昔は夏休みの部活でも
水分は補給しなかったよ、とか
エアコンなんて無かったとか言うけれど
「昔とは夏の暑さが違うのよ!!」
「温暖化、酷暑、水不足、節電、節水
だが、この暑さ。俺達は耐えることが出来るのか」
「小まめな水分補給を!!」
「塩飴!!」
「ポ●リ!!」
「ソ●ティラ●チ美味しい!!」
「首に巻くタイプの保冷剤、オススメ教えて欲しい!!」
やいのやいのと大声で話しながら
砂一族の村に辿り着くアヅチマツバ。
思った事全部声になって出るタイプの人か。
「エアコン?節電?なんのことでしょう?」
「異世界の話だから
深くつっこんじゃダメよぉヨシ」
ギャグ時空に連れて行かれちゃうよ。
「まあ、なにはともあれ
ようこそぉ砂一族の村へ」
その名の通り、砂漠を進んだ先にある村。
薬の扱いに長けたという名目の
毒のスペシャリストの集まりという砂一族。
奥の方に見える僅かな緑地も
薬草という名の毒の草なんだろうな~。
「さて、と」
砂一族の地に降り立つマツバ。
「頂こうじゃない。
砂一族のウエルカムドリンクとやらを!!}
はぁい、と
どこからともなく現れるメニュー表。
「こちら無料のものから有料のものまで
どうぞお好きなドリンクを選んでね」
アヅチはメニュー表を覗き込み、
ピントが合わなくて少し後ろに身を引くという
老眼の人の動きをする。
「無料~有料は、うん、わかる」
「そうなのです、この砂漠の村では
水分、食料の確保が本当に大変。
少しお値段が張るのはご了承頂きたいですわ」
ご理解頂けるかしら、とヨシ。
「うんうん。
で!!この値段表記がマイナスなのは何?」
「よくお気づきになられましたね」
キラキラと眼を輝かせるヨシ。
いや、だって、太字アンダーラインマーカーワードアート、
周りにキラキラ装飾、と
見てくれと言わんばかりの強調具合。
「それは、飲んだ人がお金を受け取れるという
なんともお得なドリンクですわ!!」
「え?」
ニコ、と無言の微笑みを浮かべるフワ、ヨシ。
「なんで飲んだ方が貰えるのよ?」
問いかけには答えず
ただただ、ニコ、と同じく無言の微笑みのその他砂一族。
ニコニコ(無言)
ニコニコ(無言)
「入ってるな~、これ、色々と」
「治験のバイト感覚かしら?」
無難に無料ではないが高額ではないドリンクを頼むアヅマツ。
もはやウエルカムドリンクというか
普通に飲み物注文した状態だったがそれはそれ。
「さぁ、それでは歓迎の宴を!!」
「お待ちなさい!!」
提案を制するマツバ。
これは確実に宴も毒入りご飯。
↓
普通に美味しいご飯が食べたい
↓
今の流れから行くと
毒入りじゃない物はきちんとお金を払わねば。
↓
お財布の準備が必要。
「………」
「おい、マツバ?」
「とりあえず、へび呼ロイドと合流したいわ」
どーん!!
