goo blog サービス終了のお知らせ 

明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2377)「原発推進政策に展望はあるの?~あらためて内部被曝の危険性を問う」との演題で伏見区でお話します。zoomも併設です(16日土曜日午後2時から)

2023年09月10日 16時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230910 16:00)

総合タイトルは「忘れていませんか?福島原発事故のこと-これまでのこと これからのことー」です! 

9月16日午後2時から京都市伏見区の龍谷大学深草キャンパス22号館101教室でお話します。
ただしZOOM併設なので、全国どこからでもご参加できます。遠方の方はぜひzoomでご参加下さい。

主催者からのご挨拶を転載します。

2011年に起こった福島原発事故。わたしたちは「原発が安全でない」ことを目の当たりにしました。それから12年の歳月が過ぎ、福島原発事故について知らない世代も増えた今、そして、2019年から新型コロナウイルス感染の影響で行動を制限された3年間の間に原発回帰の政策が推し進められた今。福島原発事故とはなんだったのかを振り返り、そして、そこから、わたしたちがこの先どんな未来を描いていきたいかをもう一度考えてみませんか?
現在、福島原発の(処理されたという)汚染水をめぐり、国内で異を唱える声があがっているのはもちろんのこと、国際問題にもなっています。
福島原発事故は決して過去のこと終わったことではなく、現在もこの(処理されたという)汚染水の問題にとどまらず、様々な問題が残されたままです。
このような中、添付チラシの講演企画を開催いたします。
みなさま、ぜひともご参加くださいませ!

原発を考える伏見フォーラム
https://www.facebook.com/grouptnp3

参加費無料!会場参加は申し込みも不要です。
ZOOM参加はEメールで下記にお申し込みを 
think-genpatsu.fushimi@minami-lo.jp
連絡先 同事務局 075-604-2133(南法律事務所・溝江)

Facebookイベントページもあります。
https://fb.me/e/5WGxpWTuF


「福島原発」「汚染水」「被曝被害」「原発推進策」「内部被曝」をキーワードに話します。

二つのタイトルから考えてこのようにお話を展開します。

1、福島原発事故の振り返り。何度も語っていることですが、あの時、東日本壊滅の危機にあったことからお話します。
2、放射能汚染水海洋放出問題についてお話します。福島原発事故のこれまでとこれからのことに直結するからです。
3、このことに即して、福島原発事故で膨大な放射能がまき散らされたこと、このため大変な健康被害が起きていることをお話します。
4、GX関連法のもとでの原発推進策の愚かさ、危険性についてお話します。
5、あらためて内部被曝とはどのようなものでどんな危険性を持っているのか、しっかり突き出します。
6、以上を踏まえてエンディングで、どうこの状態を変えていくのか、私たちに何ができるのかを提案します。

この講演の前に、9月2日に京都市下京区でもお話しましたが、実はこの時の話と、伏見の話とセットで一つ!の内容になります。
汚染水問題と内部被曝についてはダブりますが、下京講演とセットで聴いて下さるとありがたいです。
とくに下京区では時間がなくなり、6の内容が話せなかったので、今回しっかりお伝えしようと思います。

以上、ぜひ伏見区にお越し下さい。zoomからもお入りください。

#福島原発事故 #東日本壊滅の危機 #原発は一基で日本の半分を滅ぼす #原発推進政策 #内部被曝 #原発を考える伏見フォーラム #放射能汚染水海洋投棄 #被曝被害 #薄めて安全詐欺

*****

核と原発、戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2376)福山和人さんを京都市長に!! (立候補表明会見をご覧下さい)

2023年09月09日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230909 23:30)

● 弁護士の福山和人さんが京都市長選への出馬を表明し会見されました!

何はともあれ動画をご覧下さい。

僕も会見に参加し、独自に動画を撮り、もりもりチャンネルからも配信しました。
よければこちらからもご覧下さい。



「忘れ物を取り行く」選挙!

福山さん。会見で「京都市長選挙への出馬表明にあたって」というペーパーを出されました。
今回はその全文を紹介します。

以下にアップロードしてありますのでゲットして下さい。広めて下さい。
https://toshikyoto.com/wp-content/uploads/b6106d111f26efa1d3d967c74602c052.pdf

福山さんは二度目の挑戦になる京都市長選への出馬にあたって「忘れ物を取りに行く」と書かれています。
どういう意味か。前回2020年の京都市長選の時に、福山さんが掲げた政策はどれ一つ色あせておらず、今も必要なままだからです。だから「忘れ物を取りに行く」。福山さんはこう書かかれています。

