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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」123

2022年07月19日 | 物語「続・夢幻章伝」
牢の扉を挟んで向かい合う三人(?)

「うぅう、アヅチ、マツバぁ」

「へび……呼ロイドぉ」

ごくり、と息を呑むアヅチとマツバ。

前回までのあらすじ。
~へび呼ロイドが決壊でえらいこっちゃ~

「「「…………」」」

「いや、もう、なんか、ね」

ぽつり、ぽつり、と
言葉を紡ぐへび呼ロイド。

「今のオイラは
 皆の記憶を消すためなら
 悪の力にも手を染める勢いキコ」

闇のへび呼ロイド。

「止めい!!!」

「どこか近くのコンビニで
 ウェットティッシュとかおしりふきとか買ってきて欲しいキコォ」

まだ時代がコンビニとか追いついて無いから。

「でもどうするの?
 いつまでもこの状態でへび呼ロイドを閉じ込めておくつもり?」

問題解決になってないわよ、とマツバ。

「そうねぇ、
 砂漠では数少ない恵みの雨を待つか、
 貴重なお水を使っても良いと思える何かをして頂くか、」

もしくは、と砂一族の毒研究者シマは呟く。

「蠱毒って興味あるのよねぇ」

「こどく!!」
「人々が漫画とかで取得する謎知識のうちのひとつ蠱毒!!」
「なんか、毒のある色々なものを戦わせて、最強の毒作る呪術的なあれ!!」
「良い子は真似しちゃいけないよ!!」
「マネできんだろ、ふつう」

漫画で取得する謎知識、他には青龍白虎玄武朱雀とか。

「オイラ、毒ヘビじゃ無いキコ」
「でもこの状況で砂一族が喜ぶ(?)のって
 やっぱり採れたてホヤホヤの毒だよな」
「無理無理無理無理キコォ!!」
「でも無毒種だと思われてたヤマカガシにも実は毒とかあったろ!!」
「そんなちょい前の世間の話題とか出されても
 無理なもんは無理キコォオオオ」

「落ち着きなさい!!」
「ぐふっ!!」

なぜかアヅチが
落ち着けのビンタを食う。

「諦めちゃダメよ!!
 へびがダメなら上の部分があるでしょ!!」

「うえ?」
「つまり、キコ」

皆の視線がへび呼ロイドの風船部分に集まる。
へび呼+コロイドのコロイド部分である。

「がんば!!コロイドがんば!!」
「うぇええええ、そんな、
 オイラ、チンダル現象はできても毒とかそんな」
「いや、何で俺ぶたれたんだよ!!?」
「実に興味深い」(砂一族エアーメガネをクイっとする動作)

そもそも、コロイドとは一体。

「奇跡を起こすのよ!!」

「ぅおおおお、奇跡ぃいいいい!!!」

とりあえず叫んでみるコロイド。

「ぅおおおお。光ぃいいいい!!!」

全てのことに意味はある。
光あれ、善のコロイド。

「いやでもやっぱり
 ぅおおおお、闇ぃいいいい!!!」

この世の全てを消し去り、
何もかも無かった事にしなくては、闇のコロイド。

「………キコ」

する事が特に無いので
若干暇なへび呼。

これで毒が生まれるのであろうか。

そして、コロイドの心に巣食った闇が
遙か湖の底で眠る、
あのラスボスを蘇らせてしまう!!!


ぎゃずーん(遠くでエフェクトがかかっている感じで)


ついでに誰も気がつかないが
アヅチの荷物の中には
兄のモモヤが持たせたハンカチ、ティッシュ、
そしてこのご時世なのでウェットティッシュとアルコール、マスクが
入っているのであった。


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