シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

中近東文化センター付属博物館 ⑤

2009-01-31 | ぐるっとパス2008

P1240026 例のぐるっとパス取得後2週間目の土曜、限られた午後の一時何処に行こうか、と前夜から考え、三鷹市、東京天文台に程近い表題の場所を選びました。ここ、前から気にはなっていたんです。

行ってみて、良い意味でサプライズ。企画展をやっていました、ヘレニズムの華、ベルガモンとシルクロード、と題する2つの主題の連関はやや疑問ながら、平山郁夫さんの線画+着色のシルクロード関連の絵がたっぷり見られるお得な企画。それにベルリンのベルガモン博物館の秘密に迫る、なんて「世界不思議発見」的なアプローチですが、チグリス・ユーフラテスからエジプトに掛けての世界史知識を脳の表面に出て来いとばかり、たっぷりと揺さぶってもらえました。

宿題の1つは、展示の中でゼウス関連で、エウローパの略奪、という言葉があり、そこを理想の地、として、それが今のヨーロッパという名称につながっている、という記述を見た事。これって何でしょう…

常設展は紀元前3000年以上前からの中近東が積み上げてきた文化の重さを充分伝えてくれます。本当はもっと時間を掛けて訪問するべきでした。(2009年版ぐるっとパスが出来たら、これは積み残しの宿題ですね^^)

けど、駅からの距離とか考えると普通行こうと思うロケーションではありませんね、残念ながら。ICUの学生さん達には隣でいいかも。

ということで、このぐるっとパス、行こうという気にさせる、というのが最大の効果でしょうね。などと言いつつ、今回は通常800円の入場料が割引600円ということで、計1,700円のセーブ也。

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2008ぐるっとパス総集編はこちら

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Fruitarian

2009-01-30 | うんちく・小ネタ

先のブログで、完全菜食主義の女性が出て来る映画があった気が、と書きましたが、それは多分「Notting Hill」。ジュリア・ロバーツ扮する女優を忘れようと、ヒュー・グラント扮する本屋さんが色んな女の子とデートをする場面の一つがそれだったと記憶しています。

そこで、こういった人達ってどう呼ぶんだろう、と調べました。

答えは表題の通り、フルータリアン。以下に探したサイトの中で一番整理されている、と思われる情報を抜粋、編集します。

フルータリアン: 不必要な暴力・殺しをしない生活スタイルを選択すること。

●動物はもちろん、植物をも殺さない 植物の命にかかわる部分を取らない、摂取しない。

それを採取しても植物そのものの再生を妨げない、例えば野菜ならトマトはいいが、もやしは駄目、となります。その典型として果物はOKとなる訳です。

●無農薬栽培農産物を選択する (一般栽培では殺虫している)

●加熱調理すると酵素が死滅する なので加熱調理しない。

●熟し、落ちた実が一番よいとされる。

ここまで来て、英語でのサイト検索に入るとヒットしました。やっぱりNotting Hillで、こんな会話で上記最後の部分をやや誇張して語っています。ヒュー・グラントの役名はMax、不思議な女性はKeziahというんです;

K: We believe that fruits and vegetables have feeling so we think cooking is cruel. We only eat things that have actually fallen off a tree or bush - that are, in fact, dead already.

この後で、 Murdered? Poor carrots. How beastly!

と人参さんの死を皆で悼むのです…達人、この映画大好き!

日本では「木喰」という概念が当たっているようです。ということで、今回は単なるうんちくの記録編でした。

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世田谷文学館 ④

2009-01-29 | ぐるっとパス2008

上野の森を彷徨した翌日、こんどは近場、と買い物に車で出たついでに芦花公園駅の近くにある世田谷文学館にお邪魔しました。ここ地下に駐車場があるんですね、ホッ^^

職員の方々の丁寧な対応に恐縮しつつ、本当にまったりと1時間位滞在してしまいました。

ここでの注目はシモキタネタ。さて、どんな文学者がこの町に住んでいたでしょう…と見ると成城やらは多いんですが、こちらは意外と少ない。

携帯にメモした作家の名前を列挙すると:

荻原朔太郎、坂口安吾、中村汀女、宇野千代、沢木耕太郎といった方々。坂口さんや沢木さんが小説の舞台にシモキタを使っている部分とかが展示されていました。展示されている方々の中で、達人の住まいに近いところにお住まいだったのは横光利一さん。後は淡島通り沿いか茶沢、でシモキタの駅からは比較的遠い場所が多かったです。

