ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『トーマスのもくば』

2010-09-25 05:28:41 | 娘と読んだ絵本のこと
 『トーマスのもくば』 小風さち・作 長新太・絵

幼稚園の図書貸し出しの時間のおかげで、本を借りることにハマッている娘。
幼稚園では、相変わらず「ビックサイエンス」(科学本)オンリーですが、図書館では、色々な本を
選んで持ってきます。
本当に読みたいと思っているのか、???の本もたくさんですが、ちゃーんと、自分の選んだ本を
覚えていて、私が選んだ本は、拒絶。トホホ

この絵本は、幼稚園の子育て講演会で「大豆生田啓友」先生が、紹介して下さった本。
私が借りました。
よって、娘は・・・・・・・「ちゃん、これ読まなーい
・・・・・・・・・・・・・・・・。聞いてもいないのに、先に、言うところが「女」よね

そうですか、そうですか。いいもんねー。
いじけた母が一人で読んでいたら、ふふふ、娘が近寄ってきました。
そして、最後には、しっかり、横に並んで読みました。
そして、なんと・・・・・・・・。ただいま、一番、ハマッている絵本。

それまで毎日読んでいた本を、あっさり、読まなくなり、毎日、毎日、トーマス。
一日に、2回読むこともあります。
すーごいなー、トーマス

トーマスは、幼稚園の木馬が大好き。
友達が「貸して」と言ったって、駄目、駄目、だめーと、独り占め。
ところが、友達の一人が言うのです。
「あ、あ、あ!トーマスの顔をごらん!」って。
なんと、トーマスは、馬になってしまったのです!!!
でもね、そこは、トーマス。友達に、冷やかされたって、なんのその。
開き直って、「ひひひーん!」と暴れまわります。

そんな、馬になったトーマスに、ピンチが二回訪れます。
一度目は、お昼ごはんの時間。そして、二度目は、幼稚園の帰りの時間。
だって、お馬の子のご飯は、用意されているかしら?
お迎えのお母さんは、お馬の子が誰だかわかるかしら?
でも、どちらも、とびきり素敵な大人の言葉が、トーマスを優しく包みます。

講師の先生が、この箇所を紹介されたとき、泣けてきて、泣けてきて・・・・・・・
大勢の人の中で、ボロボロと泣いてしまいました。
(涙腺が弱いので、どんな状況でも泣いてしまいます。ハズカシイ

うちの娘も、何かに変身してしまうことが、しょっちゅうあります。
だって、子どもは、何にでも変身できちゃう天才ですもん。
変身するのが、いつもいつも、お利口さんな訳じゃない。
もしも、そんな時に、私がそこに居合わせたら、こんな素敵な言葉で、
子どもに接することができるだろうか。
この言葉は、たぶんこれから、私の宝物になるだろうなーと思っています。

娘も、なぜか、この2回のピンチの場面が好き。
友達に木馬を貸してあげない場面や、暴れまわる場面のほうが、ずっとずっと面白いと
思うのに。不思議。
一回目の幼稚園の先生の言葉を聞くたびに(もう、暗記するぐらい読んでいるのに)
声を出して笑います。その顔が、本当に安心しきったような顔なのが印象的。
2回目のお母さんの言葉のときは、めずらしく、一言も口を挟まずに聞き入っています。
何を感じているんだろう。

絵本を持ってくるときに、必ず、二人で交わす言葉。
「トーマス、今日も、馬になっちゃうかな?」「なっちゃうんじゃなぁいー
そう言いながら、二人で、くすくすと笑いあいます。
この「くすくす」が、やめられなくて・・・・。母、わざわざ、本を開く手を一旦休めます。
絵本を読んでいる時も好きだけれど、こういう、絵本を通じてのやりとりの時間が、一番好き。
息子とも、イッパイ、イッパイ、そういう時を楽しみました。
今、娘と楽しむことが出来る幸せ世界一、幸せな母。
(他の世界一のお母さん方、ごめんなさい