宿泊したパオの天井から見た空
山中湖から河口湖に向かう道を、少し山に入ったところにあるキャンプ場。
PICAは、山梨を中心に、多くのキャンプ場を持っているのですが、
トイレもお風呂も管理が行き届いていて、とても、気持ちが良いのです。
あまりに綺麗なので、「あんなのキャンプ場じゃねえ!」というキャンパーもいる
かもしれないけれど、小さな子ども連れには、なんとも嬉しいキャンプ場。
昔、キャンプ場といえば、汲み取り式のトイレの壁に、大きな蛾がとまっていたもの
だけれど、時代は、変わったなあ~。嬉しいなあ~
しんと静まり返ったキャンプ場に響いているのは、風力発電のプロペラの音と、
鳥たちのさえずり。風が、木の枝をゆする音。
なんという贅沢でしょう!
娘のキャンプデビューは、テントではなく、パオという円形の建物。
テントを建てる必要がないので、思い思いに、好きなことをして過ごします。
私は、火おこしに夢中の男性陣を置いて、娘と二人で散歩。
枯葉の上をザクザクと歩いて行くのは、本当に楽しい。
子どもの頃から、枯葉の上を歩くのが大好きで、枯葉が道路わきに寄せてあるときは、
わざわざ、その上を歩いたものでした。
木の実も、たくさん落ちていて、すっかり興奮してしまった母。
明け方の気温は、まだ、氷点下になるということもあって、テントを張っている人は
誰もいなくて、広い、広い、テントサイトを、ぐるぐると宝探ししました。
ああ、娘が歩けるようになったら、きっと、喜ぶだろうなあ~
こんなにたくさんの宝物が、落ちているんだものねえ
この時期のキャンプ場は、もしかして、一番お得かも?
夏は人がたくさんいて、のんびり出来ないこともあるからねえ。
娘は、貸切状態の広いお風呂で、パパとお兄ちゃんと大はしゃぎ。
女湯まで、叫び声が聞こえてくる興奮ぶりでした。
おかげで、ばたっと倒れるようにして就寝。すばらしいっ!
パパと息子と一緒に、のんびりと、火を囲むことができました。
満天の夜空を見上げたり、
「本当に美しいよねえ・・・」そんなことを言い合いながら、ただただ、
うっとりと火をながめる。素晴らしい時間。
火って、まるでリボンのように、ヒラヒラと薪を包むのですよー。
翌日の朝は、カッコウの鳴き声で目をさまし、見上げれば、パオの天井に開いた
穴から、枝が風にゆれていました。
加山雄三のように、声に出したい気分!「幸せだなあ~」って。
でも、そんな幸せは、そこまででした
「頭が痛い。頭が痛いよう。」
息子が、寝袋の中で唸りだしたのです。
熱を測ると(娘が発熱することを恐れて体温計持参)37.8
そうなのです。なんと、息子くん発熱
なぜ?なぜなの?
4年連続・皆勤賞のあなたが、なぜ、今日、発熱なの?
心の中で叫んでしまった母でしたが、一番、悔しかったのは、当の本人。
荷物を片付け始めた私たちを見て、号泣
でも、でも、キャンプ場のフロントのお兄さんの計らいのおかげで、二日目の宿泊は、当日キャンセルではなく、予約日変更という形に。
半年以内なら、今回の宿泊代で泊まれるというのです。
息子にとっては、「また、必ず来れる」という確約をしてもらったようなもの。
ようやく、涙をぬぐうことができました。
PICAのみなさん、本当に、ありがとうございました。
帰り道。
一度下がった熱は、高速を降りたところで、なんと38.9
家に帰らずに、そのまま、小児科に直行いたしました。
あまりの高熱に、インフルエンザの検査もしたけれど、陰性。
咽頭炎でしょうとのことでした。
「たぶん、二、三日前に感染したんでしょう。山梨、残念だったね。可哀想に。」
先生の優しい言葉に涙するかと思いきや、ぐったりしていて、泣くことも出来なかった
母の血をひく「泣き虫くん」なのでした。
息子くん。今日も、まだ、一日通して38度台キープ。
毎年皆勤賞の5年生を、こんなに苦しめるなんて・・・この風邪、なんと、恐ろしや。
妹にうつさないように家でもマスクをしていなさいと、先生に言われたけれど、
うつるだろうなあ。。。
でも、もしかしたら、うつらないかも?だったら、嬉しいんだけどなあ・・・
息子が、布団の中で一言
「とんだ、春休みのはじまりになっちゃったね。」
「うん。春休みは短いから、マズイね・・・」口まで出掛かったけど、ぐっと我慢。
おっと、口がすべるところだった~
これから、出かける予定が4つと、新6年生だけの入学式準備・登校日が待ってるんだけど。
いったい、どうなることでしょう・・・・・。