全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

読めないんだろうか。

2010-10-07 18:32:20 | 全英連参加者 2010

 6日(水)、自宅でニュースを見ていたら、ノーベル化学賞の受賞者として、日本人研究者2名がアメリカ人1名とともに選ばれたと、速報が入った。北大の鈴木章名誉教授、アメリカパデュー大学根岸英一特別教授である。

 『名誉教授はわかるけど、特別教授って何だろう。

 そんなことを考えて、パデュー大学のウェブサイトを見たら、やっぱり大ニュースらしくちゃんと記事が出ていた。
 根岸教授の紹介がこんなふうに書いてあった。一部引用する。

 Ei-ichi Negishi (pronounced "H. Na-gE-shE"), the Herbert C. Brown Distinguished Professor of Organic Chemistry, was a co-recipient of the prize with scientists Richard Heck of the University of Delaware in Newark and Akira Suzuki of Hokkaido University in Sapporo, Japan. They will share the $1.5 million award.

 職名はthe Herbert C. Brown Distinguished Professor of Organic Chemistryなのかな。
 distinguishedで特別なのか。

 文章の中に教授の名前の読み方が書いてあった。赤字にした部分だ。アメリカの新聞記事などで、アメリカ人に読みにくい名前をこのように注釈を付けることがある。日本(語)人にとって、特に読みにくい名前ではないのだが、アメリカ人には「えいいち ねぎし」は読めない、読みにくいと言うことか。

 でも、これでは「えいいち(Hの発音)」はともかく、「ねぎし」は「なげぃーし」じゃないだろうか。

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第2の地球

2010-10-07 04:56:17 | 全英連参加者 2010

 こんな記事が30日、Yomiuri OnLineで配信された。

 第2の地球?20光年先に最も似た惑星(ワシントン=山田哲朗記者)

 記事によれば、この惑星は、地球から20光年の距離にある。
 主星(中心の恒星)「グリーズ581」を公転している。
 恒星のわずかなふらつきをハワイの望遠鏡で11年間観測し、惑星の存在を割り出した。
 ・・・何という執念。
 この恒星系には惑星は少なくとも6個。新たに見つかった惑星は、恒星との距離がちょうどよく、水が液体の状態で存在していると推測される。
 ・・・ハビタブルゾーンということか。
 片面だけが常に恒星の方を向いており、気温は70度からマイナス30度の間という。
 ・・・地球と月の関係と同じなのかな。公転周期と自転周期が同じ?
 地球の3倍の質量で、重力も適当なため大気も保たれていると考えられ、これまでに見つかった約500の系外惑星の中で、最も生物の生存に適している。

 米カリフォルニア大などの天文学者が29日、専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に発表。

***** ******

 ここまで書かれたら、アストロフィジカル・ジャーナル誌のウェブサイトを探すしかない。英文で読みたいと思った。
 「え~っと AstrophysicalかなAstro Physicalかな
 「グリーズの綴りは。。。

***** *****

 The Astrophysical Journalのウェブサイトはすぐ見つかった。10月1日に記事を検索したけど、ちょっと見つからなかった。でも、惑星のある(とされる)恒星の名前はわかった。Glieseである。この単語で検索してみたら、日本語読みではグリーゼが正解。ナショナルジオグラフィックの記事が見つかった。
 以下引用+感想をまとめてみたい。

 ワシントンD.C.にあるカーネギー研究所の天文学者ポール・バトラー氏が2010年9月29日にWeb上で開催されたメディア向け説明会で語った。
 この新惑星は暑すぎも寒すぎもしない「ゴルディロックス・ゾーン」と呼ばれる領域を持つ初めての惑星であること。
 ・・・惑星上の生命の生存に適している場所は、ゴルディロックス・ゾーン*と言うのか。
 質量も(主星からの)距離も、表面に水が存在するために最適。
 ・・・ハビタブルゾーンなんだ。
 赤色矮星グリーゼ581(Gliese 581)を約37日の周期で公転しているらしい。グリーゼ581gと命名された。
 ・・・1年が37日。
 グリーゼ581と地球の距離は約20光年。地球から最も近い恒星100個の1つであり、これまでに6つの惑星が確認されている。確認されている系外惑星系としては最大。

 この恒星系(グリーゼ581)は、2007年に惑星グリーゼ581cに生物が存在できる可能性があると発表された。
 ・・・後に公転軌道が恒星に近すぎるため気温が高すぎることが判明。
 別の惑星グリーゼ581dはハビタブルゾーン(生命居住可能領域)内の低温の領域を公転していると考えられている。
 ・・・生命が存在できる可能性はある。気温が生命に適した水準まで上昇するためには、強力な温室効果を生む厚い大気層の存在が必要。

 カリフォルニア大学サンタクルーズ校の天文学および天体物理学教授スティーブ・フォクトさんの意見。
 「2つの惑星は生命が存在できる環境に限りなく近いかもしれないが、十分ではない。それに対して新惑星は2つの惑星と同じ系のなかのちょうど中間に位置している。
 ・・・そんなにうまくいくもんかな。

 新惑星の質量は地球の約3倍。主星との間の潮汐力が強く自転と公転の周期が同期しているため、その片側は常に昼、反対側は常に夜になっている。
 ・・・地球と月の関係とはちょっと違ったね。

 もし生命が存在するとすれば、「明暗境界線」に生息している可能性が最も高いという。
 ・・・絶対いると思う。根拠はないけど。

***** *****

 たった20光年。20光年しか、離れていない。αケンタウリには及ばないが、すぐご近所である。SFだったら、一瞬である。宇宙物理学者は、やっぱり、行きたいんだろうか。それとも行けないから、必死に研究するのかなあ。

***** *****

 *昼と夜の境目の温暖な領域がある惑星を、Goldilocks Planetという。

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