「これらの政策は、例えば京都の働く方々の給与が1997年の月38万円から月額9万円も下がり、京都の倒産休廃業が年間700件を超えるなど、市民の暮らしとなりわいが痛めつけられている下で、行政が何か助けてくれたという実感がないという市民の実感に応えるものだったと思います。それらの政策がもう賞味期限切れになっているのなら、それは大変喜ばしいことですが、実際はそうはなっていません。コロナ禍を経て、京都市の働く方の給与は97年から10万円も下がり、2021年の倒産休廃業は年間1000件を超えました。「子育て環境日本一」という異次元の誇大広告を掲げながら、子ども医療費や中学校給食等の子育て支援は極めて貧困、地価高騰のあおりも受けて子育て世代の市外流出が止まらなくなっています。」

その点で福山さんが今回目指すものは大きくは前回とダブりますし、それはまた僕自身にとっての「忘れ物」でもあります。
あのとき実現しようと思ったこと、思いを今度こそ実現したい!そう。これは前回の選挙をフルに担ったみんなにとっての「忘れ物」です。


なんと福山さん、会見翌日に該当で一人でマイクアピール 撮影榊原義道さん


おもろい街京都

ただ忘れ物を取り行くだけじゃない!前回はそれほど強調していなかったこととして今回、打ち出されたのは「おもろい街京都」です。
僕はここに一番感動しました。一部を抜粋して紹介します。

「京都には、京都が発祥というたくさんのものがあります。例えば、歌舞伎や上方落語、映画、華道は京都が発祥、日本最古の劇場は南座です。路面電車や商業発電所、小学校、聾学校、公立植物園も初めて京都で生まれました。日本茶、みたらし団子、八ツ橋、小倉あんも京都発祥、バスケットボールチームから駅伝から盆踊りまで京都が発祥です。今の伝統産業はかつての先端産業です。これだけ、京都が多くの新しいものを生み出してきたということは、京都が最先端都市だったということです。それが実現したのは、京都が豊かな街であったこと、そしてあらゆる学問・文化・技術・産業が高度に集約された街だったからです。街の発展の原動力はそこに住む人々にこそあります。人種、信条、性、出自などの異なる多様な人々を懐深く包み込み、そうした人々が各分野で創造性を発揮する刺激的な街、それがおもろい街京都です。私はみなさんたちと共同して、学術研究や文化、地域産業等を全力で支援し、多様性あふれる高度集約都市として、京都の流儀で京都の発展を切り拓いていきたいと思います。」

そうそう!そうなんですよ。京都には本当にたくさんの「おもろい」ものがあるのです。そしてこの街には、それを担い、支えてきた方たちの独特の気風、誇りが満ちています。
僕が前回選挙で目覚めたのは、「この京都の根っこにあるものをもっとリスペクトし、迫ってこそ、市長選に勝てるのでは?」ということでした。それを僕は「伝統」と表現してきたのですが、福ちゃんは「おもろい街京都」とまとめた。
そうです。おもろい街京都をさらに大きく輝かせるためにこそ、福山和人京都市長の誕生が必要なのです!今回の選挙、ここをもっと深掘りするぞ~~。

そんな考えの芽生えとして、前回、鬼瓦の製作者、浅田製瓦工場・博士の浅田晶久さんと福山和人さんに対談していただきました。その動画をご紹介します。

さらに僕は、伝統工芸士・建築板金の名工、長刀鉾保存会車方代表の小泉義雄さんにもお話をうかがいました。その動画もご紹介します。


京都市長選 2024年2月2日投開票です!

みなさん。これから2024年2月2日まで突っ走ります!
ぜひお力をお貸しください。
今回は必ず勝つぞ~~~。


記者会見の後でツーショット

#福山和人 #京都市長選 #忘れ物を取りに行く #出馬表明記者会見 #ふくチャンネルin京都 #もりもりチャンネル #おもろい街京都

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2375)「電気が足らん?!よし原発新設じゃあ!」え?あれ?大丈夫?はい?・・・というチラシのもと、京都府北部でお話してきました!

2023年09月08日 23時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です (20230908 23:00)

電気のことから原発について話しました

このタイトル、綾部、舞鶴の方が考えて下さったものなのですが、実は僕も友人に「この内容を話して欲しいな」と頼まれてました。
友人の名は廣海ロクローさん。「電気が足りない」とか「原発の電気は安い」とかに明解に反論して欲しいと。

それで今回は、昨年に起きた「電力クライシス」を取り上げ、それがどうして発生したのかを解き明かしました。
実は電気が足りないのではなかったのです。問題は「自由化」を進めることで、電力の需給バランスが崩れてしまったことにありました。

これは電力がまさに「社会的共通資本」であることを強く意識させてくれる事態でもありました。
ということでぜひ動画をご覧下さい!


