
この映画を見ているあいだ、つらくてつらくて
はやく終わってくれ、と思うくらいだった。
なのに見おわってからこの映画のことばかり思い出す。
こんなに残る映画はわたしにはそうないかも。
12歳の男の子をあたまに3歳くらいの女の子まで4人の
子供がいて母親とマンションの一室で暮らしてる。
子供たちはだれも学校や保育園などには行っていない。
近所の人には長男しかいないことになってるから
長男以外は外にも出れない。
そんな中母親が年末を前に家に帰ってこなくなる。
最初はこぎれいだった家の中が
電気を止められ、水道を止められ、徐々に荒れてきて
子供たちの髪の毛も伸び、洋服も汚れてくる。
長男のアキラは弟妹たちの世話をみながら
「生活」を維持していく。
もう見ていて「痛い」んだけど、
でも、この子たちとわたしたちは同じなんだ、って思った。
生きている、生きていくっていうことでほんとに同じ。
毎日の生活の中でそれは忘れてしまいがちなんだけど
生きていくってこういうことなんだ。
生きていくって痛いんだ。
って思った。
すごくいい映画だった。
見ていない人いたら2時間ちょっと、
痛いけどみてほしいな。