明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1081)「いかなる国のいかなる軍隊より強力」な憲法9条を今こそ輝かせよう!

2015年05月02日 09時30分00秒 | 明日に向けて(1001~1100)

守田です。(20150502 09:30)

明日、5月3日に憲法は施行68周年を迎えます。
これに際して、僕は今日、これから兵庫県篠山市に赴いてお話させていただきますが、明日3日の深夜に読売テレビで注目すべき番組が放映されるのでご紹介します。
元米海兵隊兵士で、退役後に平和を訴えて世界をかけめぐったアレン・ネルソンさんを描いたドキュメンタリーです。
タイトルは「9条を抱きしめて」。すでに同盟のDVDが発売されていますが、その完全版にあたる内容だそうです。ぜひご覧ください。

アレンさんはこの中で例えば次のような胸をうつメッセージを発して下さいました。

 日本国憲法第9条はいかなる核兵器よりも強力であり、いかなる国のいかなる軍隊より強力なのです。
 日本各地で多くの学校を訪れますが、子どもたちの顔にとても素晴らしく美しくかけがえのないものが私には見えます。子どもたちの表情から戦争を知らないことがわかるのです。それこそ第九条の持つ力です。
 日本のみなさんは憲法に9条があることの幸せに気づくべきだと思います。

 ほとんどの国の子どもたちが戦争を知っています。アメリカの私の子どもたちは戦争を知っています。イギリス、イタリア、フランス、オーストラリア、中国、韓国の子どもたち、みんな戦争を知っています。
 しかしここ日本では戦争を知りません。憲法第9条が戦争の悲惨さ、恐怖や苦しみからみなさんを救ってきたからです。

 ご存知のように多くの政治家が憲法から第九条を消し去ろうと躍起になっています。断じてそれを許してはなりません。
 みなさんとみなさんの子どもたちはこれまで憲法第9条に守られてきました。今度はみなさんが第9条を守るために立ち上がり、声をあげなくてはなりません。
 第9条は日本人にのみ大切なのではありません。地球に住むすべての人間にとって大切なものなのです。アメリカにも9条があって欲しい。地球上のすべての国に9条があって欲しい。

 世界平和はアメリカから始まるのではありません。国連から始まるのでもありません。ヨーロッパから始まるものでもありません。
 世界平和はここからこの部屋からわたしたち一人一人から始まるのです。


殺し殺される戦場の惨劇の中で、自らPTSDにもがき苦しんだアレンさんがつかんだ確信です。
私たちは本当に「憲法9条があることの幸せ」に気づき、その幸せを守るために最大限の努力を傾けなければならないと思います。
そのためにも憲法記念日の日の深夜(24時55分より)の番組にご注目ください。

以下、番組情報を記しておきます。
このことをお知らせして、篠山市へと向かいます!

*****

NNNドキュメント'15
http://www.ntv.co.jp/document/#__utma=1.187778976.1430525984.1430525984.1430525984.1&__utmb=1.6.9.1430526078158&__utmc=1&__utmx=-&__utmz=1.1430525984.1.1.utmcsr=google|utmccn=(organic)|utmcmd=organic|utmctr=(not%20provided)&__utmv=-

&__utmk=72282899

9条を抱きしめて
元米海兵隊員が語る戦争と平和
放送 2015年5月3日24:55~

予告動画
http://vod.ntv.co.jp/f/view/?contentsId=9720

戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた憲法9条があったからにほかならない。
戦争は、国家間の争いだが、実際に戦闘に携わるのは紛れもなく人間。人殺し、殺し合いに他ならない。
アレン・ネルソンさん。ベトナム戦争に従軍した元米海兵隊員だ。戦場で数えきれないくらいの人を殺害し、帰還後PTSDに苦しめられるが、自らの過ちを認めることをきっかけに立ち直った。
96年から日本で講演活動を開始した彼が最も大切にしたのが憲法9条。暴力的な方法に頼らない唯一の道は9条の理念にあると訴え続けた。
ネルソンさんの半生、証言を通し、‘9条’が日本で、そして国際社会で果たしてきた役割、意味を問い直す。

*****

過去にアレン・ネルソンさんについて書いた記事もご紹介しておきます。

明日に向けて(871)憲法9条はいかなる国のいかなる軍隊より強い!(アレン・ネルソン談)2014年6月15日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/94b6e50b749131f1e9f0b962bfca8b14

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