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ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ぼく、ムシになっちゃった』

2007-07-01 09:55:42 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『ぼく、ムシになっちゃった』
ローレンス デイヴィッド(著), 青山 南(翻訳), デルフィーン デュラーンド(絵)

ある朝、突然、ぼくはムシになっていた。
なのに、誰も気づいてくれない。父さんも母さんも、もちろん、妹も。
それどころか、「ムシになっちゃった」という自分を、みんなが笑う。
ぼくがムシになったことに気づき、心配してくれるのは、親友のマイケルだけだ。
ぼくは、いったい、どうなっちゃうの?

ある日、自分が、昨日の自分と全く違う人間になっていると感じたことは、ないだろうか?
これは、そんな思春期の子どもの心を描いている・・・・・のかもしれない。
だって、ぼくをぼくに戻してくれたのは、お父さんとお母さんの一言だったのだもの。
『かはたれ』に続き、そんな頃の本を続けて読んでしまったのは、偶然かしら。
もしかしたら、息子くんに、そんな頃が近づいているのかもしれないなあ・・・なんて思ったりして、ちょっとドキドキした。

しかし、本を閉じた後、息子くんは、ほがらかに笑った。
「俺、なるとしたら『ヘラクレス大カブト』がいい。ヘラクレスだったら、人間に戻らなくてもいいな。」
・・・・・・・。

そらこさんのブログで見つけた一冊。
カフカの『変身』をモチーフにした物語だそうです。
※『変身』の方は、恥ずかしながら(高校生のときから)、何度も、挫折し続けております。今こそ、読んでみようか!?