ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

冬の会津で日本文化の基層を体験する海外旅行者 「ふくしま」を少し良くするアイデア その42

2017-12-01 16:53:47 | 日記
 イギリス人が、津軽海峡を泳いで渡ったたという記事がありました。ドーバー海峡の横断は、よく知られています。世界には「オーシャンセブン」という「世界7大海峡横断泳」という挑戦があります。津軽海峡は、その一つです。私たちには、何とも思われないものが価値あるものになる時代のようです。観光業では、中国人の爆買いも一段落しました。今は、イギリスなど欧州勢も1人あたりの消費額を伸ばし、存在感を高め始めています。彼らは、日本文化の深層を知ろうとしています。日本文化の基層を理解するためには、冬の気候を体験することが早道です。
 そこで、会津の気候を体験してもらう方法を考えてみました。福島県の金山町には、空き家を共同住宅として利用する施設ができました。高齢者世帯の冬の生活支援を、目的にしたものです。JR只見線の沿線にあるこの地区は、日本でも有数の豪雪地帯です。高齢者だけでは、冬場の除雪作業も困難になるという配慮です。この共同住宅は、春から体験住宅として町以外の移住希望者を受け入れる事業もしています。共同住宅は、木造平屋で延べ床面積は約30坪程度の建物です。町内の65歳以上の1人暮らし、および夫婦が4~5人のグループで生活するように作られています。光熱水道費などは実費になり、4部屋利用で1泊2日で5000円という値段になります。
 会津の豪雪、豊かな自然、雪国の文化、そして安い宿となれば、欧州の旅行者は触手を動かします。彼らは、日本での歴史的な体験を求めているのです。あるドイツの4人組は、異文化に触れたくて来日したという理由で、ホテルでなく一般住宅に泊まっています。温泉や景勝地、美術館と特異な体験を求め各地を巡るのです。日本の自然は素晴らしい、日本の森や山は力強いと感想を述べます。
 最後に提案です。金山の共同住宅に、外国観光客が泊まれる仕組みを作ることです。彼らに豪雪を見てもらい、雪下ろしを体験してもらい、かんじきをつけて雪を踏みしめて山に登り、ブナの林を見てもらうのです。日本文化の基層の一部は、雪国に住む人達の営みによって形成されてきました。このことを理解してもらうわけです。欧州には少なくなったブナの広葉樹林、豪雪地帯に住む動物や鳥に彼らは、感動するでしょう。先端技術と豊かな自然の融合を見事に成し遂げた日本文化を、理解する糸口になることを期待します。金山の鮭立石仏を理解した外国人は、日本人より日本通になっているかもしれません。日本通になった外国人と金山のお年寄りとの交流が、より深い日本文化の理解につながる契機になって欲しいものです。


空き資産の有効利用 特に水資源  アイデア広場 その286  

2017-12-01 16:41:54 | 日記

 余裕のある所有物を価値あるものにすることは、素晴らしいビジネスです。トラックの運転手不足を追い風にJR貨物が事業を広げています。トラックの稼働率が限界にきた時に、JR貨物の輸送能力に余裕があったわけです。その余裕を今は、価値あるものにしています。不動産業でも運輸業でも空いている資産を有効利用することは、当然のことです。もちろん、大都市でも小さな農村でも、空き資源を有効利用する姿勢が求められます。
 そこで、地域の空き資産を活用して仕事や生活を楽しく豊かにする方法を考えてみました。プロテスタントの盛んな西欧に起こったプロテスタンティズムの精神は、神の栄光を高めるために、世俗の富を高める行為を認めるものでした。この宗教を信じる人は、勤勉に規律ある労働に従事して富を築き上げていったのです。日本でも、働くことは太古の昔から賞讃される行為でした。工夫を加え、モノを効率的に生産することは、現代でも賞讃される行為です。一つの工夫をさらに上乗せして、新しい工夫を加えることは、より高い賞讃に値します。JR貨物の利用は、ビール会社1社の利用ではなくなりました。数社が合同で利用する仕組みを取り始めたのです。より効率的輸送が実現したことは、賞賛に値します。
 今回は、地域の空きのある資源が、どこにあるかを調べてみました。真っ先に目に付いたのが、富山県でした。この地方は、海抜3,000mから0mまでの落差があります。農業用水の落差が利用できるのです。富山県は、小水力発電を行う水量が十分にあります。集落単位で、小水力発電を行う素地を持っているのです。今は1mの落差でも0.5kwの電力を作ることができるようになっています。1kwの電力を作る建設費が、200万円といわれています。上手く運用すれば、2mの落差で売電が年間20万円になります。豊富な積雪による安定した水量は、農水路を運用する村々に安定した収入を提供していくはずです。もし都会の退職者が、冨山の農村で生活をしたいという希望が出るとします。農業技術を学ぶ傍ら、小水力発電に投資するのも面白いかもしれません。退職金2,000万円で小水力発電のビジネスをするわけです。売電により、年間200万円の収入が得ることができます。これに年金を加えれば、農業経営が円滑にいかなくとも老後の生活は何とかなるでしょう。
 小水力発電は、進化を続けています。少ない水量でも、発電ができる優れものもできています。プロペラの羽を増やしたり、形状を変えたりしながら改良が進んでいます。発電量を増加させる新鋭機が、次々と出ているのです。優れた水力発電はできているのです。それを数多く利用する人や企業が少ないことが、ネックになっています。多くの人や企業が使うようになれば、製品の価格はより安く提供できるになります。条件の良い富山県が、その先頭を走るようになってほしいものです。