宮津講演のチラシ 左の絵は綾部、舞鶴と共通 すでに企画は終わっています!


GX関連法の意味するものを深掘りしてお伝えしました

これに続いてGX関連法のもとでの原発推進策が、どれほど愚かで、展望がなくて、危険性ばかりあるのかを解き明かしました。
さらにここで狙われているものが、新自由主義の緊縮財政から、ケインズ主義的なバラ撒き財政の転換でもあることをお話しました。

この点はとても重要です。もちろん日本だけでなく、アメリカが率先して踏み込んでます。
それでバラ撒きの対象になっているのが、原発やエネルギー産業ですが、それとともに狙われているのが軍事支出を増やすこと=軍事スペンディングです。

ウクライナ戦争も完全に利用されていて、軍需産業を儲けさせるための「武器援助」が続けられています。
このことをしっかりと見破らないといけない。

またそんな金儲け中心、そのために戦争も起こす現代社会の矛盾を正すために必要なのが「社会的共通資本」の考え方であることも強調しました。
後半でこの点についてお話しています。これも必見です。


社会的共通資本の説明のところで、原田正純さん、宇沢弘文さんのツーショットをご紹介しました。
熊本と水俣に連れて行っていただいた時のものです。

以上、ぜひ宮津講演動画をご覧下さい!

#電気から原発について考える #原発新増設 #次世代革新炉 #原発は終わったコンテンツ #原発はオワコン #核燃料サイクルもオワコン #GX関連法 #宮津 #原発なくても電気は足りてる #原発の電気は安くない

*****

核と原発、戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2374)『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会、第5回にご参加を!9月10日(日)午後6時から9月13日(水)午前10時から行います!

2023年09月05日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230905 23:30)

放射能汚染水海洋投棄問題がクローズアップされている今だからこそBOOKを読む会にご参加を

9月10日と13日に『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会を行います。午後6時からと午前10時からです。
今回は5回で読み解くシリーズの最終回。総まとめの回です。BOOKの内容を幅広く振り返ります。


岸田政権は8月24日から放射能汚染水の海洋放出を開始しましたが、私たちが着目しておかなければならないのは、海洋投棄はこれが初めてなのではまったくないこと。
それどころか最初の2年間以上、おそらくは5年目ぐらいまで、放射能汚染水はダダ漏れだったのです。それも一日300トンとか400トンとかの量でです。

もちろん「薄める」なんてことはまったくしていない。相当に濃厚で、たくさんの核種が入り混じっていて、しかもとてもではないけれど、管理もカウントもできないようなものが注ぎ込まれ続けたのです。
これほど海が汚されたのですから、当然、私たち自身も汚染されています。被曝しているのです。ここがキモ!だからこそ、被曝被害としっかり向き合うことが大事なのです。

『放射線副読本』はすでに膨大な放射能が大気中にも海にも放出されたこと、たくさんの人が被曝した事実を知った人々が作り上げたおそろしい副読本です。
だからこそ「放射線は友だち」「被曝は大して危なくない」「大事なのはいじめを起こさないこと」と、危険性を小さく見せ、問題の焦点をぼかし、見えなくするテクニック満載のBOOKとなっています。

この点をしっかりと読み解いてこそ、私たちは命を守れます!
みなさん。ぜひ今この時にこそ、読み解き会にご参加下さい。


第5回は総まとめの回、全体を振り返ります!

いよいよ今回は最終回、総まとめの回です。

第5回 全体を振り返ろう (最後まで)
文科省が『放射線副読本』全体の振り返りを促して、「こう答えさせよう」という問いを設けているので、それの検討から入ります。文科省の20ページ、私たちのページ「ら」「む」です。


また『副読本』の最後に原子力災害への備えが書かれていますが、あまりに安易に描かれているので、実際には何が必要か検討します。文科省の21ページ、私たちのページ「う」です。


その上で、この『放射線副読本』をどうご家庭で読み解いていけば良いのかを話し合い、まとめとします。
22ページと「ゐ」です。

最後の回ですので、できるだけ参加されたみなさんに意見、感想を出していただき、まとめとします。たっぷりお話しましょう。


お申し込みは以下から

このGoogleフォームからお願いします。
https://forms.gle/iR83VWwoXTQx3mfV7

なおすでにお申し込みいただいた方も、Facebookイベントページも作りましたので、ぜひそこで参加表明して下さい。
https://fb.me/e/N89XZ5Sj

1回の参加料は1000円。これまでの録画を含めて全5回参加だと3500円です。
お申し込みいただくと振込先が送信されます。

なお「読み解きBOOK」は以下からダウンロードできます。製本版のお申し込み先も示しておきます。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKXBwKnFYkIvDdfEs3q9NhrFwqVxDe3BwNDeepaNaxylfXVA/viewform




これまでの内容を動画でご覧下さい!

