明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1880)玄海原発稼働後に白血病死亡率が約6倍に増加!(壱岐新報より)

2020年09月14日 17時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200914 17:00)

玄海原発の周りで白血病が増加!

前回の記事で、巨大化した台風の襲来が頻繁になる中、九州と韓国の原発が危険性を増していることを指摘しました。
続いて玄海原発の危険性について論じます。ただし今回、問題にしたいのは、事故を起こさなくても原発が危険だと言うことです。
端的に言って、構造的な放射能漏れのせいで、近辺に白血病が増えています!

このことを報じたのは「壱岐新報」です。2019年3月1日付の記事で以下のように論じました。(ネット掲載は3月5日)
「玄海原子力発電所と原発周辺自治体との白血病死亡率増加について、原発と白血病発症についての因果関係を調べている魚住昭三弁護士(長崎市)と、市防災士会の辻樹夫会長が公表した資料から、本市における白血病死亡率の詳細な推移がわかった。資料は昭和44年から始まるデータを記載し、5年ごとの白血病死亡率をまとめたもの。対10万人数の白血病死亡率は、玄海原発稼働前と後とでは6から7倍に増加しているという驚愕の数値が並ぶ。また原発周辺自治体も同様に、昭和50年の玄海原発1号機の稼働開始以降から死亡率増加を示す推移を示している。」

2019.3.05原発稼働後、約6倍に増加 壱岐新報
http://ikishinpou.com/news/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E7%A8%BC%E5%83%8D%E5%BE%8C%E3%80%81%E7%B4%84%EF%BC%96%E5%80%8D%E3%81%AB%E5%A2%97%E5%8A%A0/?fbclid=IwAR2saafk8pLAKcdCtlp7fgK1y7vTBr8jk0n5cxXc61ozEmD19YhwRarRt_Y


原発稼働以前は全国と同じ、今は稼働前の7.3倍、全国の4.6倍

壱岐新報はさらにこう述べています。
「玄海原発1号機が稼働する以前の昭和44年から昭和52年までの期間は、本市における対10万人数の白血病死亡率は約3.6人と、同期間の全国平均3.5人とほぼ同じ数値となっている。

しかし昭和50年に玄海原発1号機が稼働を始め、その6年後の昭和56年に2号機が稼働開始、平成6年に3号機、平成9年に4号機が稼働を開始するに従い、白血病死亡率は増加の一途をたどっている。平成9年から平成23年までの期間は、全国平均5.7人に対して、本市は26.2人にも及ぶ。」



『壱岐新報』より


なお西暦表記も必要との観点から「時間泥棒仕置き人さん」が新たにグラフを作成してくださったので付記します。リンク先もご紹介しておきます。
http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-928.html


ここで記事は指摘していませんが、もう一つ注目すべき点が。まず稼働前に比べて壱岐市の白血病死亡率は約7.3倍にもなっている。原発の影響が強く疑われます。

全国との比較はというと4.6倍。明らかに高くなっていますが、しかし全国もまた昭和44年から昭和52年までに比べて約1.6倍に増えている。
ここには各地の原発の稼働の影響も現れているのではないでしょうか。


壱岐島と玄海原発の位置関係 壱岐新報より


疑わしいのはトリチウム

壱岐新報は玄海原発から放出されるトリチウムが原因物質ではないかと指摘しています。
「玄海原発は白血病を誘発すると言われるトリチウムを放出する。放出量は全国にある他原発の中で最も多く、稼働開始から現在に至るまで大気中や海洋中に放出され続けている。トリチウムは放射能を含んでいると言われ、全ての原発や核燃料再処理施設では回収されず、自然環境に垂れ流しの状況から、世界中でも深刻な問題となっている。
本市は玄海原発の対岸にあり、島の周囲は海で囲まれているため、海洋に流されたトリチウムを周囲の海洋生物を介して、住民が食事などで摂取している可能性は高い。」

この点についてさらに詳しく研究している方の資料をネットから見つけました。
医学博士の森永徹さんです。『玄海原発と白血病』というパワポを発表されています。福岡核問題研究会2015年3月例会で使用されたものです。アドレスを記します。スライドも一枚貼り付けます。
http://jsa-fukuoka.sakura.ne.jp/shiryo/genpatu%26hakketubyo.pdf

この資料では2002年~2012年の合計だけでも玄海原発は、川内、伊方、高浜、大飯よりもよりたくさんのトリチウムを放出している。
なおトリチウム放出量は加圧水型原発の方が圧倒的に多い。その点では福井の原発銀座にはたくさんの加圧水型の炉がありますから、総体としての汚染はよりひといのでは?なお韓国の原発もほとんど加圧水型です。


日本ではいまや数少ない稼働中の原発の一つの玄海原発 毎日新聞より

この問題はもっと掘り下げなくては。福島原発からの汚染水の海中投棄の問題にも直結します。
取材を続けます

#玄海原発 #白血病 #トリチウム #加圧水型 #放射能汚染水

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1 コメント

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Unknown (匿名)
2021-06-28 05:22:55
ちなみに2番目にトリチウムが多い大飯原発の周辺では白血病は少ないという結果がでているらしいです。
そして白血病の死亡率が多いのが大体西日本に片寄っています。これはウイルス性の白血病HTVL-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)で九州の風土病です。特に玄界灘周辺が多く、離島である壱岐や海岸線が多い玄海町が日本一このタイプの白血病が発症しやすいと言われていたりしますね。海岸線沿いに白血病が発現しやすいです。原発以降で増えたのは人の通りが多くなったから。あとは発症しやすい高齢者が多くなったから。壱岐市と玄海町は高齢化率も高い。そして佐賀県や経済産業省のデータにも関連性はなかったとのこと。

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