まだ日本経済がバブルの絶頂だったころ、NYのロックフェラーセンター買収などと共に、その象徴とも言えるニュースの一つが、損保ジャパンの前身、安田火災がゴッホの「ひまわり」を1987年3月に3,992万1,750ドル(当時のレートで約58億円)で購入、でした。
それ以来、この作品は新宿副都心の中でも最初の頃建設された同本社ビル42Fに常設されていますが、達人の訪問は初めて。
元永定正氏の同美術館大賞受賞記念の展示会を開いていました。勿論、常設の東郷青児さんの作品数点に加え、あの”ひまわり”の他、モネ、ゴーギャンの作品も見ることが出来ます。
この元永さん、現在77歳だそうですが、前衛的な作品ですねえ。ただし抽象というより、綺麗な色で幾つかのパターンを一連の作品として生み出す、乃至は絵の具の流れを楽しむ、といったもので、形状としては意図がはっきりしたものです。美術界での評価は不明ですが、綺麗だ、というのは第一印象として皆さん持つのではないでしょうか。
ゴッホの”ひまわり”は初めてです。種のところを絵具を積み上げて表現しているなど、実物を見ないと分からないこと、ありますね。
会場から新宿駅方面、新宿御苑などの景色も楽しめ、常設が常設ですから数は少ないもののかなりのプラス要素。お得な場所だと思います。
この展示会の入場料500円が100円割引となって、ぐるっとパスのメリット、計10,345円。
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