変わる風景

　いつも映画を見に出向く劇場のひとつが、「MOVIXさいたま」である。ブログにも何度となく登場している。MOVIXを含むショッピングモールエリアが「コクーン新都心」である。
　コクーン新都心は、2004年（平成16年）9月17日にグランドオープンした。運営は片倉工業株式会社である。コクーン（繭）という名称は同社が製糸業として創業したことにちなむもので、昨年世界遺産に登録された「富岡製糸工場」の元運営会社ある。同社ウェブサイトによれば、製糸業から撤退したが、繊維事業、医薬品事業、機械関連事業、不動産事業、その他の事業（ホームセンター・ビル管理サービス）等々手広い事業展開をしている。さいたま新都心前のカタクラパークも同社の事業である。
　ここが、近々閉鎖される。10日にMOVIXに出向いた時に、写真を何枚か撮影した。

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　現在コクーン新都心として運営されている部分に隣接するのが、カタクラパーク。ここが再開発中である。

　日用雑貨品店のニューライフカタクラが昨年末に閉店。パーク内のイトーヨーカドー大宮店も来月末で閉店である。ポスターには、こんなことが書かれていた。

　31年間のご愛顧ありがとうございました。
　皆様に親しまれてまいりましたイトーヨーカドー大宮店は、
　来春、新しく生まれ変わる為に、
　2月28日（土）をもちまして閉店させて頂くことになりました。

　文面を読むかぎり、一時閉店のようだ。埼玉新聞などの過去記事を調べると、コクーン２のテナントになるようだ。「イトーヨーカドーコクーン新都心店」となるのかな。また、現在のイトーヨーカドーが入っている建物はリニューアル。キーテナントとしてヨドバシカメラが埼玉県に初進出とのことだ。

　日用雑貨店にはガーデニング用品もあり、ずいぶん重宝した。ヨーカドーもスタラタウン、旧マイカルやJUSCO（両方とも現在のAEON）のショッピングモールができる前は、よく出向いた。現在でも映画の帰りには買い物をすることが多い。でも、昔に比べたら回数は少なくなっていた。

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　AEON大宮店（旧マイカル大宮店）とコクーンにシネコンができて、JR大宮駅周辺から映画館が消滅した。MOVIXさいたまはコクーンの集客に貢献している。でも、ショッピングモールとしては、映画館のないステラタウンと比べてみても、老若男女を「ごっそりかきあつめる」ほどの力はないのかもしれない。それを補うための再開発なのだろう。
　見慣れた景色が変わるのは、寂しいものだ。でも、新しく生まれ変わり、全体がどうなるか楽しみである。

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　片倉工業は学校も経営していた。埼玉県立大宮高等学校は、（一部）同社が運営していた学校を引き継いでいる。