待ちに待った「ことり文庫」でのおはなし会。
『魔法使いのチョコレートケーキ』の語りを聞いて、その後、チョコレートケーキを
みんなで食べましょうという、なんとも素敵な会。
それに、息子は、来年は中学生。
部活も始まるだろうし(運動部に入ると言っているし)、こういったイベントには、
なかなか、参加できなくなるでしょう。
そういった意味でも、とてもとても、楽しみにしていました。
一応念のためかすかな希望を持って・・・旦那に「息子と二人で行っていい」
と聞いてみたのだけれど、「おいていくのは、大くんだけにして。」という、
たぶんそうだろうと思っていた答え
ということで、私は、娘とお外で雰囲気だけ味わうことになりました。
まあ、子育てとは、そういうものですから仕方ないですね。はい
それに、息子とは逆に、娘は、これから、お話し会に参加する機会が増えるはずですもの
さて、『魔法使いのチョコレートケーキ』の中でも、特に、私が好きなのが、
「葉っぱの魔法」という話。
これを息子に聞かせてあげたい。ずっとそう思っていたのだけれど、ああ、なんと嬉
しいことに、今回、その話が選ばれていました。
このお話が始まったのを聞いたときの嬉しさったらもう、格別
電気を消して、蝋燭の火を灯して、素話に聞き入るというスタイルも、また、素敵。
それだけで、語られる言葉に、魔法がかかってしまうのですよね
喘息持ちの息子は、煙の匂いに敏感なので、どうしても蝋燭の煙に反応してしまい
咳に苦労していたようでしたが、それでもやっぱり、いいなーと思います。
他にも、かつては、毎日のように読んでいた「がまくんとかえるくん」のお話もあり、
息子にとっては、とても楽しい時間だっただろうと思います。
それに、「チョコレートケーキのお話を聞いた後に、チョコレートケーキを食べる」という
お話と現実が、つながる不思議な体験。
どんな風に、息子の心に残ったのかな・・・いつか、聞いてみたいです。
さて、娘はと言えば・・・・・
カーテンの向こう側で、おもちゃを広げて楽しく遊んでいました。
お子さんが参加しているというお母様(後で、あの方がクルミトリの発見者なのだと
教えてもらいました)のことを、迷惑だろう・・・という位に好きになってしまい、
「パパ!パパ!」と言いながら(大好きな人を呼ぶときに使う言葉)、まとわりついて
おりました。相変わらず、人見知りしなさすぎの娘
途中、カーテンの向こうから漏れ聞こえてくる詩にあわせて、カーテンのこちら側の
人たちも一緒に口ずさんだのですが、そのときの娘のキラキラの表情ったら、
忘れられません。
おかげで、詩があふれ出す唇に興味が向いてしまい、「パパ」の口の中に指を入れ
ていましたが・・・・・ (本当に、ご迷惑をおかけしました)
途中、店内に飽きてしまったので、梅が丘の商店街を散歩。
そこでも、梅が丘のおばあちゃん方に、可愛がって頂きました。
何人もの買い物帰りおばあちゃん方が声をかけて下さって、娘は、その度に、
拾った落ち葉を自慢げに見せておりました。
東京って街には、どうも苦手意識が強い私ですが、この梅が丘のノンビリとした
雰囲気は、とても好き
たくさんのブログ友の方たちにも、お会いでき
(大好きな長田弘氏のサイン本も見せて頂きました~。サインから伝わる不思議な
雰囲気に、しばし、言葉を失いましたが・・・。)
また、あの場にいた方とも、何気ないおしゃべりができて、とてもとても幸せでした。
あまりに興奮していて、
①お話し会の代金を払い忘れ、
②娘が破く恐れのある駒形さんの絵本を上の棚にかくしたのを戻し忘れ
(我が家の駒形さんは、ことごとく破壊されてしまったのです)
③娘が割ってしまうかもと思って入れかえた、ボールの入ったガラスのお皿も
元に戻してくるのを忘れ
④購入した本のお釣りとカードを忘れて、「パパ」に駅まで届けて頂いた
という、大失敗をやらかしてしまったのが心残りではありますが、
それでも、大満足の一日でした
帰りの電車、行きと同じく大泣きした後、ぐっすり寝入った娘。
疲れたけれど、楽しかったねえ。
息子は、「本を読む時間がなかった。」とブツブツいっておりましたが、そのお楽しみ
は、また、次回にまわすことにしましょう。
今度は、のんびりとクリスマスプレゼントを買いに行こう
そんなことを話しながら帰る道のりもまた、なんだか、とても幸せでした。