なおすでに行った内容を示しておきます。
それぞれ動画を購入できます。1つ1000円、全5回3500円です。

第1回 『放射線副読本』の秘密と放射線被曝の基礎 (ページ「と」まで)
なぜ私たちが『放射線副読本』の読み解きを行おうと思ったのかから始めました。それがこの副読本の性格を説明することになるからです。
その上で文科省のタイトルの「第1章 放射線について」に入り、放射線とは何か、放射線の性質とは何かを学びながら、副読本でその危険性がごまかされている点をおさえました。

第2回 被曝影響を小さく見せるテクニックが使われている (ページ「わ」まで)
「第1章 放射線について」の続きを学びました。まず1回目のおさらい。続いて放射性物質の半減期について学び、それがしばしば被曝影響を小さく見せることに使われている点をおさえました。
さらに放射線に被曝すると人体はどのような影響を受けるとされているのか、その影響がどう小さく見積もられているのかを学びました。

第3回 「復興」「風評被害」という言葉による大切なことがごまかさている (ページ「そ」まで)
文科省のタイトルの「第2章 原子力発電所の事故と復興のあゆみ」を読み解きました。原発事故が福島やその周辺に与えた影響もまたとても小さく描かれていますが、これを使用されている図表、グラフを丁寧に読み解いておさえました。
さらに進んで、「風評被害や差別、いじめ」というタイトルもと、「意地の悪い子が避難者をいじめている」かのように描いていることの問題点を読み解きました。

第4回 もう一度「風評被害」を考えよう。食べ物は大丈夫? (ページ「な」まで)
風評被害の問題、いじめの問題は大切なので、もう一度、考察と討論を行いました。さらに文科省のタイトルの「食べものの安全性」を読み解き、けして安全とは言えないのに、安全かのようにイメージ操作されている点を学びました。
続いて同省のタイトルの「未来へ向けて」で、福島の現状、とくに「福島イノベーションコースト構想」という恐ろしいものが進みつつあることを学びました。

それでは9月10日ないし13日にお会いしましょう。


『すっきり読み解きBOOK』のある回の読み会より

#放射線副読本 #すっきり読み解きBOOK #放射能汚染水海洋投棄反対 #薄めて安全詐欺 #半減期詐欺 #被曝を小さく見せるテクニック #風評被害 #復興 #福島原発事故 #にょきにょきプロジェクト

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2373)高浜原発3号機に対し原子力規制委員会が「追加検査の対応区分引き下げ」を通告!超老朽1号機だけでなく3,4号機も危険。関電は高浜原発を全て止めるべきだ!

2023年09月04日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230904 23:30)

対応区分引き下げの意味するもの

8月23日、原子力規制委員会は、高浜3号機に対する「対応区分」の引き下げを通告しました。昨年7月からの1年間で、設備上のトラブルが相次いでいることが理由です。
「対応区分」とは、2020年設けられた新制度によるもので、第一区分の「事業者による対応(事業者の自律的な改善が見込める)」から第五区分の「許容できないパフォーマンス(プラントの運転が許容されない状態)」に分かれています。
今回通知されたのは、第二区分の「規制機関による対応(事業者が行う安全活動に軽微な劣化がある状態)」への引き下げ。規制委による追加検査がなされます。

ちなみに国内にあるすべての原発の中で、「対応区分」引き下げが適用されたのは柏崎刈羽原発のみ。このときは運転禁止が命令されました。
現在は区分は第四になっていて「複数/繰り返しの監視領域の劣化(事業者が行う安全活動に長期間にわたる又は重大な劣化がある状態)」であり、運転禁止解除に向けて検査を繰り返しているものの、重ねて不備が見つかり解除されていません。
今回、高浜3号機に出されたのは二例目で「軽微」との文言があるものの、「安全活動に劣化がある状態」であり、深刻です。


高浜3号機は蒸気発生器細管損傷の上にさらに故障を重ねている

「対応区分引き下げ」の報に接した時、すぐに思い浮かんだのは高浜3、4号機で繰り返されている蒸気発生器細管の損傷のことでした。
ところが規制委が出した通告の中身をみてびっくり。今回の引き下げの対象に細管損傷は含まれておらず、それ以外のものだけで対応区分が引き下げられたのです。対象原因として以下の4つが上げられています。
「特定重大事故等対処設備の計装設備の一部部品の未装着」「原子炉水位計に信号を送る伝送器点検(フランジ部の水にじみ痕確認)のため水位計の機能停止」「通信衛星回線不具合による衛星電話(携帯)の使用不能」「蒸気発生器水位計の指示値低下」。
このうち衛星電話の使用不能は、1号機、4号機にも共通したトラブルです。

