シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

町田市国際版画美術館「吉例浮世絵大公開! 三代豊国と歌川派」 ぐるっと2013Part4Vol40 & Final

2014-04-01 | ぐるっとパス2013

Dsc03281国貞、改め三代目豊国さんは最近までは存じ上げませんでしたがぐるっとパス片手にだぼハゼのように企画展を梯子する内にスゲエ浮世絵師だ、と認識して久しい方 

そして、時代柄か国芳と並んで、その弟子たちが明治期に至るまで活躍、

その代表格が「明治の写楽」と呼ばれた豊原国周(1835-1900)や、美人画の名手であった楊洲周延(1938-1912)と聞けば、彼らの作品含めた企画展、外せないところであります


Img141Img142ということで、ぐるっとパス2013の有効期限も押し迫った3月末、町田まで足を運びました

ようやく春めいた陽光の中、でも都下は花粉が酷いのよ、と思いつつ同館に到着

会場に到着すると、「もう直ぐ、館長のレクチャーが始まる」とのこと…


先ずは先行して(一代目)豊国の作品など拝見して、その後レクチャーに加わると

展示に関する話の前に、まあ日本美術界における浮世絵の位置付けとか何やらが長い

5分で離脱させて頂きました


館長も言っていたように、今回の企画展は収蔵品のみで、同館設立のタイミングでは歌麿、写楽、北斎などの作品は(もう高く成り過ぎて)購入適わなかった… 

での三代豊国辺り狙いだったそうですが、シリーズの見立てものを中心に展示の見応えはありました

かなりの作品数で、最後はやや”疲れ”ましたが、町田まで行った甲斐はあったかな


さて、今回の入場料は600円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計18,510円となって、今回ぐるっとパス2013のPart4最終回、終了しました

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東京都現代美術館「「驚くべきリアル」展 スペイン、ラテンアメリカの現代アート‐MUSACコレクション

2014-03-30 | ぐるっとパス2013

Dsc03264スペイン、リアルとなるとここ最近ではアントニオ・ロペス・ガルシアさんとかグスタフ礒江さんとかの企画展を見てきているのですが、

共通するのはリアルがそのままでなく、そうであるだろう、という誇張といったファクターも含めそのものの本質にアプローチしようという作品だ、ということ。

表題にあるMUSACとはカスティーリャ・イ・レオン現代美術館のこと。マドリッドの北西、内陸部レオン市に出来た現代アートの美術館とか。 


Img128Img129

映像、インスタレーションなど様々な手法で、まあ正直どこまでが”リアル”であることを作家の方々が追及していたか不明なものの方が多かった気がしますが、少なくともアーティストの”目線”を意識させられる展示となっていました

今回の展示はいずれも撮影OKということで、気になったものを幾つか下に例示してみます


Dsc03265Dsc03266

家具などを真ん中真っ二つに切ってみたらどう見えるか、の図^^;

意図は何となく、ですが、これ芸術っすかね??

次は家族の何気ないポートレートを絵画化、デフォルメを加えた大作

モデルとなった家族は結構燥いだポージングだったそうですが、ふむ、分からん


Dsc03267Dsc03268

これはフライヤー冒頭でも紹介の映像なんですが、この大学、学生運動で騒乱状態になっても、騎馬警官がキャンパス建物に入り込んで制圧できることを想定した設計になっていることをこのアーティストは示した、とのこと


Dsc03271Dsc03274

次は別々の作品ですが、暗室状態の中でイルミネーション、というか、tokyoboy的には夜間フライトで下界の道路とかを見下ろすのに似てる、と思った作品

その次は如何にもリアルな女性の腕がアンドロイド、がネタですね

それにしても、アンドロイドは既にスマホのプラットフォームで定着している感が…


Dsc03272Dsc03273最後に、舞台はコロラド、神話オイディプスのオマージュを能面を被った役者さんが演じる不思議な作品

この不気味さはご覧いただくしか伝わらないかな??