イメージではシモキタ!の寺山修二さんが天井桟敷を構えたのは同じ世田谷区でも下馬だそうです。へえ、そうなんだ。

一番時間を費やしたのが、北杜夫さん関連。お父様の斎藤茂吉さんは環七を越えた代田にお住まいだったそうで、ここがあの「楡家の人びと」の舞台となる、現在の梅ヶ丘病院のそば。展示にはビデオ番組のアーカイブがあって、これを見呆けてしまいました。あ、ご存じですか、茂吉さんは開成ですが、杜夫(宗吉)さんは麻布です…

いやーなかなかの面白さ。入場料は200円、ということで、これがぐるっとパスで無料の計1,100円!

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今週末のジョギング

2009-01-28 | ジョギング/街巡り

以下は順番の関係で、週中の報告です。今週末、というかこの月末は天気悪そうですね。

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土曜日、実家に朝行ったためジョギングは気温がどんどん下がった夕刻。以前お店とかの下見を兼ねる場合もあります、と書きましたが、この日はそんなことも頭に入れての北方面へ。

蚕糸の森、という公園が青梅街道と環七の交差点、東南の方向にあります。達人は、ここの公園の入口、青梅街道に面しているところ、が例の”やまとなでしこ”というTVドラマで松島奈々子と堤がゲートを乗り越え、その中の池にボートを浮かべ挙句にひっくり返る、というシーンの舞台と思っているのですが(どなたか他の場所ご存知ですか?)、ここは北方に向かった時の5kmポスト。

その後、青梅街道、中野通り、から更に新宿寄り、幡ヶ谷の六号通りの延長、中野新橋の方まで1回脹らんで、の13kmまでは行っていないかな、という感じの快速ジョギング。何故かよく走れましたね^^

ということで、下見も順調、それなりの身体が感じるストレスもいい感じ、でした。

あ、そうそう、この六号商店街もそうですが、この日走ったところ、って京王と中央線の間、微妙に陸の孤島的なエリアで、バスが公共交通機関の花形となっています。だけど不便そうなのに商店街は結構元気です。交通の便と地域の商店街には反比例の法則があるのかも知れません。

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快晴の日曜、ゴルフレンジと共用の朝方、代官山往還に行きました。訪問客はパラパラでしたが、気が付くと大半が女性、これは代官山ということで驚かないのですが、一眼レフのカメラを首にぶら下げている確率が異様に高いこと。ブロガーの聖地にでもなったんでしょうか、それとも知らない何かのイベントが?

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書道博物館 ③

2009-01-27 | ぐるっとパス2008

今日も寒い朝でした…ぐるっとパス利用のリポート、続編です。

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表題の博物館、上野の森からテクテク言問通りを下って、入谷から浅草方面の方に大きく右折する陸橋の中頃で階段を降り、根岸、が住所ではありますが、ラブホテル街に突入したところにあります。P1170035 いくら地図で見て確認していても、余程自分を信じられないとためらわずに通るのは難しい環境です。夕方、暗くなる頃はお止めになったほうが^^

達人は私は文化に興味がある人なのよ、という顔でしれっと辿り付きましたが、おっさん1人でこんなところへ、ふふふ、と見た人は思っただろうなあ。

こちらは中村不折という明治・大正・昭和にかけて洋画家、書家として活躍された方の旧宅の場所に博物館を作ったもので建物としては新しいです。へえ、吾輩は猫である、の挿絵も書かれた方なんですね。

この博物館の前には正岡子規記念館もあります。調べると、このお二方は日清戦争に一緒に記者として従軍されている、とか。昔のこの辺りは文人とか多そうですよね。

中には日中の能書家の墨蹟、中国から持ち帰った碑石とかが展示されています。この不折さんの書のスタイル、独特で素敵です。何とか流みたいな名前があったと思うのですが、失念しました。どんな字かご覧になりたい方は酒屋に行って、長野県の銘酒、真澄のボトルを探して下さい^^

さて、こちら、通常の入場料は500円です。ということで、ぐるっとパスでのセービング、計900円也。

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mois cafe

2009-01-26 | 食・レシピ

Pa180018 寒い朝、駒場のケンネル田圃にも霜が降りていました。さて、今週末のランチ:

