守田です。(20141018 23:30)
少し前になりますが、本年9月10日に岩波ブックレット『内部被曝』の6刷が販売されました。
おかげさまで内部被曝の本質を歴史的かつ論理的に解き明かした本書は今も静かに売れ続けています。
このブックレットを作成したきっかけは、僕が矢ヶ崎さんの著書、『隠された内部被曝』を読んで深い感銘を受けたことでした。
矢ヶ崎さんの着眼点の素晴らしさは、広島・長崎原爆における被曝被害に対し、アメリカがきわめて恣意的な調査を行い、データ管理をしたこと、それを下地に放射線の人体への影響の評価が作られてきたことことに歴史的経緯を遡って迫り、その中から内部被曝の本質を解き明かしていることでした。
このとき、僕は哲学者ヘーゲルが、「本質」は「始原」の中に宿っていると語ったことを思い出しました。そのものが何であるかは、そのものがどこからやってきたのか、いつ、どこでそのものになったのかの中にある。本質は始原を探る中で見出すことができるという意味です。
実際、放射線被曝の問題は、原爆の被害に遡るとその全貌が見えてきます。
そもそも核エネルギーは、平和のためなどではまったくなく究極の殺人兵器として開発され、使用されたのでした。
これに対してたちまち世界的な批判が巻き起こりましたが、アメリカはこの批判をかわして核戦略を維持するために、放射線被曝の過小評価、なかんずく内部被曝隠しを試みたのでした。それそのものが核戦略の重要な一環だったのです。
矢ヶ崎さんはこの事実に、原爆症認定訴訟に参加する中で気が付かれました。
初めてこのことに突き当たった時、矢ヶ崎さんは、どうしてこれほどにいい加減な断言が科学の名のもとに存続してきたのか、どうして科学者の誰も、まともにこれを批判しようとしなかったのか、憤りのあまり、三日三晩、寝れなかったそうです。
そのことも含めて、僕は矢ヶ崎さんが解き明かしてきた真実を、できるだけ分かりやすく多くの人に伝える中に、放射線防護を真に手厚く前進させる道があると直感し、ブックレットの作成を目指しました。
幸い、ブックレット『内部被曝』は多くの方が書評やブログ、口コミで紹介してくださり、今日まで売れ続けてきました。
各地で学習会などでも使用していただけているそうです。その一つとして、明日19日に東京の多摩市永山公民館で午後2時から読書会が行われることを、昨日、ネットを調べていて知りました。
こうしてみなさんで読んでいただけるのはとても嬉しいです。
いま、矢ヶ崎さんと僕はさらにこの本に次ぐものの作成を考えています。とくに矢ヶ崎さんはこの間、さらに国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線評価に潜む詐欺性をより深く解き明かすことに成功され、作業を積み上げられています。
僕もその成果を学んでいるところですが、ポーランドから帰国後に、この点に全力を出して集中的に取り組み、さらにICRPや国際的な原子力村が放射線被曝の人体への影響を小さく見せてきたからくりを暴いていきたいと思います。
この点に関して11月19日夜に京都で矢ヶ崎さんに詳しく解説してもらう場を設けるつもりです。詳細が決まったら再びお知らせします。
ともあれみなさんに『内部被曝』を手に取っていただき、熟読していただきたいです。そのために今回は、ネット上にあげてくださったさまざまな『内部被曝』の紹介をご紹介しておきます。
他にも多数、参考文献にあげてくださった方がいますが、今回は何らかの形で紹介や書評が書かれているもののみに絞りました。紹介が載せられたブログ等の名前、当該ページのアドレス、記事名、執筆日時を記載しました。
他にもご紹介していただけているものがありながら把握できていないかもしれません。その時はごめんなさいです。ぜひお教え下さい。
なお『内部被曝』は岩波書店にご連絡いただけると一番確実に手に入ります。購入連絡先を示しておきます。
まだお持ちでない方は、この機会にぜひお求めください!