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Img149Img150さて、今回の常設、前回と11階部分は1点を除いて(岡本太郎さんの作品が変わった by キュレーターさん情報)変更無しですが、3階は全面的に変わりました。

添付フライヤーでは第2部のところです

戦後芸術、なかんずく60年代の作品にフォーカス…

ということは、結構お馴染みのアーティストが並ぶ訳で、篠原有司男さん(フライヤーの原色派手派手しい作調の方で一発で、”アーッ”と思い浮かびます)、横尾忠則さん、など成程でした

あ、3階入ったところは最近の方、塩保朋子さん(1981年生まれ)の巨大”切り絵”「BIRTH」が凄かったですよ


さて、今回の入場料は1,100円。これが2割、220円割引となって、ぐるっとパス効果は計17,910円となりました。

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三井記念美術館「三井家のおひなさま」 ぐるっと2013Part4Vol38

2014-03-29 | ぐるっとパス2013

Dsc03263毎年この時期恒例は、三井家に伝えられる、というか、三井家に嫁してきた方に実家から託されたそれを順々に拝見する、という企画であります

各家の名前だけでも三井家の格式が知れる訳ですが、今年は北三井家、三井苞子さん(旧富山藩前田家)旧蔵のもの以下の展示ということで、室町に降り立ちました:


Img153Img154

ということで、展示を眺めるスピードはかなり速いものがありましたが、今回は段飾りでなく、各人形が大きかったからか、水平展開的に並べられたものが多く、その分注意力が保たれたかな^^;

最終コーナー、焼き物編も楽しく拝見して終了しました


さて、こちらの入場料は1,000円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計17,690円となりました。

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上野の森美術館「VOCA展2014」 ぐるっと2014Part4Vol37

2014-03-28 | ぐるっとパス2013

Dsc03262VOCA展では全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介していきます。


が同館HPの語る、VOCA展とは、の説明…

まあ、これだけじゃ分からないですよね^^;


Img151Img152ということで、お邪魔したのですが…

”平面”作品、ということで、想像の範疇?はかなり狭くなり^^;

必ずしも抽象的なテイストとは限らないので、そこそこ楽しみながら会場を回りました。

入賞作品には賞を記したタグが付いていたのですが、そうか、これが最高賞であろうVOCA賞だったのか、と作品に気が付いたのは帰宅後、添付のフライヤーを見ての話

でも、確かにこれはディテール含めかなり見入っていましたね

他との有意差は全く不明ですが

さて、今回の入場料は500円。これが100円割引となってぐるっとパス効果は計16,690 円となりましたが、この「上野の森美術館」、全ての企画展がぐるっとパス対象とは限りませんので、HPなどでご確認下さいね

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東京藝術大学大学美術館「藝大コレクション展~春のコレクション展+観音の里の祈りと暮らし展~びわ湖、長

2014-03-26 | ぐるっとパス2013

Dsc03259Dsc03260本企画展開催の2ヶ月前からフラグを立て訪問を考えておりました

まあ、段々神社だ仏だ、と加齢に伴い抹香臭くなっているtokyoboyですが、そんな中で近江、京に近く交通・交易が水・陸運合わせて盛んだったであろう、というエリアは何時か歩いてみたいと考えておりました

そこに、”女性を描く/ヌードと出会う”なんてコレクション展が重なるということで^^; 上野の山に行くのは無理もない話


Img143Img144で、到着です。

3月下旬、3連休のこのタイミングは他の階では展示替えか何かやっていたのでしょう、タイトルに記した2企画展はいずれも地下2階、それぞれのサイドでの開催


先ずは滋賀県の方へ向かうと(まあ、チケットもこちらを買うと、コレクション展も無料、という扱いでした)、入り口でクリアファイルとそれに予め入れられた幾つかのパンフレットや冊子…??

