備忘録、第3編です。
ヨーロッパ編ですが、ヨーロッパでは地域に根差して仕事をした経験がなく、又駐在もないので複数回行って記憶に残っているシーンを思い付く都市が少ないです。以下に出て来る都市以外、チューリッヒ、アムステルダム、フランクフルト、デュッセルドルフ、ブタペスト、アテネ辺り3-5回は行っているのですが??状態。アムスの場合、街というよりスキポール空港と鉄道で到着の東京駅のモデルの中央駅、という点で認識していることがあるかも知れません。リスボン、ニース、ローマ、ブラスティラバ、コペンハーゲン、ハーグ、ミュンヘン、ハンブルグなど1-2回組は到着時の印象が希薄となります。
あ、それと、ヨーロッパは高層ビルがないので、それが印象になるところが少なく、従い思い付き辛いと言えますね。そこそこの回数行っていて、何らかの意味で印象的な場所があった時、ああ着いたな、という記憶につながります。
先ずはスペインから。
マドリッドは順調な高速を出て、街に入ろうと立体交差のところ上り坂で渋滞につかまった時。ああ、これからしばらくこの混乱とエネルギーの中で仕事だと思わされる瞬間です。東京からですと16-17時間の乗継フライト後深夜に着きますので、疲労困憊で渋滞(何せ夜11時はまだ宵の口、というお国柄で;;街中に人が溢れていますので)、早くホテルに入りたい、という感情が印象にダブっているのでしょう。
バルセロナは旅行で一回。空港から鉄道で入りました。この鉄道、街に入る前から地下鉄となり、中心部を一回通ってから海ぎわで外に出、終着駅に到着します。その手前に不思議なデザインのビル(←)があり、さすが、ガウディの街、などと変に納得しました。その前、飛行機が着陸時に飛び越えた、オリンピックが開かれたランデュイックの丘やきれいに区画化されている中心部の美しさも印象的でした。
次はイギリス。と言っても現地のパートナー会社のオペレーションを見学のため、差し回しの車でバーミンガムまで行ったのがグレーターロンドンから離れた唯一の機会。しかも恐らくこの人生で少なくも50回はヒースロー(1回だけガトウィック)に降り立っていると思うのですが、ロンドン市内に行ったのはその内2/3といったところで、私にとってUK=LHRは過言ではありません。これを言ってしまうとTerminal1と3の間の通路がその場所となります…あるいは4から延々1(またはその逆)に向かうバスからの空港風景。
それでも半端でない回数ロンドン市内まで行ってますから、地図が無くても場所のイメージで歩けますし、よしあすこに行こう、という店も幾つも思い付くのですが、それだけ同じルーティンを繰り返している、ということにもなります。特にロンドン市内に入る出張というのは1-2泊で戻り、という短いものになることが多いので。
そのロンドン。はっきりとした場所があります。最近はエクスプレスが出来たので必ずしもあの可愛らしいタクシーで行き来するとは限らなくなっていますが、私にとっては空港からの中途半端としか思えない距離だけの専用道を降りて、ESBで有名なFuller'sの醸造所を見た瞬間。一回寄って、その場で飲んでみたいですねえ。
次はフランス、っていうところが順当なんでしょうが、シャルルドゴールには10回以上着いているものの、そこからニースに国内線で飛んだ1回以外、ほとんどの場合直ぐに国外退去。シェンゲン条約加盟国へのトランジットの時は1回入国しますが、それ以外だと元々国外扱い。パリ市内に入った(すなわちフランスに入国した)経験は3-4回が精々です。ではその少ない経験でいうと…パリは、分からん。なんか着く。恐らく凄い高速とかなくて何となく一般道に入り、ですよねえ。あ、強いて言うなら割とどのホテルに向かうにしても(1回バスティーユの方だった時を除いて)北側から凱旋門を回る記憶があるなあ。街中に入ってからはエッフェル塔を探しますけどね。
この他に良く行ったところ…
スイスは多いんですが、思い付くかな。
あ、ジュネーブ。ここは先ずターミナルに入ると、フランスに行くのか、スイスに入るのか建物内に分岐点があるのが面白いです。その空港から行く途中、レマン湖(というかそれを囲むホテル、建物の明かり)が目に飛び込んできます。その後中央駅辺りまで降りてからレマン湖沿いのホテルに曲がるところ辺りに立っている色っぽいお姉さん達も国際会議都市、ジュネーブのもう一つの顔を形成しているかと。ここは何故か同じような時間経過後でもマドリッドのような疲労感を与えないんですよね。首都ベルンは列車で行くことになりますが、川に突き出した、如何にも防御しやすそうなロケーションが印象的です。それと街中の噴水。
ドイツ、の各都市は最初に名前を挙げてしまっているのでお分かりの通り、印象希薄です。どこも重厚で一緒な感じ(思い起こすと、ミュンヘンは明るかったなあ、と言えるのですが)なんでしょうね。空港でいうと唯一の例外はケルン/ボン。西ドイツ時代の首都と空港名で並んでいるケルンは、飛行機で、というよりデュッセルドルフ乃至はフランクフルトから鉄道でアプローチした場合余りに印象的な光景にぶつかります。そう、あの世界遺産ケルン大聖堂。ここは中央駅の隣ですので、どの方向からでも、さあケルンだ、と分からせてくれます。車窓からのライン川も良いですね。
ベルギーのブリュッセル。この街はウィーン同様小さな中心部をリング(と言っていたと思いますが…)と呼ばれる周回道路が囲んでいます。ウィーン同様、昔の城壁が道路に化けたんですかね。空港からは一本道がリングに突き刺さって行くんですが、ベンツしかないタクシー運転手がスティックギアをODからトップに戻しそうになる辺り、リング直前の左側…と書き進んでどのホテルだったかなあ、と調べると、道路は物凄く格好いいAvenue Louiseだから、へえConradだったんだ、と判明。すると、空港から入る時走る道じゃない;;けど、いいか、達人が良く行っていた頃既にConradブランドをHiltonが出していたか不明だけど、この場所ということで。
最後にチェコのプラハ。ボヘミアの森の中の高速を行くと、右手にホテルとか見えてきて一般道路に。大きく右にカーブして石畳の道路を下りていくとモルダウ川とその先の”百塔”と呼ばれるほど多くの塔を擁したプラハの堂々たる町並みが飛び込んできます。川に沿ったところまできて見上げるとプラハ城。スメタナの”我が祖国”作品2モルダウが頭の中に流れてきます。
本当に最後。考えてみるとヨーロッパでは空港着陸時にその国のフラッグキャリアの機材、デザインで着いたなあ、って思うのが最初ですね。残念ながらベルギーとか本来の国営企業が無くなったところも規制緩和で出始めていますが。ギリシャは五輪です^^