目黒駅から雅叙園に下る急坂の名前は「行人坂」。
江戸の大火にも名前を残す、歴史的な存在であります。
ここから火が出て、浅草まで江戸全体が燃えてしまったとか…
この景色も駅前高層マンションの登場でかなり変わってきました。
ちなみにこの坂、雅叙園、アルコ・タワーで働く人に加え、ホリプロの人たちも多く行き交うんですよ…
でね、久し振りに歩いてこんな目黒区の碑に気が付きました。
へえ…
確かにこの付近、目黒川(西側)に向かって富士山を語るスポット、多いです。
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ということで、薀蓄編スタート…
「江戸名所図会」という、斎藤月岑が天保年間に刊行した本があります。
今でも分かる名所が紀行文+挿絵で挙げられているのですが…
これが行人坂の当時。「夕日岡」という言葉も見えますね。
画左上が今の目黒駅付近で、その下の一角が大円寺さん。
その角っこに富士見茶屋があった(小さくそう書かれています)訳です。
そして中央下の方に、如何にも太鼓状の橋が分かりますよね。ここが目黒川と太鼓橋。
そして、これが富士見茶屋ですが、絵の中では「茶亭」とされています。
楽しくなりません? ^^