今日の小沢民主党幹事長に対する検察からの自主的事情聴取対応に関するNHK以下マスコミの報道を聞いていると、何回か本ブログで言及していると思いますが、政治の常識、というものが以下に一般人のそれと乖離していること。そして、それが現在の政治不信につながっているのに、マスコミ論調は政界のそれを”是”として批判していないことに憤りさえ感じます。
焦点は小沢幹事長が不正な決算報告作成を知らなかったかどうか…なんだそうです。皆さん、おかしいと思いません??
米国におけるエンロンなどの企業の不正経理問題に端を発して、ビジネスの場ではSOX法(日本でもJ-SOX)が導入され、CEO/CFOは自らが報告する会計諸表が誤っている時には刑事罰、刑事罰ですよ民事罰でなく、が適用されることになっています。ここでは、トップが不正経理の実態を知らなかったかどうか、は議論の対象になりません。誤りを見抜けなかったこと(仮に本人がビジネスマンとしてあるまじき事に本当に知らなかったにしても)そのものが既に”罪”なのです。
政治家にとって政治資金報告は政治家たる自らの姿勢を示す”決算報告”であるにも関わらず、現行法制度では確かに”政治家が虚偽申告のプロセスを把握、または指示していなければ”どうも無罪のようなんです…
でもさあ、政治主導とか言っている政治家が”たかが自分の事務所の金銭使途”も把握できずに国家予算うんぬんとか言う資格がないこと自明では無いですか?
民間なら石川議員などが起訴された段階でCEO小沢は当然に辞任。そして会社がCEOの民事/刑事責任を追及するのです。
なんで”小沢さんが知らなかったらOK”なんでしょう。はっきり言いましょう、本当に彼が気が付かなかったのなら、日本国にとって大変危険な無能政治家です。無能(実際には確信犯でしょうが)を守る必要はマスコミにはありません。勿論国民にもね。
まあ、首相からして”その時は認識していなかった。甘いと言われればその通り”と認めて辞めない国だからなあ…