全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

通信指導問題(’06前期)

2006-07-06 13:56:02 | 教師の研修 2006

 人間情報科学とeラーニング(’06)のレポートが添削されて返却されてきました。
 一応評価はA。まあまあでしょう。

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前書き

設問1.
 第1章から第4章までに学んだことについて、興味を持った語、あるいはわかりにくかった語についてのまとめ。
 …本科目タイトル「eラーニング」について
 eラーニングは主にICT関連技術を利用した教育で、ネットワークによる遠隔教育全般をさす。遠隔教育は通信教育とほぼ同じ意味で使われる用語である。しかし、従来の通信教育とは異なる。いわゆる学校教育とも異なる。どのような差異があるのか考察する。

設問2.
 第6章、課題研究1
 IDの歴史や近年の変化、あるいは学習心理学との関係など本章で述べられていることについての考察。
 …目標とそれに準拠した評価の手法、いわゆる絶対評価について
 学校現場で働く自分は、絶対評価と呼ばれる評価のし方について、難しさを感じている。特に、現職英語教師として難しさを感じるのは、実際に英語を使うことについての評価である。自ら下した評価の正当性について、評価をどのようにすればいいのか考える。

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設問1.eラーニングについての考察(582語)
 教育の場(学校)において、知識の流れは教授者(教師・教材作成者)から学習者に向かう。これは遠隔教育でも同じである。学校教育とは異なり、遠隔教育では両者間にインタラクション(質疑応答)は成立しにくい。また、学習者間の学びあいも同様である。eラーニングも学ぶべき知識(教材)はウェブ上にあり、知識の流れは同様である。知識の伝達手段にICT関連技術が加わり、学習の質がどのように変化したのか考察した。
 放送大学を例にとる。この大学は放送等を利用する遠隔教育(大学)である。講義はTV、ラジオというメディアを用いて行われる。決められた時間に放送されるので、録画等をしない限り受講できない。学習時間に制限があり、学習者間の学び合いも難しい。これが従来の遠隔教育の限界だと思う。
 これに対してeラーニングは、教材を利用できる環境ならば、時間・場所の制約も、従来型の放送による遠隔教育よりも少なくなる。学習者が学びたい時間、学びたい回数を選択できる。これは、遠隔教育の弱点を補い、学び方の選択肢を広げることに資する。また、メール・電子掲示板等を活用することにより、学習者間の学び合いもより容易になる。
 eラーニングは遠隔教育の弱点を補完し、学習者の学習の深化に有効な教育・学習方法であると思う。学習者が自らの学習を組み立て主体的に学ぶことを、より一層援助するものであることがわかった。

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設問2.絶対評価について(1179語)
 目標とそれに準拠した評価(絶対評価)は、予め設定した到達するべき目標(評価規準)に対して、どこまで到達できたかで評価する方法である。この評価規準の設定が自分は非常に難しいと考えている。評価規準設定の正当性・妥当性の検証方法がわかりにくいと思うからである。
 評価規準をどの程度到達できたかを判断する指標を評価基準という。評価規準の設定、評価基準の達成判断は教師による。ここまでは問題なく理解できる。達成判断に学習者自身の自己診断を加えることも可能であるが、いずれにせよ最終的判断は教師による。設定の妥当性の判断はどのようにすればいいのか、これが常日頃頭を悩ませる。
 PDSに代表されるシステム的アプローチを教育の場で学習指導計画(年間・学期・授業)に取り入れ、計画・実施・検証を意識し、1サイクルとして授業改善に利用するようになっている。問題はP(Plan=計画)とS(See=検証)であり、評価規準の妥当性を検証する方法が、前記のように最終的には教師による。学習者のニーズに合っているかどうかを、どのように検証すればいいのか。正しく検証できているのか。厳しい見方をすれば「お手盛り」になるのではないか、その恐れが常にある。
 今回第6章を学習し、カークパトリックモデル(4段階評価法)という考えを知った。反応、学習、行動、結果とわかりやすいキーワードで説明され、自分が行っている日頃の授業において、PDSのPとSの作業で十分でない(検証に向けて不安に感じる)ことを軽減できるのではないかと考えた。
 4段階評価のレベル1、反応については以下のように行っている。自分を含めて、教師は通常1回の授業でも、数回の一まとまりの授業でも、授業に対して生徒がどのような反応をしめしたかを観察・評価する。これは授業中の質疑応答、授業後アンケート、定期考査時の生徒のコメント記入などの形をとる。
 レベル2、学習については、小テスト、既習事項を確認する質問(事後テスト)等により学習内容の定着がはかれているか観察・評価できる。
 それぞれのレベルで、生徒の学習状況を観察している自分が設定した評価規準がどの程度達成できているか考えることにより、規準の設定に無理があったかどうか考察できる。しかし、行動や結果というレベルまではできていない。「行動」は、スキルを(卒業後の)仕事に生かせたかどうか、「結果」は、教育が組織(社会)全体にもたらした意味を問うことになるが、どちらも難しい。ROIという考え方も理解できるが、結果がそれほど早くでるものではない。
 英語教育の場合、「英語の使える日本人の育成構想」がレベル3、4を検証する時の規準となるものだと思うが、レベル2と3の間が不連続のような感覚を感じる。この点の解消ができれば、設定の妥当性にも自信が持てる。さらなる検討、学習が必要なことがわかった。

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設問1.参考資料
 1.放送大学昨年度履修科目、情報教育論教科書第9章
 2.オンライン百科事典Wikipedia
 e ラーニングエントリー
設問2 .参考資料
 1.放送大学今年度履修科目、人現情報科学とeラーニング第6章
 2.文部科学省ウェブサイト
 英語の使える日本人の育成のための戦略構想


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SUPERMAN Returned to me.

2006-07-06 05:20:32 | 全英連参加者 2006

    I bought a CD from Amazon.  It is the original sound track of SUPERMAN RETURNS.  I was able to listen to the music of the movie before the movie release.
     I'm happy to know that the original main theme of SUPERMAN THE MOVIE is used as a main theme of this movie.

     I cannot keep waiting for it.


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