
「鬼太郎」がテレビで放映されている。
日曜の朝9時頃からと木曜深夜からと(フジ系)。
日曜は「ゲゲゲの鬼太郎」木曜は「墓場鬼太郎」。
今日はからずとも立て続けにふたつをみることがあって
う~むとうなってしまった。
わたしが小学1,2年のころ、実家に「昭和漫画家全集」があって(ハードカバーで化粧箱まであった)、親に内緒でそれを熟読していたのだが、これが優れものの全集で水木しげるをはじめ白土三平やのらくろサトウサンペイ、小島功まであった。ここで読んだ鬼太郎は貧しくて住む場所もないような存在でフリークスそのものだった。文化住宅にすむようなニンゲンたちにさげすまれ、そいつらをだまして金を巻き上げ生きている。
今思い返すと、あの墓場鬼太郎の生きている世界は今もちゃんと存在するし、わたしと鬼太郎の間に境はない。
しかしなんなんだろう、その後の鬼太郎はそういう役割をすべて悪役のねずみ男と妖怪に押し付けて鬼太郎はそいつらを退治する立場になってるじゃないか!こんな構図を墓場鬼太郎が知ったらなんていうだろう。
深夜の鬼太郎を見てほしい。イントロの曲「モノノケダンス」電気グルーブもすごくいいし鬼太郎のお父さん(人の姿をしている)が見れる。声優さんはどうやらみんな昔のままの方がやってらっしゃるようです。