『博士の本棚』 小川洋子
小川洋子のエッセイは、ちょっと苦手。
あまりに大人しくて・・・なにか、物足りない気がしてしまうのです。
先日読んだ『物語の役割』は、講演録ということで、その「大人しさ」を
感じないですんだのだけれど、今回は、また・・・・・気になってしまいました。
真面目で、誠実。そんな、彼女の人となりが、嬉しくてたまらない反面
(好きな作家さんが、嫌な人だったら悲しいですもん)
ついつい、「物足りない」と思ってしまう私がいます。
小説での、あのドキドキするような大胆な文章、艶っぽい言葉たち、とのギャップを
どうしても、「つまらない」に置き換えてしまいます。
いや、もしかしたら、小川洋子が好きだから
彼女が「普通の女性」なんだと思えてしまうことが、嫌なのかもしれません。
私は、いったい、何を期待しているのだろう?困ったファンですね。
実は、途中で何度か、「もう、読むのやめようかなー。」と思いました。
でも、最後まで読めたのは、ファン魂と、彼女の本棚に並んだ本の面白さ。
彼女の選ぶ本は、どれも、魔法がかかったかのように輝いて見えます。
彼女の本棚を、一人、こっそり覗いているような快感。
しかも、手にとって、そっと表紙を触っているような快感。
うーん。私って変態。
けれど、このエッセイで、何より嬉しかったのは、
以前から感じていた「小川洋子と村上春樹との接点」について、が、解決したことでした。
『風の歌を聴け』が、暗唱できるくらいだったという話。
机の上には、いつでも手にとれるように『中国行きのスロウ・ボート』が置いてあるという話。
その章を読んだとき(後で、自分のイカレ・加減に笑ってしまいましたが)、本気で、胸が震えました。
本当に、ファンというのは、勝手な思い込みで作者を崇め奉っていて(私だけかもしれませんが)、
作者にとっては、迷惑な話です(笑)
小川洋子の小説(特に、短編)を無償に読みたくなりました。
あの、世界にどっぷりと浸かりたい。そんな気持ちです。
最新の画像[もっと見る]
- 8月 10年前
- 8月 10年前
- クリスマス 11年前
- 何も考えないで描く 11年前
- 何も考えないで描く 11年前
- こんどは、りゅうがきた! 11年前
- こんどは、りゅうがきた! 11年前
- 平塚市美術館 12年前
- 平塚市美術館 12年前
- 『がまんだがまんだ うんちっち』 12年前
ハルキさんはどうかなぁ・・・?ワタシ嫉妬深いからちょっとイラッとしてしまうかも(笑)。よしもと○○○さんがファンと知って、そしてハルキさんにメールした事あるって知って理不尽にも少しイラっとしてしまいました。○○シカオ氏もハルキさんが彼の曲のファンと聞いてちょっと悔しかった・・・。小川さんだったらいいかなぁ?どうかなぁ?
つい先日、短編集を読みましたよ。すごく淡々としたお話しなのに
あとを引く不思議な読後感がありました。
最近はガリレオの影響か、東野さんの本を続けて読んでます。
娘ちゃん、もうすぐ1歳なのですね!
ついこの間お誕生を一緒に喜んでいたのに
本当に時間の経つことの早さといったら・・
お兄ちゃん&ウチの息子くんは最高学年かぁ、、
感慨深いものを感じますね。最後の小学校生活をお互い楽しみましょう!
普通に見えて、魔法の小箱をもっているのでしょうね。
自分の好きな本を見つけるとその人にすごく親近感感じてしまって、知らない本でも、「この人が呼んでいる本だったら私も読んでみたい」と思うんですよね。
小川洋子さんの本棚、とっても興味あります。
この本もぜひ読みたい♪
こももさんが途中で「もう、読むのやめようかなー。」と思ったと聞くと、だ、大丈夫かな、と思うけど、「彼女の選ぶ本は、どれも、魔法がかかったかのように輝いて見えます」に大きな期待を寄せてしまいます。
↓ヘンリー君シリーズ(こちらにまとめてのコメントですみません)、うちは中途半端で終わってしまって秘密クラブまで行き着けませんでした。
ヘンリーくんで思い出すのはラモーナ・クインビー。うちにもひとりいました~。
私も○○ばななだったら、許せません!
なぜなら、小説を読んだことがないので(笑)ただのライバルです。
小川洋子でも、ちょっと嫉妬するかもなあ。
でも、大丈夫。この本の中では、村上春樹の本を読んでいることしか書かれてません。しかも、交流はなさそうです(笑)
だけど、私たちだって(ホームページ上だけど)、メール書いて、返事がきたよね。むふふ。
yokomokoさんは、ミステリー系がお好きなんですねー
私も嫌いじゃないのですが、なにせ、怖がりなもので(笑)
いつか読んでみたいな。でも、怖いな。という感じです。
図書館で、手にとったこともあるんですけどねー。
いつ、勇気が出るでしょうかっ。
時間って、本当に早いですね。
最高学年ですって。もうすぐ、6年生ですって。
どうしましょう?ちょっとだけ、オロオロ母ちゃんです。
べテランのyokomokoさんに、色々と教えてもらわないとなあ。
うん。魔法の小箱を持っていらっしゃると思います。
それを物語にすると、言葉も、艶やかになっていくのかな。
エッセイの洋子さんは、本当に、素敵な女性という感じです。
こういう、静かで落ち着いた女性になりたいです。
小川洋子さんの物を書くきっかけになった本が、「アンネの日記」だと聞いたとき、この作家さんのことが、とても好きになりました。
私も、同じように、アンネを読んで日記を書き始めた一人だったからです。
そんな彼女の本棚は、どれも面白そう。
去年買った「読書日記」のノートの「読みたい本」の欄が、一ページ埋まりましたよ。
読むときは、ノートとペンを忘れずにです。
ぱせりさんのところには、ラモーナがいるのですねえ。
ラモーナも、すっかりお姉さんという所でしょうか?
うちは、まだまだ、ヘンリーくんそのままです。
小川洋子さんが春樹ファンだったとはちっとも知りませんでした!!
私は‥naokoさんと同じかなあ。嫉妬しちゃうし、悔しいって思う方。
記憶が正しければ、小川洋子さんと私はたしか同い年なんです。
だから、私たちが大学1年ごろに、春樹氏が作家デビューしていて
それから新刊がでるたびに、心ときめかせていたと思います。私だってそうでしたから。
それにしても、こももさんたち、あのサイトで、メールの
返事貰ったことあるんですね!!羨ましい~。
私は、あの時、悩んだすえメールしませんでした‥
だからこそ、新刊を全部、ハードで買い揃えたりできるのですよね。
うん。だから、仕方ないのだ。
我慢なさって下さい、春樹さま。
あのサイトで・・・そうなんですよ!!
初代の方は、裸族のみなさんの部屋をこっそり覗くことに終始していましたが、カフカのときに臨時で立ち上がったサイトにメールしました。
頭が、かーっと熱くなったのを覚えていますよ。
嫉妬しちゃいました?(笑)
朝日堂。また、ひっそり始めて下さらないかなあ。
読書会は、日本語ではやらないと、「走ること・・・」のエッセイで断言されていたので、そちらは、あきらめることにしました。
私が、英語を頑張ってアメリカに渡る方が、現実に近いなんて・・・絶対に実現しないということですもの。くすん。
ただ一つ残された道は、フルマラソンに参加する?
ありえなーい!!
大人しく、本を読みたいと思います。