明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1706)風水害から命を守るために~西日本に激しい雨が降っています。警戒を!

2019年06月30日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20190630 23:30)

梅雨入りとともに災害級の激しい雨が。警戒を!

全国的に梅雨に入りました。同時にたちまち「災害級」の雨が降りだしています。
とくに激しく降っているのは九州を中心とした西日本で、今後数日間、激しい雨が続く見込みです。
梅雨前線が東西に長く伸びていてここに太平洋上の西側と南側から温かく湿った空気が入ってきているためです。

幾つか図を示しておきます。一つは日本気象協会の運営するtenki.jpに掲載された天気図です。6月30日午前9時のものです。
すでに各地に警報が発令されているのでそれも紹介します。なかでも熊本県には「土砂災害警戒情報」が出ています。23時13分のものです。避難の必要のある情報ですのでご注意ください。
さらにNHKウェザーニュース(18時40分のもの)から1日から2日にかけての降水量の予測図も示しておきます。

tenki.jpに掲載された天気図
https://tenki.jp/forecaster/k_shiraishi/2019/06/30/5128.html

気象庁HP 気象警報・注意報
https://www.jma.go.jp/jp/warn/

NHK ウェザーニュース 6月30日18:40
https://www.nhk.or.jp/kishou-saigai/top/

昨年の「平成30年7月豪雨」では237人の方が亡くなり8名が行方不明のままです。
あの時の被害も事前に的確な避難を行えば防げたものが多かったです。今回も似たような形で集中的に雨が降りだしているので、どうか早めの避難を心がけて下さい。
今年もこれから激しい雨が続くと思われるので、ぜひ気を引き締めて対応していきたいです。

避難勧告等に対する新しいガイドラインに注目を

ところで災害のときの警報・注意報や避難指示・勧告等に関するガイドラインが今年(2019年)3月29日に改訂されています。
これはそれまでの警戒情報に避難のタイミングなどの点で分かりにくい点があり、混乱が生じてきたことに対応したものです。
現在は警戒レベルを1~5と定めています。内閣府HPに掲載されている「警戒レベルに関する映像資料」で説明されている図をご紹介しますが、とにかく避難は警戒レベル3、ないし4で行うべきとされていることにご注目ください。

警戒レベルに関する映像資料(5分20秒)
http://wwwc.cao.go.jp/lib_012/keikaidouga.html

ガイドライン改訂についてより詳細なことが以下で説明されています。

避難勧告等に関するガイドラインの改定~警戒レベルの運用等について~ http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/pdf/guideline_kaitei.pdf

警戒レベル5は「特別警報」がだされ「ただちに命を守る行動」を求めるものとされていますが、この言い方が「それまでは命は危機に瀕してない」との誤解も生じさせてきました。
しかし「特別警報」が間に合わなかったり、狭い範囲のために出されなかった例もあります。このため「特別警報」が発表される前に避難を完了しておくことが求められています。
この点を説明したNHKのサイトも紹介しておきます。

「特別警報」命に関わる非常事態 正しく理解を
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20190526_06.html

警戒レベル区分の色分けには混乱がある

ただしこの区分分け、僕は色分けの点で再び誤解を生む可能性を排除できていないように思います。
というのは先に示した「警戒レベルに関する映像資料」などでは警戒レベル1~5が黄色からオレンジ、赤へと移行していました。
ところが危険度わけでは警戒レベル3が赤、4が薄い紫、5が濃い紫とされているのです。この点を示した気象庁HP記載の図をご紹介します。

大雨警報(浸水害)の危険度文武の色に応じた住民等の行動の例
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/riskmap_inundation.html

だったらすべての説明でこの同じ色を使った方が良いのに、先ほどの図では警戒レベル5が赤になっていました。
この点、誤解を生むのではないかと各地の行政の色分けを概観してみたら、案の上、大きな混乱が生まれています。
一例として和歌山県HPでの警戒レベルの説明をご紹介しておきます。ここでは警戒レベル5が紫、4が赤になっています。これらから警戒レベルでの色での判断には注意が必要だという点を心に留め置いてください。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/011400/bousai/d00201787.html

以上、警報・注意報等は、3月29日により施行されている新たなガイドラインに基づいて出されています。そのため大雨シーズン到来に際してぜひチェックしておいてください。 とにもかくにもみんなで互いの命を守っていきましょう!


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