TOMTOM絵日記

~旅の想い出徒然日記~

2011.10.16 “南極大陸”

2011-10-20 00:06:20 | 徒然なるままに

TBS開局60周年記念「南極大陸」観ました
『日本人がプライドを取り戻すため、
決して諦めることのなかった戦後日本の復活の象徴』として
宗谷に乗り込んだ男達の物語
敗戦から復興を目指して経済を立て直し、
失いかけた自信を取り戻そうとがむしゃらに働き続けた時代に、
日本人に夢をもたらすため立ち上がった国家プロジェクト

制作側の狙い通り涙
子ども達が持ち寄った1円や5円のお小遣いが全国から集まったり、
事故で宗谷の改修工事の目処がたたない時
日本鋼管のドックに地元の職人達がトラックで駆けつけたりと、
その時代に生まれた私はすっかり心鷲掴みにされた
森永アイスの黄色い小カップが5円・大カップが10円
長栄軒の菓子パンが10円(たぶん)
母の財布には2・3枚の100円札と小銭
それでもほとんどの食品が100円も有れば買えた時代
決して諦めない想いと仲間とともに持ち続ける誇りが
未来への希望を繋いだ時代
今の人には実感できないと思うけど、
日本人が自分を忘れてがむしゃらに頑張った時代
私の父母の時代は青春が戦争と重なり
戦後復興と社会人としてのスタートが並行した時代
池田内閣所得倍増計画・田中内閣日本列島改造論に後押しされ
モーレツ社員ががむしゃらに社会を牽引した
家庭は父親不在で子どもは新人類
積み木崩しの果てに家庭崩壊といった事件が新聞に載った時代
社会の繁栄のために家庭の幸せを犠牲にして頑張った時代
その後のゆとり世代には想像する事すら困難
たぶんイメージ湧かない
評論家のコメントetc.いろいろあるけど私はギューッと心掴まれた
「がむしゃら」「何かを犠牲にして」「我慢」という言葉を
使わなくなった。
使わなくても良い時代を迎える事ができたのか
否、眼を背けるようになった
役者さんでよかったのは山本學さん

樺太犬研究の第一人者で、北海道大学教授、古館役
犬ぞり用の樺太犬を探す倉持(木村拓哉)と犬塚(山本裕典)に向ける
視線や表情に包みこむような優しい感情が重なる。
1937年生まれ(74歳)とは思えない声も素晴らしい
主題歌中島みゆきさんの“荒野より”も良い感じ
同じ想いで“坂の上の雲”にも感動
幕藩政治の終焉とともに迎えた明治維新。
若者ひとりひとりが日本に良き未来よ来たれと願い
それぞれの立場で世界に漕ぎ出した
物事をシンプルに考え自分の希望や志に向かうことのできた時代
今だから感じる時代の移り変わり

久石 譲さん作曲の“Stand Alone”にも感動
第1部はサラ・ブライトマンさん
第2部は森麻季さんでどちらも素晴らしかった
時間が経過しても大切で素敵な想いは変わらない