前から気になっていたこのお店、”下北サンデーズ”でも第4回目に出て来ていたんですね。伝説の音楽喫茶から更に住宅地に入り込むこのお店。Mapで目印になっているダイエーも当分休業ですから分かり辛いですね…

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と、下書き開始したのが4ヶ月以上前。上記の書き方はシモキタの駅から真っ直ぐというルートを取った時。その後、なかなかチョイスに入らず、でした。ところが、ひょんなことから昨日の日曜珍しくコムフォーでベトナム料理でも、と家を出る時から目標設定。ところが、着いてみると意外やカウンターしか空いていない、という状況。

それなら、と南口商店街の方から奥まったこのお店まで足を運びました。

ここ、いいです。お願いした豆のカレー800円也もおいしかったんですが、何より一軒家を改造した雰囲気のまったり感と、さりげなく気を配っている店員さん達。窓から見える松の様子も素敵で、時間気にしなければ200円追加でお願いできるコーヒーでのんびり、が取るべき道です。

客筋もちょっと興味がある、で時々顔を出したい、と思いました。

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阿修羅像ピン、ゲット!

2009-01-25 | アート・文化

Photo_3 先日上野に行った際、国立博物館まで行って、Webで購入した興福寺阿修羅像以下の特別展事前チケットに付属の特典、阿修羅像ピンをゲットしました。左が未だ入手されていない方への参考まで(確か、期限は2月末までだったかと)。

反省は、その時チケットもWebサイトのコピー(2次元バーコード付き)を持っていって換えてくれば、実際行く当日面倒じゃなかったのに…、というものであります…

この興福寺展、”ファンクラブに入らない=ピンは要らない”を選択した方は、事前購入でチケット200円セーブ出来ます。達人が行ったこの日、国立博物館のチケットオフィスに来ている方々は、当日券で入館を目的でなく、早々とこの事前購入をしにいらしてました。

正直、Webで買ってプリントアウトすればそれで終わりだし、わざわざ上野まで来なくてもローソン以下コンビニに行けば、と思ったんですが、ファンの方は行動が違うのでしょうか…ひょっとするとIT音痴は芸術通の要件?

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下町風俗博物館 ②

2009-01-24 | ぐるっとパス2008

シモキタ、土曜12時、雪がちらついています。明日に掛けて寒くなりそう…それはさておき、書き溜めのものを:

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P1170028 レオナール・フジタ展のため、訪れた上野。その後はぐるっとパスをお供に、今まで気が付かなかった博物館とかを目指しました。

行く前、パンフレットでこの博物館の名前を見た時は、言問通り、上野桜木の交差点のところにある昔からの商屋がそれ、だと思っていたんですが、地図には不忍池のほとり、京成上野駅の裏側、といったロケーションを指していました。

へえ、と行きました。1階は昔からの下町、長屋の居ず舞の再現がされていて、ジオラマ風現物の展示で面白かったです。達人のとしては未だ皮膚感覚で記憶がある風景ですね;この辺からここまで来た、という感じが懐かしかったです。トイレが外にあって汲み取り式。縁側経由で行き、手洗いが軒先にぶら下がっている、という展示があり、そこまで古くはない人ではありますが、確かに昔父の実家などに行くとこうでした。

2階は玩具とかの展示。ここ、侮れない面白さですよ。

あ、前述の上野桜木の方の商屋、この後芸大音楽堂がコンサート中で入れず、で鶯谷の方に下ろうと通り過ぎたら、この博物館の別館扱いとなっていることが分かりました。成程、直観も間違ってはいなかったんですね。

ということで、結構楽しんだこちらの博物館、通常の入場料は300円。ぐるっとパスで無料となり、メリット計400円也。

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「室内」: 菊池隆志画

2009-01-23 | アート・文化

Photo 本ブログで何回か語っている東京都庭園美術館で開催されていた1930年代・東京という企画展。この中で、美術という観点から達人の目を引いたのが菊池隆志作「室内」という絵画。一見洋画仕立てですが、色の出方などは明らかに日本画。ということで調べてみました。レトロ・モダンという表現がぴったりのこの絵に魅かれた方は今回の企画展入場者に多かったと思います。

さて、この画家の情報は、というと、”日本画家。京都生。父菊池契月に師事する。人物・花鳥画を能くした。創画会会員。昭和57年(1982)歿、71才。”というデータを発見しました。やはり、日本画家ですね^^

