全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

53*32=1696

2010-10-09 05:34:14 | 全英連参加者 2010

 アメリカプロフットボールの本家National Football League,NFLは現在32チームである。その選手数の話し。

 1チームがシーズン入りする時、登録選手数(Final Roster)は53名に限定されている。単純に計算すると、レギュラーシーズンをプロ選手として迎えられるのは最大で1696人になる。ただし、各チームがレギュラーシーズンの試合に出せる選手は、そのうち45人までである。日本のプロ野球だと、選手登録がRosterで、一軍選手登録が45人という感じである。
 これら53名以外に、各チームにはPractice Squadという練習相手選手がいる。開幕Rosterに入れなかった選手を中心に8人まで持つことができる。これも最大で256人。両方で1952名がNFL各チームに、いろいろな意味で係わっていることになる。

 毎年のカレッジドラフトは各チーム7巡まで。ただし、指名権の選手とのトレードができるので、1チームが7人までとは限らない。また、指名をしないこともある。ただ、いずれにしても指名選手数は最大224名である。この人数だけで、各チームのRosterの13%に当たる。前年度の選手プラス新人が夏のキャンプに集合する。もちろん前シーズンで引退する選手もいるが、新人が入る分、誰かがチームから解雇されることになる。これ以外にundrafted(指名されなかった選手、フリーエージェント)選手もキャンプには来る。キャンプ後、新人がチームに残れないことも多い。選手の平均在籍年数は4年以下。いかに厳しいかわかる。

 昨年開幕し、今年2年目のシーズンを迎えたUFLの選手たちは、各チームのFinal Roster53名に、入れるか否かの選手たちがいる。若手で最終カットに生き残れなかった場合、Practice Squadで残れる場合もあるが、これは選手の練習台なので、選手としての評価が得られるわけではない。プレイする機会を求めて、UFLで選手としての可能性を探る選手もいる。ベテランでも、若手との切り替えのためポジションを失う場合がある。同じ能力ならば、給料が安い方をチームは残す傾向もあるからだ。去年の段階でも、かなり選手レベルは高かった。少なくともインドアのフットボール選手とは違うものだった。今年は昨年よりも選手のプレイのレベルが向上している。
 UFLの5チームで52人×5で260名。NFL自体の選手層の厚さが、UFLの存在可能性を高めていることになる。

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