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ロザリオ十字軍の起源:第二次世界大戦後のオーストリアとドイツの違い

2020年12月12日 | お説教・霊的講話

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

2020年11月22日、聖霊降臨後最終の主日に東京で録画した小野田神父のメッセージをご紹介いたします。



聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆さん、

昨日からロザリオの十字軍が始まりました。聖ピオ十世会の総長パリャラーニ神父様が、特に「ミサ」と「聖なる召命」が与えられる為に、ロザリオの十字軍を始めました。

特に世界中では、ミサが捧げる事ができない、公のミサを捧げる事ができない、あるいは与る事ができない、という方々がたくさんおられます。たくさん苦しんでいます。そのニュースを見ると本当に胸が痛くなるほどです。

幸い日本ではまだミサが自由に捧げられていますけれども、世界中の方々の為に、そして日本でもミサが自由に捧げられ続ける事ができますように、特にクリスマス、来年の復活祭と、大切なミサがたくさんあります。その為にも皆さんどうぞ、ロザリオの十字軍に参加して下さい。

歴史的な出来事として、こんな出来事があります。

第二次世界大戦の後、枢軸国は罰せられました。ドイツは東西に分けられて、そして一方は共産ソ連が、そして一方は自由諸国が占拠しました。ベルリンも二つになりました。オーストリアも同じ事が起こりました。やはり分断されて、そして首都のあるウィーンも分断されました。

ところで、ドイツとオーストリアの違いをご存知ですか?

オーストリアでは、あるフランシスコ会の神父様が、ペトルス・パヴリチェク Petrus Pavlicek という神父様が、マリアッツェルという有名なマリア様の巡礼地に巡礼に行って、マリア様にお願いしました、「何とかして、この私たちの祖国を助けて下さい!」

すると、インスピレーションを受けて、「ロザリオの十字軍をしよう」という事になりました。「特にファチマのマリア様の意向に従って、ロザリオを唱えよう。罪人の回心の為に、そしてオーストリアの自由の為に、ロザリオをしよう」と呼びかけると、オーストリアの人口の10人に1人が、この「ロザリオをする」と約束しました。それが1947年の話です。

その後、ロザリオを祈った後に、1955年4月、いきなりソ連は、「もうオーストリアから撤退する」と言い出したのです。政治的に、一体、得がどこにあるのか全然分かりません。なぜオーストリアはそうであって、他の国はそうでなかったのか、説明がつきません。

実はドイツでも、あるいは他の国々でも、何とかしてソ連の軛を取り払おうと、解放されようと色々な人間的な努力が試みられました。しかし全く無駄でした。却って圧迫は大きくなるばかりでした。

オーストリアは1955年、遂に10月、ソ連の軍隊が出て行って、そして全く自由になりました。

同じ事が起こったのは、ドイツでは1995年の話でした。40年後の話でした。

この違いは何か?『ロザリオ』でした。皆オーストリアの人々が、その時皆、政府関係者も合わせて祈りました。「ロザリオのマリア様のおかげだ」と。

ですから、愛する兄弟の皆さん、ロザリオのお祈りを致しましょう。ファチマの聖母はこう約束しました、「私たちにとって、ロザリオで解決できない問題は全くない」と。「国際問題であろうが、経済問題であろうが、社会問題であろうが、家族の問題であろうが、修道院の問題であろうが、全てロザリオで解決できる」と。

ですから、このロザリオの十字軍に是非参加して下さい。そしてミサが世界中で自由に捧げられる事ができますように、お祈り下さい。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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