昭和9年に、この作品帝展特選になったそうです。

是非見てみたい、という方への情報としては、この絵、現在は島根県立岩見美術館の所蔵とのこと、そう、あの世界遺産のあるところです。今回展示の作品の幾つかがここから提供され、中でも東郷青児の「婦人像」は、上述の企画展のポスターなどにフューチャーされ、つい先頃まで、目黒駅周辺、目黒通り沿いにずっと掲示されていました。

そこで、何で?と思い更に調べると”昭和の竜宮城からの散逸品”的な情報をゲット。この”昭和の竜宮城”というのは、オフィスから真下に見える目黒雅叙園の建て替え前の通称とか。今は一部が保存されていますが、映画”千と千尋”の舞台ともなった、この建物はもう見ることが出来ません。何となく、この「室内」という作品は雅叙園に馴染みませんので、レトロモダンに掛かっている言葉かもしれません。

ということで、一回山陰へ飛び、何となく近場に話題が戻って取り留めがなくなった今回のブログ。あ、何時もか。

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オバマ大統領就任演説

2009-01-22 | ニュース

昨日21日、東海岸では半分20日はオバマ新大統領就任セレモニーの日。さすがに早朝起きてまで見る気のなかった達人は、朝のTVニュースで断片的にどんな事をしゃべったか聞いてはいたのですが、帰宅後ゆっくり午後7時からのNHKの番組で見る事が出来ました。

最初は主音声、同時通訳付きだったんですが、途中から余りの翻訳の質の酷さと、どう考えても映画と一緒で本来肉声で聴くものでしょ、とご承認いただき、19分にわたると報道された彼のスピーチは副音声、オリジナルのみで聞くことが出来ました。

欧米アジア、どこに関わらず、日本でもごく稀にありますが、しのぎでお会いするチャンスがあった所謂”リーダー層”、国家元首という場合もままありましたが、の方々と会うと、こいつら本当にその資質あるなあ、と思わされる場合が多かったです。こうした偶々得た望外の経験を元に自信を持って言えますが、オバマさんの就任演説、これが全部じっくり聴いた彼の最初のスピーチですが、確かに彼はリーダーです。アメリカ人が彼を選んだ事に改めて納得しました。

注目すべきは、"change"という言葉を意識的に使わず、oldとnewという言葉の中で今アメリカのみならず世界が抱えている問題を挙げ、何故oldの状態だったかを反省するのでなく、あるべきnewの姿にしていく(making)。その為にアメリカ及びその国民はresponsibilityとdutiesを果たさなくてはならない、と方向性を明示したことです。

わが国の麻生さん、なんて比較をするのも嫌になります。

明確な問題提起と方向性の問い掛け。勿論解決策なんて今言えない訳ですが、その悩みををはっきりと"real"な問題と言って語りかけるのを羨ましく聞きました。

聞いて、記録に残したかったこと、全部書けたかな?あ、そうそう、NHKのアナウンサーと解説の某大准教授、今回のケースでよくTVに出て来るウルフ頭のお兄ちゃんですが、はスピーチの中で具体的国名が出たのはアフガニスタンだけ、と何回も言っていました。ひょっとしたら、事前に配られた予定稿ではそうだったのかも知れませんが、イラクからの撤退をスピーチの中でアフガニスタンの治安回復に全力を入れる、と語る前に明言していました。仮にスピーチ後の解説でその部分に触れるのであれば、ちゃんと聞いておいた方がいいですよね。というか、聞き取れない准教授の代わりなんて幾らでもいるでしょうに。NHKも面白い人選をするものです。

それと、昨日の日経夕刊にはスピーチ全文翻訳が載っていましたが、この中で”きょうこの素晴らしいモール(並木道)にあらゆる人種…”という部分がありました。確かにそう彼は言ったのですが、わざわざ付けたモールの注が痛いですねえ。DCに行ったことのない翻訳者だったのかな?

最後に一言。このオバマ演説、オリジナルでお聞きになれば分かりますが、難しい単語を殆ど使っていません。中学校の英語の授業で習う単語だけで恐らく大要が掴めるはずです。是非とも漢字が読めない某国首相は、物事を簡単かつ明確に、あいまいさを排除して語る術を学ぶべきか、と…;

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