『内部被曝』購入先
岩波書店ブックオーダー係 電話049‐287‐5721 FAX049‐287‐5742
岩波書店ホームページ・ブックレット
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/
『内部被曝』著者からのメッセージ
https://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/index.html
以下、『内部被曝』の紹介を列挙しておきます!
放射線量測定室・多摩
http://kojukei.blog.fc2.com/
『内部被曝』矢ヶ崎・守田(岩波ブックレット)読書会のお知らせ
10月19日(日) 2~4時
ベルブ永山(多摩市永山公民館) 3F 講座室
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コモンズ掲示板
http://8918.teacup.com/rev21/bbs/675
矢ヶ崎克馬・守田敏也対談『内部被曝』を読むの紹介
投稿日:2014年 5月14日(水)12時47分50秒
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読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/b/4002708322
Meg 2013年9月27日
ブックレットということでページ数は少ないが内容はとても濃かった。被爆量が少なくても放射線の種類などによっては甚大な被害を生むことがわかった。被災地でないから被爆してないという考えがなくなった。
たんぼ 2012年11月25日
やはりそうだったか!と言った印象。関東地方に住む人間は一読しておいた方が良い内容だと思う。原発がある限り、被曝し続けることが良くわかった。
もみのき 2012年7月29日
現実に起きていることに、もう無知ではすまされない。これからどうしていくのか、みんなで考え、答えを出していきたい。
かっぱ 2012年4月29日
薄い本だけれども、内部被爆が低く見積もられている背景など、しっかりと書かれている。日本政府だけでなく、世界の核戦略、原子力産業がからんでいることがわかる。「人命」よりも「政治・経済」を優先した結果の発表であったり、動きである。
広島・長崎の原爆投下の5年後、大きな核実験があった5年後、チェルノブイリ原発事故の5年後、小児癌の死亡率が上がっているという統計、また、免疫力が低い人ほど、放射性物質の影響を受け易いこと(つまり、老人などは大丈夫なように言われているが、何らかの疾患を抱えて免疫力が低下しているので、
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3・11の前に「隠された内部被曝」を出された著者が、直後の現地福島に入られた。今こそ、日本中の人々が、この守田敏也さんとの対談から学ぶ時だ!とお薦めします。
未来を生きる子らの為に、いのちを守るために、今を生きる大人たちが「内部被曝」のことをもっと学ばねば!と、突き動かされた一冊です。
2013/9/12
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女性と女性の活動をつなぐポータルサイト
http://wan.or.jp/reading/?p=8884
セシウム暫定基準値と内部被ばくの正体はいかに
桜川ちはや
2013.1.20
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里山のフクロウ
http://minoma.moe-nifty.com/hope/2012/06/post-1373.html
矢ヶ崎克馬・守田敏也対談『内部被曝』を読む
2012年6月23日 (土)
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京都新聞梵語
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20120528_2.html
内部被曝
2012年05月28日
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明日に向けて
http://toshikyoto.com/press/452
内部被ばく脅威知って
京のライター 物理学者と本出版
京都新聞 2012年5月10日朝刊
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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
http://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-b6b7.html
矢ヶ崎克馬・守田敏也著「内部被曝」を読んで
2012年4月12日 (木)
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ちきゅう座
http://chikyuza.net/archives/21687
矢ヶ崎克馬・守田敏也『内部被曝』是非購入、お読み下さ~い!
2012年 4月4日
諸留能興(モロトメヨシオキ):パレスチナに平和を京都の会
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脱原発の日ブログ
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11201701990.html
京都・読書之森:岩波ブックレット「内部被曝」 /京都
毎日新聞掲載 太田裕之記者の記事を転載
2012-03-23
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シロツメクサの会
http://sirotsumekusa.sakura.ne.jp/xoops/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=33
内部被ばくに関する新書のご紹介②:矢ケ崎克馬・守田敏也著「内部被曝」岩波書店 2012年3月7日発売
2012年03月16日
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弁護士 中村和雄 オフィシャルブログ
http://neo-city.jp/blog/2012/03/post-126.html
岩波ブックレット「内部被爆」の絶賛お薦め
2012.03.06
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