徳川期の禅僧白隠は
「独り按摩」という健康法を説いているが、
その「最後の一訣」でずばり、
「長生きとは長い息なり」と書いている。
七十七の長寿を生きた
妙心寺の古川大航管長は
人から長生きの秘訣を聞かれて
「ただ息をし続けてきただけだ」
と言われた。
まことに人生の根本は、
この一息から始まるということだ。
だから一息一息が決して
疎かな一息であってはならないのだ。
「生き方。死に方。」 西村 恵信 著
「長生きは長い息なり」
なんと素晴らしい言葉
心が震え上がる想いがする
一息一息心をこめて大自然の空気を
身体中に行き渡るように呼吸すれば
どれだけ素晴らしい自分になっていたことか
そして逆に自分はただただ
なんの意識も無く呼吸していることか
あらためて一息の大切さを考えてみた
瞑想で重要視されている深い腹式呼吸
運動をする時
レース前の集中もまさにこの呼吸勝負
なんどもなんども練習した腹式呼吸
でもついつい日常の暮らしの中で
おろそかにしている呼吸
改めて考え直し
常に一息一息
心をこめて自分でコントロールしてみたい
「長生きは長い息なり...!」
早起き鳥
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仏陀であれキリストであれ
はたまた孔子にせよ、
人類の教師と仰がれる人たちは、
弟子たちにむかって多くの教えを説かれた。
しかし彼らにもまた、
自分以外の者に対して、
これだけは伝えられないという部分があったはず。
それはいったい何か。
それは彼自身の存在である。
彼らが食べた食事の味、
彼らが実感した大小便放出の開放感。
それらをどうして他人が知り得ようか。
「生き方。死に方。」 西村 恵信 著
人類の教師
と仰がれる人たちはまさに神様
その神様の教えは今の自分達でさえ
書物などで学ぶ事ができる。
立派な人が噛み砕いてくれた
解説書などもちまたにあふれている
でもその書物に関心はもっても
通読して自分のものにできたことなど
何一つとして無い
でもその神様たち自身の日常や生き様
神様たちの大小便放出の開放感などというと
まるで三面記事をみるような興味本位で
知りたくなる
なんと低俗なこと
はてさて、師の教えを学ぶなどと
大それた事を考えるのもおこがましいが
師匠のしたことをそっくりそのまま真似て
その内容ととことん探求研究すること
これが学ぶということなのだと思っている
その上で自分の知識や能力が
向上すればそれだけで十分である
早起き鳥
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日本の国技である相撲の世界には
実に厳しい掟がのこされている。
上位番付の力士と対等の勝負では昇進はない。
何番取っても必ず上位の者に勝ってこそ
初めて昇進が許されるようだ。
何かにつけ伝統を受け継ぐということは
容易なことではないであろう。
「生き方。死に方。」 西村 恵信 著
何とも分かり易い競技,相撲
相撲が始まるといつも気になる
お目当て力士の星勘定
関西出身の豪栄道に栃乃若がお気に入り
でも豪栄道は大関に昇進してからつまずき
来場所はカド番の憂き目
栃乃若は惜しくも引退
それにひきかえ着実に力を付け
上位に行けばその力を遺憾なく発揮する
モンゴル出身力士
相撲に対する姿勢と自覚
それはまさに日本人がむねとする相撲道
日本人力士の奮起に期待したい
常に行動をともにする相撲一座
そして常に命がけ、厳しい対戦の相撲リーグ
何とも不思議な競技ではあるが
そんななかで毎場所見せ場をつくる
大横綱、白鵬は実にすごい人である
この白鵬の強さを引き継ぐ力士は現れるのだろうか
現れない限り白鵬の覇権は続く...!
早起き鳥
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何事であれ、
ものを伝えるときには
弟子の実力が
師匠をしのいでいてこそ免許皆伝
ということになる。
さもなければただ
師匠の顔を汚すだけであるということ。
どうかすると、
実力がようやく同等になった者や
実力がまだ十分でない者に
指導を任せようとする
現代の師の心すべきところか。
「生き方。死に方。」 西村 恵信 著
師匠をしのいでこその免許皆伝
厳しい考え方である。
そこそこ実力が確認できれば免許皆伝と思っていた
師匠を超えるなど、
そもそも可能なのだろうか...!
でもそれを実現できる者だけが
弟子としてその道を極める技を会得してこそ
師匠の後継者なり得る
ということなのだろう
さて親と子の関係で言えば
鳶が鷹をを産んだという想い
親を超えるなど到底ありえないなどと
いろいろな想いがある
とはいえ親から子へ時が流れていく
家業や伝統を受け継ぐ家の戸主にとって
頭の痛いバトンの引き継ぎ
子が家を捨てても世間の荒波で鍛えられ
立派に生き抜く子もあれば
家を出ただけで社会貢献もできなければ
親の顔を汚すだけで
親の積み上げて来た一生の徳を
食いつぶす不肖の子ということもある。
免許皆伝に親から子への伝承とは
なんと厳しいものだろう...!
早起き鳥
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川を流れる舟が常に動いていることは、
岸を見さえすればすぐ分かることだ。
にもかかわらず岸の変化に眼を背け
剣を落としたのはここだと船べりに印をつけて
悔しがっている人の愚かさは
現代の親にも共通しているようだ。
「生き方。死に方。」 西村 恵信 著
流れる川を進む舟の中で
川に落とした剣を舟のこの位置で落としたと
悔しがっている人の愚かさは相当なもの
流れの速さがどうだろうと
川に剣を落とすこと事態が
大バカものと言わざるを得ない
そんな愚かな人がこの世には多すぎる
僕なんかまさにその典型
そんなに食べ過ぎたら身体に悪いと知りながら
なくなるまで食べてしまい
胸焼けがすると反省する大バカもの
そんなに呑んだら次の日がこたえると知りながら
日が変わる頃まで呑んで泥酔状態
翌朝、天井が回るほどの二日酔い
とことん馬鹿な大バカもの
なんと情けない愚かものか
今の子供達への反面教師
こんな大人にだけはなるなよ...!
早起き鳥
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