全英連参加者のブログ

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スコットランドが独立?

2007-09-06 05:42:30 | 全英連参加者 2007

 夏休み中、例の「英字新聞を読む」の題材探しをしていた。時事通信が18日に配信したところによると、こんな話しがあるのだそうだ。

スコットランド独立に現実味?=住民投票案で議論再燃-英
 【ロンドン18日時事】英スコットランド自治政府のサモンド首相が、スコットランド独立に向けた住民投票案を提出したことを受けて、英国内で「独立の是非」をめぐる議論が再燃している。「独立は非現実的」と見る向きもあるが、長期的な可能性は否定できず、「連合王国の解体」は絵空事ではなくなってきている。
 独立を党是とするスコットランド民族党(SNP)を率いるサモンド首相は14日、「スコットランドの未来を選択する国民的対話」と題した49ページの政策報告書を大々的に発表。「『変化がない』というのはもはや選択肢ではない」とし、独立の是非を問う住民投票の2010年までの実施を目指すと意気込んだ。(最終更新:8月18日15時0分)

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 これはおもしろい、いや、興味深い。早速Yahoo.ukでニュースを探してみた。ロイターの記事が出ていた。

 それによれば、、、

 スコットランドの地方議会の多数党になったThe Scottish National Party(SNP)が、現在のスコットランド(地方)議会に与えられている権限を拡大することにつながるこの活動を行おうとしているということらしい。この政党は完全に独立するための国民投票実施のための法案を発表している。また、エジンバラにある議会の権限を拡大するための論議を行うことを呼びかけているようだ。
 SNPは5月の選挙で最大勢力になり、過去50年の労働党によるスコットランドの政治支配を終わらせた。
 他の3政党、レイバー、コンサーヴァティブ、リベラルデモクラットは独立に向けた国民投票そのものに反対している。独立に関する国民投票で、独立支持はおおよそ3割とのこと。
 先の3政党も地方議会の権限拡大は賛成のようだ。

 SNPとしては現実的選択として三つあるとしている。現状固定。権限拡大。完全独立。
 SNP党首は完全独立を求めているが、スコットランド人により大きな権限を与えるための機会を提示したいようだ。
 SNP党首はスコットランドの天然ガスと石油から得られる利益をコントロールしたいようだ。現在地方議会に与えられている権限は健康と教育(厚生行政と教育行政)に関すること。国防、外交、経済についてはロンドン(中央政府)が支配している。

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 探したんだけど、時事通信が「スコットランドの未来を選択する国民的対話」と訳している政策報告書がネットで見つからなかった。選挙のマニフェストは見つかったんだけど。これのことなのかな。同じようなことは書かれているけど。。。

 まあ、SNPの思い通りにはなかなかならないだろう。でも、この手の話しは、言い出しっぺが思いもよらない方向へどどっと流れていくことがある。(ひょっとして)独立しちゃったら、どうなるんだろう。絶対そんなことはないなんて、言えないと思う。

 ”スコットランド王国” ”スコットランド共和国”

 どっちなんだろう。どう考えているんだろう。ど~するんだろうね。たぶんスコットランドは、共和制の経験はないはずだ。王様(女王様でもどっちでも)どこからか、探してくるんだろうか。


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