チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

焼成テスト

2007年09月26日 | 作品
      

少し前だけど、愛知県小原の友人から教えてもらった粘土屋さんに行った。
前に通っていた粘土屋さんが店じまいしてしまい困っていたので渡りに船だった。

わたしが今までに購入してきた陶土屋さんの数など少ししかないけれど、大方「信楽のちょっと荒めの白10タマください」「はい」てな具合でとてもシンプルなものだ。

例外が一件あったっけ。瑞浪にあるカネリさん。
ここは社長さんがすごく凝り性でまず自宅の左官仕上げがすばらしかった。それにも増して「事務所」なる建物もすごい。
洞窟のような形状で外壁も内壁もでこぼこ。遊びいっぱいの事務所の中で話をして土を選んでから土を購入する。聞いた話によるとここはすでに掘り尽くされて希少になった上質の長石を持っていて、普段はなかなか見せてくれないらしい。事務所には有名陶芸家の作品がわんさか置いてあった。オモシロイ粘土を数玉買ってきたけれど、一玉が高いので購入し続けるのは難しく断念したっけ…。

さて今回行きました山内粘土。
社長さんに自分の作品と今使っている粘土を持ってって見てもらった。
わたしは3種類を混ぜて使っていて、そのうち2種類は店じまいした粘土屋で買っていたので今後手に入らない。山内粘土で扱っている土の中からどの土とどの土を混ぜたらこれに近くなるか、という混合比をいくつか上げてもらい、一度家に帰ってそれをテストし、後日また購入することになった。それにしても相当な数のテスト用の土をもらってきてしまった。わたし「いいんですか?」社長さん「テストピース上がったら見せてくれればいいから」。
こんな粘土屋さん初めて~。価格としてはそんなに安くはなく普通なんだけど、価格以上のものがあって、この出会いに感謝感謝!
焼き物屋だけでなくモノ作ってる人はみんな原料をどこから入れるか、ということがとても大きいと思う。原料一つが次の仕事を大きく変化させるから。


つつ、また次の新しい釉薬をやりたくてテストピースの数もたくさん増え増え。釉の比率計算もにえにえ。「あんたひとつのものをもっとじっくりやってみてはどうかい?」という昔大先輩の陶芸家先生(Y氏)から言われたことがどこ吹く風~。