チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

「六ヶ所村ラプソディー」中津川で上映

2009年05月05日 | 読む見る聴く&思う
                              

  先月、近所のふれあい文化センターでこの映画を見た。
見ている間ずーっとみけんにしわをよせて見ていた。


映画は六ヶ所村になぜ核燃料再処理施設ができることになったのか、から始まり
長い反対運動の末、なぜ反対派住民が反対派をやめていったのか、
そしてその後の反対派賛成派それぞれのこの地での生活。

カメラは海外の同様な施設をも追う。
イギリス、セラフィールドにある同様の施設周辺では、小児がん発症率が
通常の10倍近くになるが因果関係はないと公表されていること。
そしてこのイギリスの工場はその後重大な事故を起こし現在工場は閉鎖されていること・・・。


映画を見て初めて知ったことが多過ぎて自分の無知におどろいた。
上映後、監督の鎌仲ひとみさんの講演があって、さらに現在の状況が伝えられ、その事実に鉛を飲んだような気持ちになった。


ここにみなさん周知のこともあるかとは思いますが
大事なことなのでいただいた資料をもとに一部書き留めておきます。


  ・六ヶ所村核燃料再処理施設では、世界のどこの国でも技術的に
    難しく コストもかかるため断念しているプルトニウムの再処理を
    しようとしている。
    プルトニウムが燃料になりうるかどうかさえまだ研究段階だというの   に。

        (注・プルトニウム=長崎の原爆に使われた毒性の高い元素
          耳かき一杯で数百万人を殺せる)

  ・この工場は2007年始動の予定だったが事故により延期。
    (簡単にマンガにしてみました。下記)
   新聞ではこちら↓
http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901070843/1.php

    


    




   ・「原発は地球にやさしいクリーンなエネルギー」っていうけれど
     巨大な施設工場、ウランの運搬、放射能廃棄物の処分には大量のの    
     CO2が発生するし、海へ捨てられる排水で海水の温度は上昇している。


日本のテレビ、マスコミではこういった事情は、スポンサーが電力会社であることで報道されることは少ない。
しかし地元の新聞などでは事細かに報道されており、ネットでこういった新聞をぜひ一読してみてほしい。
見出しだけでも驚いてしまうくらいだから。
デイリー東北↓
http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/kakunen-top.htm


国内の電力の三分の一を原子力発電でまかなっているというけれど
それは使える火力発電を休ませておいて、そのうえでわざわざ原子力を使っているからだ。

アメリカはオバマ政権に代わって、原発をこれ以上増やすことをやめ
地熱発電、風力発電にチカラを入れるらしい。
それは原発がコストがかかりすぎる上、リスクも大きいから。
そんな原発を日本はなぜ増やそうとしているのか?

どうやら電気というのはものすごくもうかるらしいのだ。

うう、話が長くなり過ぎたので今回はこれまで!(ぺぺんぺんぺん)




最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (にしばる)
2009-05-07 20:06:01
都合が合わず見られませんでした。
原発については、本を読んでいますので
知っていて自然と共に生活する暮らしができれば
必要な電気も減り、物も減りそれぞれが
経済に振り回されたり振り回したりすることも
減っていくかと考えています。

自分ができる事をこつこつします。
返信する
こわー。 (ケーコ)
2009-05-07 23:14:32
ほんと、こわいわぁ。
こちらでもプルサーマル計画が持ち上がっていて、電力会社は資源のリサイクルでエコ、というイメージの広告を出しています。
こちらでもこの映画の上映があるかもしれないし、もうすでにあったかも。気をつけて情報をみておきます。
返信する
にしばるさん (ちま)
2009-05-08 09:23:47
コメントありがとうございます。
瑞浪の陶芸家、讃さんも来ていて瑞浪・月吉にある「超深地層研究所」の危険性を訴えていました。
讃さんのチラシから~(抜粋)

1985、ドイツ・バッカースフィールドに核燃料再処理工場の立地が決まってしまった。
住民は諦めず反対運動したがその抵抗があまりにも激しいとのことでデモが法律で禁止されてしまった。
しかし!住民たちは毎週日曜に教会に行くかわりにこの工場建設現場のまわりを散歩したのでだ!
その闘いは2年間粘り強く続けられとうとう89年には建設中止になったのだった。

讃さんも「東濃ピクニック」と称してもう20回も研究所周辺を「散歩」しています。
わたしもできることを続けなければいけないな、と思いました。
返信する
ケーコさん (ちま)
2009-05-08 09:34:40
わたしもこの映画観てすぐ思い出したのが島根半島でした。
わたしがバイトしてたコンビニで、一緒だった10代の男の子は高校中退で、バイト辞めた後岩国の自衛隊に入ったけどつらくてやめて、それから原発関連施設で高給をもらう仕事についたということでした。
こういう流れが日本のそこここで見られるんだよね。

映画はぜひ観てほしいです。
できれば若い人や子どもをもつ親たちにもっと観てもらいたい。
こちらは団塊の世代が多かったなあ。
返信する
Unknown (fuka*fuka)
2009-05-08 09:51:27
私もこの映画上映のお手伝いをさせてもらって
ミクシィやブログでも何度も宣伝しようと
途中まで文章を綴っては、なんだかうまくかけなかったり、ものすごく長すぎる文章になってしまったり
気持ちを伝えるのが難しくてグズグズしているうちに
終わってしまって、すごく情けなかった。
自分1人で出来ることなんてほんのちっぽけなことだけど、知ったのに何もしないことって賛成してるのと同じことだよね。
ほんの少しでも、うまく言えなくても、
自分の知ったことを誰かに伝えなくてはいけないのだと強く思いました。
返信する
fuka*fukaさん (ちま)
2009-05-08 14:57:44
fuka*fukaさん上映会ではフクがお世話になりました。

こういうことって伝えるの難しいんだね。
わたしも映画観たあと、少しずつ思い出しながら書いて足して引いて、時間をかけたわりにまとまらなかった~。

今回fuka*fukaさんは主催の側。きっと手伝いとかたいへんだったでしょう。
わたしは観るだけしかできなかったけど、また出来ることを見つけて動いて行きたいと思ってます。

でもほんとこの映画観れてよかった。
監督さんのお話も聴いてよかったよ。
映画を主催してくれたみなさんに感謝です!
返信する
Unknown (michi)
2009-05-08 23:16:19
この映画前から気になっていて
どこで見れるのかなーと思ってたのですが
ちまさんの記事を読めて良かったです。

ちょうど真山 仁の「マグマ 小説国際エネルギー戦争」というのを読んでいて
ランニングコストが低いのに進まない地熱発電開発とか
本当はあやしい日本の原発の安全性とか
それにからむ利権とか・・・

読みながら浮かぶのは清志郎のサマータイムブルース

「さっぱりわかんねー。なんのため?」

私たちに出来る事はたとえ草の根の運動でも
国民の根底からの意識改革につながっていくと思います






返信する
michiさん (ちま)
2009-05-09 09:07:25
おお、真山仁。ハゲタカだっけ。
わたしはちょっと前の「クローズアップ現代」で見たんだけど
地熱発電って火山の多い日本はとても適してるし
設備にはコストはかかるけれど、環境も比較的損なわずに済むらしいね。

しかし映画の中で京大の先生が「もう原発のかわりに風力をとか言ってる段階ではないんですよ。
エネルギーをそもそも使わないようにしていかないと。」という言葉がありました。説得力ありました
(一方、東大の権威ある先生は「結局金でしょ」と言ってたが)。

フフ、わたしも口ずさんでます、サマータイムブルース。

♪あくせく稼いで税金とられ
 たまのバカンス田舎へ行けば
 37個も建っている
 原子力発電所がまだ増える
 知らねえうちに 漏れていた
 あきれたもんだなサマータイム・ブルース

現在55基に増えてるそうです・・・。


返信する

コメントを投稿