これに加えて高浜3、4号機では、先にも述べたように、蒸気発生器細管損傷が繰り返されています。ここの細管破断はメルトダウンにすらつながりかねないというのにです。
具体的には2018年8月からの3号機定期点検で損傷1本が見つかったことを皮切りに、2019年9月に4号機で5本、2020年1月に3号機から2本、10月に4号機から4本、2022年3月に3号機から5本、6月に4号機から12本も見つかっています。
点検の度に損傷が見つかり続けているのは、原因を突き止められずに防止措置がたてられないから。4号機では、2023年1月に制御棒が制御できずに落下し、原子炉が自動停止するトラブルも起きています。

伝熱管損傷について報じる朝日新聞の記事から 関電は原因を突き止められず「可能性」「推定」などでの対処を続けている


高浜原発はトラブルだらけ!運転停止を

以上がことのあらましですが、さらに原子力規制庁の通知の詳細を読むと、これ以外にもたくさんのトラブルが1,3,4号機で起きていることが分かります。

関西電力高浜発電所3号機における令和5年度第1四半期の安全実績指標の結果を踏まえた対応区分の変更及び追加検査の実施に係る通知の発出
令和5年8月23日原子力規制庁
https://www.nra.go.jp/data/000445573.pdf

書き出してみましょう。
1「所内規定の不備による屋外アクセスルートの確保の失敗(1号機)」
2「タービン動補助給水ポンプ制御油系統のオイルフィルタからに蓋部からの油漏れ(3号機)」
3「保守管理不備により発生したスケールによる蒸気発生器伝熱管の損傷事象【法令報告事象】(4号機)」
4「非常用ディーゼル発電機のターニング時の不調(3,4号機)」

5「異物混入防止不備による加圧器逃がし弁の出口温度上昇(4号機)」
6「原子炉補機冷却器電熱菅漏えい(3号機)」

7「「原子炉格納容器貫通部の不適切なケーブル施行による『PR中性子束急減トリップ』警報発信に伴う原子炉自動停止【法制報告事象】(4号機)
8「不適切な設計管理による火災保護対象ケーブルの系統分離対策の不備(3,4号機)

一つ一つの中身を吟味できていませんが、とにかくこの1年だけでも3,4号機でトラブルが繰り返し起きていることは明白。超老朽原発1号機だけでなく、3,4号機もこれほどに問題だらけなのです。
関西電力はこんなにトラブルが続いている高浜原発をすぐに停めるべきです。


ポンプからの油漏れを報じる産経新聞

#原発対応区分引き下げ #高浜原発3号機 #安全活動に劣化がある状態 #蒸気発生器細管損傷 #制御棒落下 #特定重大事故等対処設備 #部品の未装着 #柏崎刈羽原発運転禁止 #高浜原発の運転停止を #トラブル続発

*****

核と原発、戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月2日京都市下京区講演チラシ

2023年08月30日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

9月2日京都市下京区講演チラシ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2372)放射能汚染水をどうして海に流せるの?隠された放射線内部被曝の危険性ー被曝被害の実相を知ろうー 9月2日京都市下京区でお話します。

2023年08月30日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230830 22:00)

放射能汚染水問題、被曝問題についてお話します。ご参加を。

9月2日土曜日に京都市下京区でお話しします!14時からです。
「放射能汚染水をどうして海に流せるの?隠された放射線内部被曝の危険性ー被曝被害の実相を知ろうー」
とのタイトルです。

◆日時:2023年9月2日(土)
 13:30開場 14:00開始
◆場所:緑の館(梅小路公園内)
◆会場費:500円
◆主催:下京原発ゼロネット


チラシを以下から入手できます。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/ec1896dd26bec63b36845cbc3f5515f5


原発なくても電気は確保できる?汚染水は薄めれば安全?

チラシにいくつか課題が書いてあります。(番号は守田が記入)

1,世界中の原発施設周辺の放射線被害について知りたい
2,汚染水は薄めれば安全なのか、危険なのかを知りたい
3,内部被曝と外部被曝の違い、危険性について知りたい
4,原発がなくても電気は安定して確保できるのでしょうか?