クリアファイルの裏には”官兵衛所縁”などと書かれた長浜観光協会かな、の宣伝が


タ、タイアップ企画

そこで気を取り直し、会場内に入ると静謐なスペースに華やかさは欠けるものの、滋賀県北部、長浜市を中心としたエリアのお寺で大切に保存されていた仏像たちの居住まいは素敵でした

個人的には「千手観音」さんの細かい細工とお顔が良かったなあ…


で、エレベーターホールを抜けてコレクション展へ移ります

冒頭、確かBUNKAMURAでの企画展じゃなかったかな、えらく色っぽい作品と思ったことのあるラファエル・コラン「花月(フロレアル)」が出迎えてくれます


Photo 冒頭述べた”ヌード”はその後壁1面だけでしたが、前にも拝見した(近代美術館でした)ことのある原撫松さんの「裸婦」がリアルで良かったか、と

その他の展示も蕭白さんや光琳さんが登場、流石の藝大でありました

さて、今回の入場料は500円。これが200円割引となって、ぐるっとパス効果は計16,590円となりました。

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東京都写真美術館「没後100年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖」 ぐるっと2013Part4Vol35

2014-03-25 | ぐるっとパス2013

Dsc03250本展は日本の初期写真史において最も重要な写真師の一人である下岡蓮杖(しもおかれんじょう)(1823-1914)が制作した写真作品、日本画作品を中心に展覧し、日本写真文化の礎を築いた蓮杖の足跡をたどる大回顧展。


が同館HPの語るところなんですが、それ以外にもHP上で紹介される下岡さんの90年超の人生の中で携わった諸々は正に先駆者としてのチャレンジ性、オープンネスが感じられ、人間としても興味を持つところ

ということで、恵比寿ガーデンプレースに向かいました:


Img156Img157先ずは9月下旬で写美が休館に入ること、と休館期間を受け付けの方に伺うと、

”期間未定”とのこと


これには驚きつつも、展内に入ると…

冒頭で下岡さんが絵師からスタートしていること

そして、鶏卵紙へのプリント中心に明治期間も無くの人物、風景など多くの作品を残していることを知ります


でもねえ…

今回の展示で一番興味を持ったのは最終コーナー、70歳を過ぎてから同氏が回帰した絵画

なかんずく、墨絵は凄味が冴え渡り、本当に素晴らしかったです


さて、今回の入場料は700円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計16,390円となりました。

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ぐるっとパス2013、年間訪問結果総括: 含むPart4での結果

2014-03-25 | ぐるっとパス2013

Dsc03286さて、春分の日を含む3連休で期間終了となった今回のぐるっとパス2013、

Part4の訪問結果は以下の通りです:


訪問施設: 40(除く番外編1)

総ぐるっとパス効果: 18,510円

平均ぐるっとパス効果: 463円


これまでのPart1~3の結果は以下の通り:


訪問施設(除く番外編): 33、28、45 

総ぐるっとパス効果: 16,180円、10,690円、20,010円

平均ぐるっとパス効果: 490円、382円、445円


Part2は右膝粉砕骨折を期間中してしまい、中途にて入院と相成った結果

平均でも落ち込んでいます…??

量的にはPart3が抜きん出た数字を叩き出しておりますが、これはゴルフにも行けない膝の状態、ジョギングも出来ない有り様。ひたすら美術館巡りで歩きに徹し、リハビリに努めて成し得た結果かも知れません…


これを受けてぐるっとパス2013、グランドトータルは以下の通りとなりました


総訪問施設数 146 (除く番外編): 

総ぐるっとパス効果: 65,390円

平均ぐるっとパス効果: 448円


年間通じると、大体こんなもの、という結果だったかな

来年度、ぐるっとパス2014は4月上旬から利用開始予定?です

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目黒区美術館「岡田謙三&目黒界隈のモダンな住人たち展+特集展示「秋岡芳夫全集2―童画とこどもの世界展

2014-03-24 | ぐるっとパス2013

Img_0074 1929年に目黒区自由が丘にアトリエを築いた岡田謙三は、当館のコレクションの中でも目黒を代表する重要な作家であり、作品9点と、制作に関する資料を蒐集しています。

本展では、岡田謙三と、岡田と親交のあった自由が丘界隈に居を構えていた作家や、広く目黒界隈に住む作家たちの作品について、収蔵品を中心に構成し、「目黒」という地域と作家達を巡る「文化縁」をさぐっていくものです。 


というのが同館HPの語るところ。


Img139Img140とはいえ、岡田さんの作品そのものを存じ上げないtokyoboy、先ずは自由が丘の香りなるものを感じようと権ノ助坂を下りました。

さて、冒頭岡田さんの油絵が幾つか続くのですが、

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5 次第に抽象的になっていく、その前、冒頭にあった「5人」という作品に大きく惹かれました

これが1949年!

