ」と答えたので,思わず「何だよ,すなおにピンポンって答えれば,ピンポーン ってシャレで返したのに・・・・」と不満を吐露しました.しばらく口をきいてくれませんでした

ということで,わが家に来てから今日で978日目を迎え,マティス米国防長官が「アジア安全保障会議」で演説し,南シナ海の岩礁に造成した人工島で軍事施設の建設などを進めてきた中国の行動を「国際社会の利益を侵害し,ルールに基づいた秩序を壊す」と強く批判した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国には「イメージ操作だ!」とか「フェイクだ!」とか言わせないんだろうな

 

                                           

 

既報のとおり,イギリスの指揮者ジェフリー・テイトさんが亡くなりました  ジェフリー・テイトと言えば,80年代後半から90年代初めにかけてイギリス室内管弦楽団を振って内田光子さんとPHILIPSに録音したモーツアルトのピアノ協奏曲シリーズが頭に浮かびます  私も全曲CDを持っていますが,彼らの相性はぴったりで,モーツアルトの光と影を見事に表出しています  遅ればせながらテイトさんのご冥福をお祈りいたします

 

     

 

                                        

 

アジア・ユース・オーケストラ(A.Y.O)のチケットを取りました  A.Y.Oは日本を含むアジア各国で選抜された109名の若手音楽家から構成される臨時編成オーケストラです  毎年夏に2日間の日程で公演を挙行していますが,今年は7月31日と8月1日の2日間,ともに7時から東京オペラシティコンサートホールで開かれます

1日目は①ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(Vn:ジャン・マレーセック),②マーラー「交響曲第1番」で,指揮はジェームズ・ジャッド,2日目は①リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」,②シベリウス「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」(Vn:サラ・チャン),③ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」で,指揮はリチャード・パンチャスです  

私は毎年2日間聴いていますが,プロのオケではない若者たちの真摯な演奏に感動をもらってきました  実は,8月1日は3時からミューザ川崎で読響のコンサートの予定が入っているのですが,ハシゴしてでも聴きたい公演なのでチケットを取りました 

チケット代は指定席4,000円,自由席2,000円(いずれも前売り分)と手ごろな料金です   今年も感動の演奏が期待できます.プログラムもポピュラーです  強くお薦めします

 

     

 

                     

 

知念実希人著「屋上のテロリスト」(光文社文庫)を読み終わりました   知念実希人の本は「仮面病棟」「優しい死神の飼い方」をはじめ何冊か当ブログでご紹介しましたね   1978年沖縄県生まれ.東京慈恵会医科大学卒業,日本内科医学会認定医です

 

       

 

1945年8月15日,ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後,広島,長崎に次いで新潟にも新型爆弾が落とされ,沖縄・九州が連合軍によって,北海道がソ連軍によって陥落した.そして,群馬県と福島県の県境と新潟を結ぶ線を境に日本列島は東西に分断された  その70数年後の現在,東京都西東京市のある高校で,屋上から飛び降り自殺をしようとしていた酒井彰人は不思議な少女・沙希から「バイトする気ない?」と声をかけられる  そのバイトとは東西両陣営にテロを仕掛けて東西統一を図る手伝いだった  この少女はただものではなく,巨大な資金源をもとにした巧みなテロ計画によって2017年12月31日に西日本国の二階堂大統領と東日本国の芳賀書記長を呼び寄せ,東西統一のセレモニーに漕ぎつけようと画策する

この本を読んで最初に思ったのは,「著者は,もし日本がポツダム宣言を受諾していなかったら 日本の運命はどうなっていたか.朝鮮半島のように国が真っ二つに分断される可能性もあったのではないか.それではもとの一つの国に戻すにはどうすればよいか」と考えてストーリーを考えたのではないか,ということです

2つの国の最高権力者が,たった一人の女子高校生に手玉に取られる展開は,さすがにあり得ないと思いますが,ヒロインが少女だからエンターテインメントとしては面白いのでしょう

ところで,西日本国の二階堂大統領のケータイの着メロがベートーヴェンの交響曲第5番「運命」の冒頭というのには,思わず笑ってしまいました  また,「2017年12月10日 14時34分 東京都港区内幸町 西日本第一ホテル」というタイトルが出てきますが,この小説では内幸町は千代田区ではなく港区にあるようです 「西日本第一ホテル」は「帝国ホテル」がモデルであることは間違いないでしょう

この作品は文庫書き下ろし最新作  テンポ感のある展開で一気読み必至です.お薦めします

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