順不同になりますが、これらのうち4と2からお話します。
電気について昨年、安定供給が崩れ、「クライシス」が叫ばれたこともありました。
ところが今年はまったく危機など聞きません。この辺はどうしてなのか。解き明かします。

そして焦眉の課題である放射能汚染水に続きますが、もちろん「薄めれば安全」などまやかしです。もちろん危険です。
でも本当の危険はもっと違うところにあり、それがはぐらかされている。何かといえば当初の数年で既にものすごい海洋汚染があったことです。
肝心なのはそれが確実に私たちへの被曝をもたらしていること!ここなんですよ。実は僕自身、ここ何回かの講演でこの認識をグッと深めました。必見、必聴です!

なお放射能汚染水についてのさまざまなゴマカシを以下の講演で明らかにしました。
今回はその一歩先を話します!




世界の原発施設の放射線被害について、内部被曝について

続いて「世界中の原発施設周辺の放射線被害」について。
といってももちろん世界中は無理。それでチェルノブイリから話し始めます。実はそれが今のウクライナ戦争につながっていることを知っていただきたいです。
次に何と言ってもアメリカのことを語りたいですね。ただしここでは核実験や、核工場の事故についても触れます。アメリカ人がどれほど深刻に被曝しているか知っていただきたいです。
これらを踏まえた上で、再度、福島原発事故の影響について語ります。

チェルノブイリ原発事故とウクライナ戦争のつながりについては以下の講演で語っていますが、今回はさらにこうしたこととアメリカ、そしてフクシマのつながりも話します。

その上で外部被曝と内部被曝についてお話します。
これだけ世界で顕著に被害が重なっていながら、なお原子力が推進されるのは、被害隠しのテクニックがまだまだ生きているから。
その核心にあるのが内部被曝隠しです。だからこそ外部被曝と内部被曝の違い、危険性をしっかり知っていただきたいです。

以上、9月2日(土)にぜひ京都市下京区にお越し下さい。
実行委のみなさんと相談して、可能な限り、LIVE配信も行いますので、どこからもでもアクセスして欲しいです。
(LIVE配信が可能かどうかはまた追って連絡します)

#下京原発ゼロネット #原発なくても電気は確保できるの #汚染水は薄めれば安全なの #内部被曝 #外部被曝 #世界中の原発施設周辺の放射線被害 #隠された内部被曝の危険性

*****

核と原発、戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2371)放射能汚染水の海洋投棄が政府によって始められました!抗議の声を集め、みんなの力で止めよう!

2023年08月24日 17時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230824 17:00)

ごまかしの数々をあばこう

岸田政権が放射能汚染水海洋投棄を本日午後1時より始めました!心の底からの怒りを表明します。
前回に続いて動画を紹介します。汚染水放出を既成事実化させないためです。その点の論点を整理してあります。

放射能汚染水を海に流しても安全ってホント?~汚染水と処理水の違い~


一番のごまかしはすでに大量の放射能汚染水を海に流し込んでしまったことを黙っていること!

前回、政府と東電の「ごまかし」1~11について明らかにしましたが、今回はこの点をお届けしたいです。
ごまかし12 汚染水はすでに大量に海に流れ込んでいる!東電は知りながら放置し続け、汚染水は数年間、一日何百トンも漏れ続けていた!

実は最も大事なのはこの点です。政府と東電は汚染水をこれから流すかのような言い方をしていますが、真赤なウソです。
例えば2011年5月11日、東電は福島原発から1立法センチメートルあたり37000㏃のセシウムなどが流れていたことを発表しました。国の基準の62万倍です。(流出総量は未発表)

この年の末、2011年12月18日には朝日新聞が、「事故後に放射性ストロンチウム462兆ベクレルが海に放出された」との試算を明らかにしています。
東電自身も、4~5月に海に流出した放射性ヨウ素とセシウムの総量を、約4720兆ベクレルと見積もっていることを発表しています。これらのわずかなデータからも、放射能がすでにものすごく放出されことが分かります。
https://www.asahi.com/special/10005/TKY201112170581.html

しかしその総量も実態もなんら示されていない。アルプスで取り除くと言う62核種だってたくさん流されたことが確実なのに、何も示されていない。
それでどうして今からさらに放出して「安全」などと言えるのでしょうか?詐欺そのものです。


廃炉公社を立ち上げるとともに、健康被害や環境へのダメージに目を向けなくては!