次第に70年代に向かっていって、個人的には??となりましたが、

彼を巡って、目黒区で活動をしていた方々の作品、なかなかでした


中でも、のお1人はこの目黒区美術館で前に企画展を行った古茂田守介さんのタッチと色調

そして、ビッグネームになりますが、荻須高徳さんの絵も素敵でしたよ


酒呑みに面白かったのは…

自由が丘で前衛創作ダンスを戦前から主宰していた石井漠さんという方と、

その活動などを絵画その他に残した須山計一さんらの展示の中に

「金田酒学校五十周年」という書籍があり、その中で彼らが(何時の頃なのか?)あの名居酒屋「金田」さんのカウンターに屯っている写真があったこと


改めて調べると、同店は昭和11年、1936年開店とのこと

上述の本は昭和61年、山口瞳さんや伊丹十三さんたちの肝入りで作られたそうです


もう1つの特集は以前こちらの企画展で扱われた工業デザイナー秋岡さんの童画に着目したもので、ちょっと前に工業デザイナーとしての秋岡さんの業績を扱った企画展に続くものです。


驚いたのは…


1950年前後に秋岡さんが童画家として表彰を受けた事実よりも、戦後間もない、まだ占領下の日本にあってこんな自由な発想の童画を数多く出されていた、という事実

変に洋を向いている訳でなく、かといって日本の伝統的なそれからは大きくかけ離れて

この分野でも優れた方だったんですね


 さて、今回の入場料は500円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計15,690円となりました。

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八王子夢美術館「歌麿とその時代展」 ぐるっと2013Part4Vol33

2014-03-22 | ぐるっとパス2013

Dsc03233_2閑話休題、さてそんなにガチで歩きたくもないし、折角だから遠出でもしようか、と町田との間で考えて結局向かった八王子

町田は国貞(三代豊国)、こちらは歌麿

取り合えず歌麿さんにしてみました

いずれの場所にしろ、久し振りではないかな…


Img137Img138さて、歌麿をキーワードに各流派?流れに沿って動線的には極めて分かり辛かったけど、内容的にはよく整理されていた展示

当然に、歌麿、そしてそれ以外では豊国とか国貞、鳥文斎栄之などのビッグネームの作品が”いいなあ”と思わせてくれるのですが


これまで頭に入っていなかった気になる絵師を挙げてみると…


栄之の弟子、栄烏 「青楼美人合 五明楼文越」、同館HPの中でも紹介されています。

これは世界で唯一現存する彼の作品なんだそうな

浮世絵で描かれる女性って、まあかなり似ている顔立ちなんですが、彼のそれは微妙に上品なのよ

それと、同門の栄水さん


そういう意味で、ユニークさを改めて確認したのが、渓斎英泉さんかな

更には、北尾政演、後の山東京伝、の一連の吉原傾城もの


肉筆画では喜多川藤麿「見立て 六歌仙」。浮世絵(版画)は残っていないそうですが、彼の繊細なタッチ、色使いは木版では出ないかも、です


さて、今回の入場料は500円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計15,190円となりました。

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上野動物園 ぐるっと2013Part3Vol32

2014-03-21 | ぐるっとパス2013

Dsc03220Dsc03221ぐるっとパスでは都内の動物園/水族館なども幾つか参加施設となっていますが、それを利用して時折”通過”させて頂くこちら^^;

勿論、パンダ館には必ず寄るのですが、今回訪問時には写真の通りパンダ館は休館中…

お見合いの時期、なんですね、同居させるということで”人目を憚る”状況に2頭をさせている最中だったようです。


残念ながらメスのシンシンに強い発情傾向が見られない、ということで、本記事作成時には展示再開というアナウンスが同園HPに出ていました…

また、お預けなのね


Dsc03222Dsc03223その後、園西側の方に向かって、


Dsc03228Dsc03229

写真のペンギンやフラミンゴを見つつ、

今回の訪問終了です

さて、こちらの入場料は600円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計14,790円となりました。

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