「あ、ああ!!そうだな!!」
俺としたことが、
まずは大切な仲間との合流が第一だった、と
心を打たれるアヅチ。
「あとは観光とかしたいわね!!」
普通に労働には対価が必要、と考えるマツバ。
「観光と言っても、ウチの村
観光向けの村じゃないからねぇ」
見る所はそんなに無いわよ、とフワ。
「そうですわね~、
見所ありそうな、ど……お薬の生成所も
村民以外立ち入り禁止ですし」
社外秘。
「理容師とかどう?」
「そうですわね、理容師なら!!」
砂一族の理容師は、薬(という名の毒)に次いで水辺でも有名。
北一族の村で年に一度開かれる水辺三大りようし祭においても
海産加工物販売、海一族の漁師。
ジビエ、山の幸、山一族の猟師。
確かな技術、砂一族の理容師。
「として、沢山の観光客がブースに訪れるという」
「「どういう祭り、それ!!!!!!!」」
NEXT
水分は補給しなかったよ、とか
エアコンなんて無かったとか言うけれど
「昔とは夏の暑さが違うのよ!!」
「温暖化、酷暑、水不足、節電、節水
だが、この暑さ。俺達は耐えることが出来るのか」
「小まめな水分補給を!!」
「塩飴!!」
「ポ●リ!!」
「ソ●ティラ●チ美味しい!!」
「首に巻くタイプの保冷剤、オススメ教えて欲しい!!」
やいのやいのと大声で話しながら
砂一族の村に辿り着くアヅチマツバ。
思った事全部声になって出るタイプの人か。
「エアコン?節電?なんのことでしょう?」
「異世界の話だから
深くつっこんじゃダメよぉヨシ」
ギャグ時空に連れて行かれちゃうよ。
「まあ、なにはともあれ
ようこそぉ砂一族の村へ」
その名の通り、砂漠を進んだ先にある村。
薬の扱いに長けたという名目の
毒のスペシャリストの集まりという砂一族。
奥の方に見える僅かな緑地も
薬草という名の毒の草なんだろうな~。
「さて、と」
砂一族の地に降り立つマツバ。
「頂こうじゃない。
砂一族のウエルカムドリンクとやらを!!}
はぁい、と
どこからともなく現れるメニュー表。
「こちら無料のものから有料のものまで
どうぞお好きなドリンクを選んでね」
アヅチはメニュー表を覗き込み、
ピントが合わなくて少し後ろに身を引くという
老眼の人の動きをする。
「無料~有料は、うん、わかる」
「そうなのです、この砂漠の村では
水分、食料の確保が本当に大変。
少しお値段が張るのはご了承頂きたいですわ」
ご理解頂けるかしら、とヨシ。
「うんうん。
で!!この値段表記がマイナスなのは何?」
「よくお気づきになられましたね」
キラキラと眼を輝かせるヨシ。
いや、だって、太字アンダーラインマーカーワードアート、
周りにキラキラ装飾、と
見てくれと言わんばかりの強調具合。
「それは、飲んだ人がお金を受け取れるという
なんともお得なドリンクですわ!!」
「え?」
ニコ、と無言の微笑みを浮かべるフワ、ヨシ。
「なんで飲んだ方が貰えるのよ?」
問いかけには答えず
ただただ、ニコ、と同じく無言の微笑みのその他砂一族。
ニコニコ(無言)
ニコニコ(無言)
「入ってるな~、これ、色々と」
「治験のバイト感覚かしら?」
無難に無料ではないが高額ではないドリンクを頼むアヅマツ。
もはやウエルカムドリンクというか
普通に飲み物注文した状態だったがそれはそれ。
「さぁ、それでは歓迎の宴を!!」
「お待ちなさい!!」
提案を制するマツバ。
これは確実に宴も毒入りご飯。
↓
普通に美味しいご飯が食べたい
↓
今の流れから行くと
毒入りじゃない物はきちんとお金を払わねば。
↓
お財布の準備が必要。
「………」
「おい、マツバ?」
「とりあえず、へび呼ロイドと合流したいわ」
どーん!!
「あ、ああ!!そうだな!!」
俺としたことが、
まずは大切な仲間との合流が第一だった、と
心を打たれるアヅチ。
「あとは観光とかしたいわね!!」
普通に労働には対価が必要、と考えるマツバ。
「観光と言っても、ウチの村
観光向けの村じゃないからねぇ」
見る所はそんなに無いわよ、とフワ。
「そうですわね~、
見所ありそうな、ど……お薬の生成所も
村民以外立ち入り禁止ですし」
社外秘。
「理容師とかどう?」
「そうですわね、理容師なら!!」
砂一族の理容師は、薬(という名の毒)に次いで水辺でも有名。
北一族の村で年に一度開かれる水辺三大りようし祭においても
海産加工物販売、海一族の漁師。
ジビエ、山の幸、山一族の猟師。
確かな技術、砂一族の理容師。
「として、沢山の観光客がブースに訪れるという」
「「どういう祭り、それ!!!!!!!」」
NEXT