そもそもこんなことをしでかした東電と、協力してきた政府の責任者を処罰することが先決です。
それでもっとまともな人々で事故対応をしていくこと、そのために「廃炉公社」を立ち上げることが必要不可欠です。
現状は犯罪者に対応を続けさせているようなもので、ダメすぎます。

同時に海へも大気へも深刻な放射能汚染がもたらされたのですから、健康被害があって当たり前。そこに目を向けなくては!
政府と東電は一貫してここに意識を向けさせないようにしている。
反対に言えば、ここにこそ政府と東電の横暴なあり方にストップをかける鍵があるのです。


守田講演スライドより オリンピック招致演説をめぐる東電の策略を暴いています。詳しくは動画をご覧下さい!


海の汚染だけでなく、私たち自身が被った汚染について着目しよう!

その点でぜひみなさんに、海だけに目を奪われず、私たち自身の被曝被害に着目することを呼びかけたいです。
そのために観て広めていただきたいのが、東京の国分寺市から神戸に避難移住された下澤陽子さんの動画です。
ご覧になって被曝のリアリティをつかむと共に、新たな情報をお寄せて下さい。

『ゆっくりはじまった原発事故〜放射能から子どもと家族の命を守って〜 下澤陽子日記(上下)』




みんなで被曝被害を明らかにしてこそこれ以上の汚染を止めましょう。
知恵と情報を集め「ごまかし」を暴きましょう!

#放射能汚染水海洋投棄反対 #薄めて安全詐欺 #トリチウム #62核種が残っている #濃度規制 #総量規制 #アルプス汚染水 #処理水はまやかし #ごまかしを読み解く #復興庁のチラシはウソとごまかしだらけ

*****

核と原発、戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2370)放射能汚染水の海洋放出に心から反対します!

2023年08月23日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230823 22:00)

何がどう問題なのか?再度整理して反対の声を強めよう

岸田政権がとうとう放射能汚染水の海洋放出を8月24日午後1時に始めようとしています。心の底から反対を表明するとともに、再度、何がごまかされているのかを明らかにしたいと思います。
このため本年6月17日に大阪の泉大津市で講演した動画をご紹介しまのでご覧下さい。汚染水問題について冒頭から30分ぐらいまで話しています。
汚染水問題はこれから何十年も続きます。たとえ24日に始められたとしても批判を続けて止めたら良いのです。そのためにしっかりと問題点を押さえましょう。

『放射能汚染水を海に流しても安全ってホント?~汚染水と処理水の違い~』


62核種もあるのにトリチウムだけのような話にした上で「薄めて安全詐欺」を働いている

紹介した動画に沿いつつ汚染水問題で政府や東電が行っている「ごまかし」を一つ一つ読み解きます。

ごまかし1 ALPSという呼び名!明らかに「アルプス山脈」のイメージを使って印象操作しています。
ごまかし2  あたかもトリチウムだけが残っているかのような言い方をし、実際には62核種を「基準値以下」にしているだけにすぎないことから目を逸らさせようとしています。そのため62核種の残存量も示していません。
ごまかし3 そもそも「規制基準」が濃度になっていることに根本的な問題があります。これではどんな量の放射能でも薄めればいくらでも排出できてしまうからです。総量規制すべきです。
ごまかし4 そのうえ実際には7割が基準値を越えて残存しているのにそれを「処理途上水」と命名して汚染水であることを隠しています。あまりに姑息です。


図はTEPCO「処理水ポータルサイト」より 守田講演スライド


復興庁のチラシはウソとごまかしだらけ

続いて復興庁が作ったチラシを読み解きます。

1「トリチウムは身の回りにたくさんあります」について
ごまかし5 最初の出だしてトリチウムのことだけ書き、他に存在している62核種をまったく無視しています。このことで論議をトリチウムのことだけに誘導しようとしています。
ごまかし6 「たくさん」という主観的であいまいな言葉で、環境中のものと放出物を一緒くたにしています。「どこにでもあるから増えても大丈夫」という印象操作を狙っています。

2「トリチウムの健康への影響は心配ありません」について
ごまかし7  本来、無色のトリチウムをあわい緑で描いて、受け入れやすいように印象操作しています。例えば赤や黒で表現するだけイメージがまったく違ってきます。
ごまかし8,9 水が身体をただ通過するだけのように描いてますがまったくのウソ。全身にいきわたり、様々な細胞の中にある水と置き換わっています。だから被曝は細胞を傷つます。細胞には修復機能がありますが量が多いと修復が追いつきません。


3「取り除けるものは徹底的に取り除き、大幅に薄めてから海に流します」について
ごまかし10 健康影響がないなら取り除く必要はないし、大幅に薄める必要もありません。ここは語るに落ちています!


