「お金持ちのひとって財布は必ず長財布で、福沢諭吉の顔の向きまで考えて入れるらしいよ」
「風水的にレシート入れっぱなしはダメらしい」
「黄色で龍がうねってるやつかねえ」
「松居一代はお金に話しかけたり、財布を寝かす布団があるらしい」
などと造形教室でリーダーやほかの保護者さんと盛り上がって話す。
ふと気がつくと彫刻家のリーダー、日本画家のリーダー、そしてわたしも
みんな折り財布。レシートいれっぱなし。フフフ。
息子11歳がこの造形教室で小銭入れを作ってきた。
ちいさいの、かわいい。
そこで母もガゼンやる気がおこる。
わたしも一緒に造形教室行って、そこでリーダーたちにキホンを教わりながら
長財布つくる。
皮は以前どっかのクラフトフェアで500円で買ってあったもの。
もう何年放置してあっただろう。ようやく出番。
ほんとうはこういう道具が必要で、造形教室にいる間はリーダーに借りていたけど
うちで作業するときはなにもない。
しょうがないからフォークで皮に穴をあける位置にしるしを打ち
それから100均で買った目打ちで穴を開けてゆく。
糸だけは手芸用品で購入し、それにさらにミツロウろうそくをこすりつけ
強度を増す。
皮を切るのはカッターナイフ。
糸はうちにあった畳針の先をやすりで丸くする。
これでよし。さあ作業。
革細工っていいなあ。
空いてる時間すこしだけでも作業できる。
粘土だとそうはいかない。
そして夕飯前の数十分とかを使い、少しずつ財布を縫う。
それがいま格別のたのしみ。ウフフ。