チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

林業キホンのキ

2013年10月09日 | 日々のつれづれ

 

  昨日は林業女子サポーター向けの林業講習でした。 

 

     

場所はお父ちゃんが通ってる佐藤林業の現場・坂折棚田。

この林は佐藤さんが考えながら間伐してここまでになったのでした。

太陽のひかりが樹々の間を走っていてうつくしいでしょう。

虫も鳥も戻って来ていて、下草も生え、植生が豊かになってきているそうです。

 

ということは、間伐をしない植樹林はどうなんだろう?

杉やひのきが密生し、密生することで樹々は細いものが多く、根っこもしっかり育たない。

地面には陽が当たらず暗くて虫や鳥の食べ物もなく、風も流れなくてまるで死んだ林。 

そういうおはなしを山主さんや佐藤さんからうかがう。

 

 

ということで、その暗い林です。

こちら現在間伐中。みちみちに木が生えてます。

さてどの木を切ったらいいのか、資料をみながら見当をつける。

 

   

滑車とウインチを使って、倒す木をひっぱる。

こうすることによって倒れる方向をコントロール。

 

切り方も細かく教わる。

  

かっこいいでしょ、林業女子。

わたしは時間がなくてできなかったんだけどね。

でもいいなあ~と思ったんで、うちでお父ちゃん指導のもとやらせてもらおう、と決意。

(っていうかわたし自分のが欲しい、チェーンソウ)

   ダシーン!ってたおれる。

もうちょっと左に倒す予定だったらしいけど、ほぼ目的の方向へ倒れる。

 

 切った木があった空にはぽっかりとその空間が残る。

 

  

年輪を数えたら80歳でした。

この木は植林されたものではなく、もともと植林する際に最初から生えてたものだったよう。

 

この日はカラダで「きもちのいい林」と「ニンゲンが勝手に生やして放置し、

あんまり気持ちのよくない林」とをはっきり感じました。

ひとができることってちいさいかもしれないけど、でもおおきいなあ。

佐藤さんの間伐した林にはハチが飼われておりました。