ごまかし11 あたかも世界中が原発を使っているかのように語りトリチウムを流していると断言していますが、実際には世界のわずかな国だけが原発を使い海を汚しています。ただし他の国の汚染水にはトリチウム以外に62核種もの汚染物質が入っているわけではありません。


あたかも世界の大半が原発を使っているように見せているけれども


実際に原発を使っているのは世界の中のわずか30か国 欧米、東アジア、インドなどだけ ただし図は2005年のもの

続く

#放射能汚染水海洋投棄反対 #薄めて安全詐欺 #トリチウム #62核種が残っている #濃度規制 #総量規制 #アルプス汚染水 #処理水はまやかし #ごまかしを読み解く #復興庁のチラシはウソとごまかしだらけ

*****

核と原発、戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(2369)「政府が原発を推進するのは何故?」のタイトルでお話します!(8月26日土曜岡山県倉敷市)

2023年08月17日 10時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230817 10:30) 

倉敷労働会館207号室にて 17時から!

倉敷市でお話します。
「高浜老朽原発の再稼働は大丈夫? 電気が足りないの? 電気代が安くなるの?」がサブタイトル。
メインタイトルが「政府が原発を推進するのは何故?」です。

2023年8月17日土曜日 倉敷労働会館207号室にて
連絡・申込先はe-mail kawakami301@paw.hi-ho.ne.jp 090-3744-8693(川上)まで
当日飛び込み歓迎ですが、できれば名前、住所、電話番号を事前に教えていただきたいとのことです。
https://toshikyoto.com/wp-content/uploads/fa4173269366c58a2d81f986a7d73f4d.pdf

この日は午前10時から高梁市でもお話しますが、そこにも倉敷の方が来て下さいます。
高梁講演を終えて、一緒にお昼をとったあとに、倉敷の方の車で会場に向かいます。
倉敷では昨年9月11日、今年2月、そして今回と連続でお話させていただくことになります。ありがたい。
昨年の倉敷講演の動画をご紹介しておきます。

なおこの動画は倉敷市の玉島テレビ放送さんが撮影し、放映して下さったもの。撮影していただいた安藤實さんよりデータを頂いてもりもりチャンネルにアップしました。


電気の問題をしっかりとお話します

今回のサブタイトル、メインタイトルとしっかりつながっています。
それでまずは「高浜老朽原発の再稼働は大丈夫? 電気が足りないの? 電気代が安くなるの?」・・・この点をお話します。

高浜老朽原発の再稼働は・・・もちろん大丈夫なわけがありません。とても危険です。その根拠を幾つか示しますが、けして「老朽」したから危険なのではありません。なぜってもうずいぶん前に美浜原発で二回も深刻な事故を起こしているからです。
関電の原発はすべて三菱重工製の「加圧水型原発」ですが、構造的な欠陥を有していて、なんども事故を繰り返している。欠陥をクリアできてないのです。その原発が老朽化しているのですから最悪です。
ちなみに今回、高浜原発がどのような立地条件のもとに建って動いているのか。原発の立つ内浦湾の風景もご紹介しながら説明します。この最も危ない原発のすぐそばに住む方たちのことに、みなさんと思いを馳せたいです。


高浜原発が立地している内浦湾 右端に高浜の原子炉が少しだけ見えている 青葉山より守田撮影

この点を踏まえた上で「電気が足りないの?電気代が安くなるの?」に踏み込みます。もちろん原発がなくても電気は足りてるし、電気代が安くなることもありません。みんなウソです。
それを丹念に説明しますが、例えば大量の電力を必要とする「リニア新幹線」が進められつつあることだけでも「電気が足りない」なんて大嘘であることが分かります。
また原発の電気は安くなどありません。もともと使用済み核燃料の何万年もの管理の経費を計上してないので大嘘なのですが、さらに最近、安全対策費を増やしたのでそれでも高い電気になっているのです。しかもそれで安全が確保されたわけではない。

さてそれでちょっと難問なのは「政府が原発を推進するのは何故?」です。
そうです。まともに考えるなら推進すべきではないのです。危険だし、経済的メリットもどんどんなくなってきている。それでもなぜ推進するのか?
ここは日本政府だけをみていても分かりにくい。その背後に控える原子力マフィアのことを考えるとはっきりと見えてくるものがあります。その点も倉敷でお話します。

みなさん!ぜひ倉敷会場に足をお運び下さい。


内浦湾の対岸から望む高浜原発 4キロ弱だが遮るものがなにもない。守田撮影

#政府が原発を推進するのは何故 #高浜老朽原発再稼働 #倉敷労働会館 #電気が足りないの #電気代が安くなるの #玉島テレビ #原子力マフィア #使用済み核燃料 #加圧水型原発 #安藤實

*****

核と戦争と社会的共通資本に関する研究、取材、執筆をカンパでお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする