『おやすみなさい コッコさん』 片山健 さく・え
3歳の娘。この夏、お昼寝をしないで過ごすことが増えました。
なのに、夜も、いつまでたっても寝ようとしません。
ひどい時には、21時半に電気を消して、寝るのが23時なんてことも。
永遠と母に話しかけてくるので、叱り付けると、「あ、そ。」とばかり、そっぽを向いて、一人で
歌をうたったり、指を重ねて影絵をつくったり(キャンプで教えたら、すっかりハマッテしまいました)
母には見えない誰かとお話したり・・・トホホホホ
そんな娘に、またもや、誰かが、この本を本棚の奥から出してきてくれました。
娘が持ってくるまで、この本が、家にあったことすら忘れていたんです
お月様が、優しく、寝たくないコッコさんに声をかけてくれます。
「コッコさん おやすみなさい。もう そらの くもも ねむったよ。」
けれど、何度声をかけても、コッコさんは、「ねむらないもん。」の一点張り。
こまったコッコさん。でも、最後には・・・・・
娘は、最初に出てくるコッコさんと、後に出てくるコッコさんが、違う顔に見えるらしく
また、途中に出てくるおにいちゃんの寝顔とコッコさんの顔が、同じように見えるらしく
そのたびに、「これは、だれ?コッコさんなの?」と確認します。
せっかくの話の流れが断ち切られるようで、娘が言い出す度に、母は、ちょっぴり「ムッ」
としていたのですが、何回読んでも、同じところで確認するので、逆に、それが流れに
なってしまいました苦笑
口出しポイントは、他にも2つ。
一つは、池の水の場面。この場面にくると、娘は、絵の一点を指さしながら、ささやきます。
「これね、お魚だよ。」
湖面に、絵の具のあわせ具合で出来た白い模様があるのですが、これを、お魚だと言うのです。
まるで、とっておきの秘密を見つけたみたいに、声を潜めて、コソコソと教えてくれるものだから
おかしくって、嬉しくって、なんだか、ワクワクしてきちゃう母なのでした。
もう一つは、布団が寝てしまう場面。
寝てしまった布団の中で、コッコさんの細い目は、しっかり開いているのですが、それが、
娘には、閉じているように見えるらしいのです。(なにしろ、小さな目なので)そして、必ず・・・・・・・
「だって、コッコさん、寝ちゃってるじゃん!」
「寝てないよ。ほら、これ、お目目だよ。」
そう言う母に、最初は、「じぇったい、寝てる!」と譲らなかった娘。
でも、毎晩、この押し問答を繰り返していたら、最近は、一度言うだけで納得するように
なりました
「ねむらないもん。」という、悪い子・コッコさんは、これまた、娘のお気に入り主人公です。
「おつきさまこんばんは(林明子)」が大好きで、今でも、ほとんど毎日、読んでいる娘。
おかげで、読んだ後に、お月様を眺めるのが、すっかり、習慣になりました。
最近では、月の形が変わることや、通っていく道が違うことに気づいた娘。
特に、ときどき、お月様は、自分の家からは、顔が見えない道を通り、そのときは、遠く光が
差し込むだけになってしまうということが、娘の中で、大きい大きい不思議です。
お月様は、ときどき、お友達の家から見える道を通ってあげるのだと納得しているのだけれど、
そのうちに不安になってきて、
「お月様は、また、ちゃんちの前の道を通る?」
と、悲しそうに聞いてきます。
そんな、娘が愛おしくて、愛おしくて・・・
昼間は、生意気で言うことを聞かない娘とのバトルが、日々、激しさを増す我が家ですが、
月明かりの下では、いつも、優しい気持ちで抱きしめることができます。
お月様どうも、ありがとう。
3歳の夏。まだ、「おつきさま」は「おこっしゃま」のまま。
「おつきさま」と言えるようになったときも、まだ、お母ちゃんと、お月様を見上げるのを
好きでいてくれるかな。
3歳の娘。この夏、お昼寝をしないで過ごすことが増えました。
なのに、夜も、いつまでたっても寝ようとしません。
ひどい時には、21時半に電気を消して、寝るのが23時なんてことも。
永遠と母に話しかけてくるので、叱り付けると、「あ、そ。」とばかり、そっぽを向いて、一人で
歌をうたったり、指を重ねて影絵をつくったり(キャンプで教えたら、すっかりハマッテしまいました)
母には見えない誰かとお話したり・・・トホホホホ
そんな娘に、またもや、誰かが、この本を本棚の奥から出してきてくれました。
娘が持ってくるまで、この本が、家にあったことすら忘れていたんです
お月様が、優しく、寝たくないコッコさんに声をかけてくれます。
「コッコさん おやすみなさい。もう そらの くもも ねむったよ。」
けれど、何度声をかけても、コッコさんは、「ねむらないもん。」の一点張り。
こまったコッコさん。でも、最後には・・・・・
娘は、最初に出てくるコッコさんと、後に出てくるコッコさんが、違う顔に見えるらしく
また、途中に出てくるおにいちゃんの寝顔とコッコさんの顔が、同じように見えるらしく
そのたびに、「これは、だれ?コッコさんなの?」と確認します。
せっかくの話の流れが断ち切られるようで、娘が言い出す度に、母は、ちょっぴり「ムッ」
としていたのですが、何回読んでも、同じところで確認するので、逆に、それが流れに
なってしまいました苦笑
口出しポイントは、他にも2つ。
一つは、池の水の場面。この場面にくると、娘は、絵の一点を指さしながら、ささやきます。
「これね、お魚だよ。」
湖面に、絵の具のあわせ具合で出来た白い模様があるのですが、これを、お魚だと言うのです。
まるで、とっておきの秘密を見つけたみたいに、声を潜めて、コソコソと教えてくれるものだから
おかしくって、嬉しくって、なんだか、ワクワクしてきちゃう母なのでした。
もう一つは、布団が寝てしまう場面。
寝てしまった布団の中で、コッコさんの細い目は、しっかり開いているのですが、それが、
娘には、閉じているように見えるらしいのです。(なにしろ、小さな目なので)そして、必ず・・・・・・・
「だって、コッコさん、寝ちゃってるじゃん!」
「寝てないよ。ほら、これ、お目目だよ。」
そう言う母に、最初は、「じぇったい、寝てる!」と譲らなかった娘。
でも、毎晩、この押し問答を繰り返していたら、最近は、一度言うだけで納得するように
なりました
「ねむらないもん。」という、悪い子・コッコさんは、これまた、娘のお気に入り主人公です。
「おつきさまこんばんは(林明子)」が大好きで、今でも、ほとんど毎日、読んでいる娘。
おかげで、読んだ後に、お月様を眺めるのが、すっかり、習慣になりました。
最近では、月の形が変わることや、通っていく道が違うことに気づいた娘。
特に、ときどき、お月様は、自分の家からは、顔が見えない道を通り、そのときは、遠く光が
差し込むだけになってしまうということが、娘の中で、大きい大きい不思議です。
お月様は、ときどき、お友達の家から見える道を通ってあげるのだと納得しているのだけれど、
そのうちに不安になってきて、
「お月様は、また、ちゃんちの前の道を通る?」
と、悲しそうに聞いてきます。
そんな、娘が愛おしくて、愛おしくて・・・
昼間は、生意気で言うことを聞かない娘とのバトルが、日々、激しさを増す我が家ですが、
月明かりの下では、いつも、優しい気持ちで抱きしめることができます。
お月様どうも、ありがとう。
3歳の夏。まだ、「おつきさま」は「おこっしゃま」のまま。
「おつきさま」と言えるようになったときも、まだ、お母ちゃんと、お月様を見上げるのを
好きでいてくれるかな。